麒麟がくる第二十四回「将軍の器」の感想|光秀がすごく怒りました!

 

皆さん、大河ドラマが毎週続けて見ることができるって、喜ばしいことじゃあないですか? 

そんな幸せを噛みしめながら視聴した『麒麟がくる』第二十四回

NHKさんにはどうか無事にドラマ制作を続けていただきたい。

応援してます! 

では早速、今回のエピソードについて見たまま感じたままをお伝えしよう!

 

麒麟がくるのその他の回のあらすじ、感想はこちらをどうぞ。
関連記事 >>>> 「麒麟がくる」感想あらすじまとめ

 

永禄の変。光秀が吠えた、怒った!

筆者としては、前回の二十三話といい今回といい、最近の明智光秀(十兵衛)が泣いたり、怒ったりと感情を露わにする機会が多くなったのが嬉しい。

今まで比較的クールだった彼が、這いつくばって、天を仰いで、喜怒哀楽をぶちまけ、演者も視聴者も一緒になれるドロドロが見たい。

将軍義輝の最期の扱い

ついに義輝が殺された。

1565年の永禄の変だ。

良い将軍になろうとする思いとは相反して、思うように振る舞うことのできなかった将軍。

足利尊氏から始まった室町幕府の将軍の中で、義輝のように剣を持って戦える将軍が一体どれほどいたことだろう。

最期まで戦う義輝は強く、りりしく、武士らしい勇ましさにあふれていた。

た・だ・し。

そのシーン、あまりにも短すぎやしませんか! 

彼のモノローグの中で進む立ち回りはカッコよかったけど、義輝の最後の戦いにもっと感動し、もっと手に汗握りたかった・・・。

前回あれだけ視聴者を引きつけた、涙の感動場面があったばかりなのに、タイトルコールの前に死なせるの!? 

急すぎて光秀もびっくりだ。

そこ、説明してよー

将軍義輝の死が、あっさり寂しく感じるのには、ドラマの作り方にも関係していると筆者は考える。

義輝に敵対する人々の人物像・行動の動機などがドラマとして描かれていないため、どうも説得力に欠けるのだ。

【三好一派とは何者?】

三好一派とは、畿内を抑えていた三好長慶ながよしの死後、後を継いだ三好義継よしつぐと家臣たちプラス松永久秀の息子・久通ひさみちらのこと。

彼らが将軍義輝を殺害した永禄の変を起こした。

しかし、ドラマの中では彼らをはっきり描いていない。

誰なんだ? 

もっと

・次の第14代将軍を足利義栄よしひでにしたい理由

・将軍義輝を追放ではなく殺害する理由

これらを説明する場面がないから、義輝の死がよけいに理不尽に思える。

【芝居がかった松永久秀はどこまで本気?】

三好一派と松永久秀の関係性がいまいちわからん。

久秀が彼らに相対するシーンはドラマ内に一度もないぞ。

「息子どもめ、とんでもないことをしてくれた!」
「たわけどもが!」

永禄の変後に、細川藤孝らに詰め寄られた久秀はそう言うが、それ本気?

過去にわざと白々しい芝居を打つことも多かった久秀。

今までになく久秀への怒りをぶちまける光秀に対しても彼はカッコよく対峙するが、堂々としすぎる芝居がどれも怪しげで本気度が掴めない。

【近衛前久はそれでも関白?】

本郷奏多演じる関白の近衛前久このえさきひさがドラマに初登場した時は、貴族らしい不遜なイメージがあった。

だが今回などセリフも現代的だし、行動が貴族っぽくない。

家族同然に育ったとはいえ(それ自体信じがたいが)、関白は伊呂波太夫に次期将軍についてフツー相談しないでしょ。

彼、関白よ? 

もっと雲の上行ってくださいよ。

 

架空の人物の役割にも意味が?

旅芸人の伊呂波太夫にまつりごとの相談までする頼りない関白・近衛前久。

荒唐無稽に思える。

でも待てよ。

これには脚本家の「ある意図」もありそうだ。

伊呂波太夫、核心の言葉

近衛前久は、次期将軍は義輝の弟・覚慶かくけい(のちの足利義昭)だと考える。

だが、三好一派からのプレッシャーで、足利義栄を推さざるを得ない状況に彼は苦しんでいた。

そんな弱っている彼に、伊呂波太夫がプレゼントしたキメの言葉がこれ。

「四国のお方(義栄)だろうがもう一人のお方(覚慶)だろうが私たちは痛くもかゆくもない」

「命がけでこだわっているのは武士だけ」

「武士がいなくなれば戦はこの世から消える」

「サキさまもあたしも武士じゃない」

ドラマ制作側は、これを伊呂波太夫に言わせたかったに違いない。

だから設定は荒唐無稽ながらも、前久を彼女に会わせたかったのでは?

「将軍なんてどうでもいい。ただこの世から戦争が消えてほしい」

それが戦国時代の庶民の正直な気持ちである。

ドラマは、武士だけでなく庶民から見た戦国時代の姿も描こうとしているのだ。

そういう意味で「架空の人物」は、庶民を代表する重要な役割を持っている。

駒の丸薬はどう化ける?

ドラマ内では、駒が作る丸薬がえらい人気だ。

架空の人物によって作られる魔法のような薬。

こんな都合が良すぎる薬には、ドラマにおける使命があるはずだ。

「魔法のように何でも効く薬そのもの」がキーになるのか、それとも「薬で儲けた金」が何かの資金に化けるのか。

この丸薬が及ぼす後半のドラマへの影響について注目していきたい。

 

麒麟がくる第二十四回 将軍の器

ついに将軍義輝が死んでしまった今エピソード。

将軍の後継者争いに大名たちが動き始めるところで第二十四回は終了した。

今回の感想の簡単なまとめ

① 一人で戦う将軍義輝は勇ましかったが、死に際をじっくり描く感動場面を見たかった

② 将軍後継者争いに関わる三好一派についてもっと説明が欲しい

③ 架空の人物である伊呂波太夫の発言が、戦国時代の庶民の気持ちを代表している

喜怒哀楽表現が豊かになり、今後の山あり谷ありの展開が期待できそうな明智光秀。

だが、彼はまだ歴史事件の核心には関わっていない。

もう、全44話のうちの24話が終了している。

光秀よ、次回には信長の就職オファーをすぐに受けないと、予定通りに本能寺の変が実行できないよ!

 

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歴史ライター、商業コピーライター 愛媛生まれ大阪育ち。バンコク、ロンドンを経て現在マドリッド在住。日本史オタク。趣味は、日本史の中でまだよく知られていない素敵な人物を発掘すること。路上生活者や移民の観察、空想。よっぱらい師匠の言葉「漫画は文化」を深く信じている。 明石 白(@akashihaku)Twitter https://twitter.com/akashihaku