麒麟がくる第二十六回「三淵の奸(かん)計」【あらすじ簡単まとめ】

 

※ネタバレあり

大河ドラマ麒麟きりんがくる』

第二十六話で描かれたのは、足利義昭を将軍に掲げるべく、上洛を推し進めようとする光秀、そして将軍家奉公衆の動向です。

前回、光秀の主君である朝倉義景が上洛を決意していましたが、彼には事足りない部分があるらしく…?

また今回の件を通して、光秀の織田家との関りはいよいよ強固なものとなっていきます。

以下より、あらすじを辿っていきましょう!

 

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麒麟がくる(第二十六話)のあらすじ

1567年、亡き足利義輝に代わり、阿波国の足利義栄あしかがよしひでが新たな将軍に就任しました。

しかし肝心の義栄は病に侵されて上洛がままならず、将軍の座は事実上、宙ぶらりんの状態に。

この機に、義輝と血を分けた弟である足利義昭(演:滝藤賢一)が、武士として元服することを願い出、天皇からも許しが出ます。

かくなるうえは義昭を将軍にと動き始めた将軍家奉公衆。

しかし義昭を掲げて上洛するには、義栄を擁立する三好家との戦は避けられません。

この戦に備えるべく、光秀(演:長谷川博己)は前回、主君の朝倉義景(演:ユースケ・サンタマリア)を説き伏せ、義昭を支えて上洛することを決意させました。

ただ…問題は義景に仕える朝倉の一門衆にありました。

朝倉家の家臣たちは、主君にその気があっても戦に消極的な者が多く、とても上洛などままならない状態だったのです。

この状況を目の当たりにした光秀は、

「家臣をまとめきれず二の足を踏んでいる義景よりも、思い立てば行動の早い織田信長(演:染谷将太)を頼るべき」

と考え直します。

光秀を信頼する義昭はこれに従い、上洛の主軸とする大名を朝倉から織田へと乗り換えるべく、織田領の美濃へと拠点を移そうとするのですが…

これを聞いた義景は

「一世一代の世話をしたワシに恥をかかせるつもりか!」

と大激怒。

国境を兵で固めさせ、義昭らを越前から出すまいと企てます。

ここで動いたのが将軍家奉公の三淵藤英(演:谷原章介)でした。

藤英は上洛を快く思わない朝倉家家臣と内通し、義景の嫡男である阿君丸くまきみまるを毒殺。

急遽一大事に見舞われた朝倉家に上洛はままならないという状況を作り出し、自然と織田家への鞍替えができるよう、仕向けます。

 

麒麟がくる(第二十六話)の見どころ

ここからは今回の見どころを細かく辿っていきましょう!

関白の座が危ぶまれる近衛前久

今回、三好家が擁立する足利義栄の上洛が遅れたことで、関白・近衛前久このえさきひさ(演:本郷奏多)もその被害を受けることになりました。

前久は前々回、三好家から脅しをかけられ、義栄を将軍にと天皇に進言させられていましたよね。

しかし肝心の義栄は上洛できず、義栄を将軍に掲げた三好家にしても、朝廷への礼金がきちんと用意できていないという非常にまずい状況…。

このことから、朝廷内では

「近衛を関白の座に置いておくのはいかがなものか」

という噂が立てられていたのです。

これをチャンスと睨んで動いたのが、兼ねてから近衛家が関白を歴任してきたことに不満を感じていた二条良晴(演:小藪千豊)。

将軍選びに失敗してしまった前久の鼻を明かしてやろうと考えた良晴は、足利義昭の元服を天皇に取り次ぎ、その儀式にも立ち会いました。

自分のほうが前久より、将軍の適任者を見抜く目をもっていることを示そうという魂胆ですね。

「誰が将軍になろうと、自分たちにはどうだっていい話」

前々回、前久に相談を持ち掛けられた旅芸人・伊呂波太夫いろはだゆう(演:尾野真千子)がそう言っていましたが、実際は問題大あり。

三好家に命を狙われたがゆえ、仕方のない決断ではあるのですが…。

こんな感じで気苦労の絶えない関白様。

個人的にはこの人、越前編に入って以来、今作の副主人公的な立ち位置に感じているんですよね。

朝廷での立場が悪かったり、関白なのにどこか弱腰だったり…この難局をどう乗り越えていくのか、見ていて応援したくなる人に感じませんか?

上洛に否定的な朝倉家の内情

朝倉義景を烏帽子親えぼしおや(元服するにあたっての世話役)として元服の儀式を執り行い、足利義昭は晴れて武士の身分に。

朝倉家では一世一代の儀に携われた祝いとして、朝倉家家臣や将軍家奉公を招いた宴が開かれることになり、義昭の擁立を進言した光秀にも、この宴のお呼びがかかります。

ただその際、明智家を訪れた朝倉家家老・山崎吉家(演:榎木孝明)から不穏な一言が…。

吉家が光秀に気に留めておいてほしいと話したのは、

「上洛に関し、義景さまがそのおつもりであっても、朝倉家一門衆のすべてが上洛につき従いたいと思われているわけではない」

ということ。

このあと町へ出向いた光秀は、この言葉の意味を身をもって痛感することになります。

大名が戦の支度をするとなれば食料や武器が入用になり、城下町の商人たちは大忙しで準備に取り掛かっているはず。

しかし光秀が話を聞いた鍛冶屋の主人は、

「みな暇なもので、家の畑仕事に戻ってしまいましたよ。当分、戦はなさそうだね」

と受け答えする有様。

とても朝倉家がこれから上洛のお供をするとは思えない状況だったのです。

上洛に協力する大名もほかにおらず、戦に勝てる見込みもない…?

宴のシーンに際しては、朝倉義景と家臣たちの思惑の食い違いもさらに浮き彫りになってきます。

上杉・六角・織田・松永の諸大名が束になってかかれば、三好との戦に勝つことなどわけはないと話す義景に、彼の従弟に当たる朝倉景鏡あさくらかげあきら(演:手塚とおる)が異を唱えるのです。

上杉は武田との戦で忙しく、六角は三好家と内通している噂がある。

松永に関しても上洛に協力してくれる確証はもてない状況で、実質、三好との戦には朝倉・織田のみで挑まなければいけないと、景鏡は義景の考えに問題を呈します。

これに関しては各国の内情をつぶさに調べていた光秀も周知しているところ。

さらに光秀は城下町で見た状況も挙げ、とても三好との戦に勝てるとは思えないと景鏡に同調します。

とはいえ、義昭の烏帽子親を務め、世話役を買って出たこともあり、今さら上洛しないというのは義景にとって大きな恥。

それゆえ、家臣や光秀から何を言われようとも、義景は考えを曲げようとしないのですが、この一件で光秀は完全に、朝倉から織田への鞍替えを決心することになります。

光秀が考え、信長が動けば敵なし

朝倉の宴には、近衛前久が使いに出した伊呂波太夫も芸子として参加していました。

その彼女が、宴が終わったあと、縁側で考え事をしていた光秀にこんな話をします。

「今日おいでのお方で上洛を首尾よく進められるのは、明智さまだけなのではありませぬか?朝倉さまには将軍や幕府を支える器量はありません」

光秀としてはそんなことは百も承知ですが、上洛にはやはり協力者が必要…それゆえに彼は悩んでいたのです。

そこに決定打を打ったのは、太夫のこんな一言。

「帰蝶(演:川口春奈)さまもおっしゃられていました。十兵衛が考え、信長さまが動けば敵う者なしと」

個人的に今回一番、心躍るものがあったセリフです。

信長と深く関わることで、光秀の運命が大きく動いていくことを暗示しているような…。

このアドバイスを受けた光秀は、織田家を主軸とした上洛を行うべく、義昭を美濃に受け入れてほしいと、信長にかけ合います。

当の信長は前回、光秀の話した

「幕府の再興を支え、そこから勢力を広げていく」

という計画に興味津々で、義昭の受け入れも快諾。

将軍の擁立を巡って、いよいよふたりの関係性が強固なものになってきました!

光秀の上洛を後押しする熙子

いきなり織田家への鞍替えなどすれば、上洛の意志を頑なに曲げなかった朝倉義景の怒りを買うことは必至。

越前で暮らす光秀やその家族にも被害が及ぶことは避けられません。

このことから光秀は妻・熙子ひろこ(演:木村文乃)に娘を連れて美濃へ移るように言い、自身は信長と共に上洛のお供をすることを伝えます。

信長が美濃を押さえ、明智家が故郷に帰れることになったときにも、娘たちの生活があるからと越前に残ることを望んだ熙子。

しかしこの報告には

「いつかこのような日が来ると思うておりました。十兵衛様が上洛のお供を…。きっと成就いたします」

と、大儀を成そうとする光秀の決断を、誰よりも喜んでみせたのです。

そんな熙子の姿に

「そなたはまことによき嫁御寮よめごりょうだの…」

と漏らした光秀。

美濃を追い払われ、どん底に突き落とされてから、何度熙子に救われてきたかわからない…そんな彼の心中を表したような一言でした。

三淵藤英の奸計

さて、足利義昭一行が美濃へ移ることになったはいいものの、問題は上洛の意志を頑なに曲げなかった朝倉義景です。

案の定、奉公・細川藤孝から、越前を出て美濃へ向かうことを記した文書を受け取ると

「国境を兵で固めさせろ。あの者たち誰一人通してはならん。わしの頭越しに上洛できるかどうか、試してやろうではないか!」

と激怒。

やはり一筋縄ではいかなさそう…と、思いきや、こうなることを踏まえ、すでに裏で動いていた人物がいました。

奉公・三淵藤英です。

藤英は上洛に反対の意を唱えていた朝倉景鏡と通じ、なんと義景の嫡男・阿君丸の食事に毒を盛って暗殺してしまいます。

義景は上洛を決意した理由にも、阿君丸が「上洛して京を見てみたい」と言ったことを挙げているぐらい、彼を溺愛していました。

前回、阿君丸のペットのネズミが脱走した折、家臣総出で城中を探し回るシーンにも、その溺愛ぶりが表れていましたよね。

その息子を暗殺された義景の落胆はやはり相当なもの。

藤英の計画としては、この一大事に上洛の大任は任せられないという理由付けのためだったのでしょうが、それよりも義景が気力を失ったことが大きかったような気がします。

…一方、藤英の弟である細川藤孝は何も知らず

「まだ六歳だというのに…」

と、阿君丸の死を悼んでいたことがなんだか切ない。

藤孝は自身にも六歳の息子がいると光秀に話しており、悲しむ義景に共感できる節を覗かせます。

奉公衆でも特に正義感が強く、光秀と気の合う藤孝。

実の兄が首謀者だと知ったら、彼はどう感じるのでしょう…。

 

麒麟がくる(第二十六話)のまとめ

上洛という大儀を前に、朝倉義景というこれまでの主君を切り、織田信長と運命を共にすることを選んだ光秀。

ここからふたりの関係性はより強固なものになっていくわけですね。

信長を支える名参謀としての光秀の活躍がここから一気に加速していきそうです。

最後に今回のまとめをしておきましょう。

病気で上洛がままならない足利義栄を将軍にと進言した関白・近衛前久の立場が危うい…。この先苦境をどう乗り越えていくかが見物。

一世一代の決心で上洛を請け負った朝倉義景。しかし家臣たちは乗り気じゃなく、京での戦に勝てる見込みもない…。これを見た光秀は、織田家を主軸に上洛する意志を固めた。

織田家への鞍替えに激怒した朝倉義景。しかし奉公・三淵藤英が朝倉家家臣と内通し、朝倉家嫡男の阿君丸を毒殺することで義景はすっかり落胆し、織田家への鞍替えもすんなり許す事態に。

さて、来週はいよいよ京での三好家との戦も目前。

光秀が加わった織田家の前に、どのような波乱が待ち受けているのでしょうか…。
 

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