麒麟がくる第二十七回「宗久の約束」の感想|信長をフリ続ける光秀

 

『麒麟がくる』第二十七回では、ついに織田信長が足利義昭を奉じて上洛を果たした。

これで一つの区切りがついたと感じる筆者である。

では今回も、そのメインイベントに至るまでの明智光秀(十兵衛)や彼の周辺の人々の行動についてなどを見たまま感じたままをお伝えしたい。

 

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老婆心ながら申し上げる

ドラマの中ではっきりしたのは、上洛に向けて信長と義昭の考えていることが一致しているわけではないということ。

信長は気づいたが、義昭はそれを知らない。

考え方の違う彼らの間で光秀がどう立ち回るのか、今後も見守りたい。

光秀にちょいとダメ出ししていい?

今回、信長は上洛前の京の動向を探るよう光秀に命じた。

早速光秀は京へと潜入捜査にいくわけだが、これがなぁ。

【山伏の格好】

どうしてそんな扮装を選んだのだ、光秀さん。

今まで地味な農民に化けたりしていたのに、なぜか今回のチョイスは「山伏」

都で落ち合った木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)にも「目立つ」って言われてるじゃん。

もうちょっとマシなコスチュームは調達できなかったのか。

潜入捜査だよ?

【光秀の人脈】

光秀が足がかりにした京での人脈というのが、伊呂波太夫

予想されないわけではないが、さすがにがっかりだった。

2人とも架空の人物か。

なんて都合がいいんだ。

秀吉に喰われるなよ

京に潜入して、織田軍に有利な噂を流していた張本人の木下藤吉郎が眩しい。

光秀と違って彼は褒美を与えてくれる信長の忠実なしもべであり、そこに迷いはない。

藤吉郎と光秀の仲は険悪ではないが、良好な感じもしない。

2人のタイプが違いすぎて、上滑りする藤吉郎のおしゃべりをどう扱って良いか困惑する光秀。

しかも、藤吉郎は笑顔とシリアスな表情のギャップがありすぎて、どうも油断ならない。

さて今回、光秀は信長にはっきりと「将軍のおそばに参ります」と宣言した。

だが、筆者は早く信長の家臣になって欲しい。

じゃないとライバル藤吉郎がどんどん出世してしまうよ!

 

一体何者なんですか、この3人

今回がっつり登場した今井宗久いまいそうきゅうと、同時に伊呂波太夫と駒ちゃんについて言わせてください。

それって今井宗久が信長勝利を決めたってこと!?

いや、わかってます。

今井宗久はスゴイ。

祖先は近江源氏だし、茶人ながらも軍需品の販売でいろんな戦国大名と繋がっている豪商。

その彼が、駒ちゃんと光秀の訪問をきっかけに、三好三人衆側への物資や金の援助をストップした。

それはつまり信長軍の次のターゲット六角氏への協力ストップをも意味する。

結局信長軍は六角氏に勝利し、三好三人衆は都から逃亡。

それがまるで、信長軍の奮闘というよりは、宗久が三好から手を引いたおかげみたいに見えた。

だけど宗久だけが戦の勝敗を決める要素じゃないよね。

合戦シーンももっと見たかったし。

伊呂波太夫がわからない

筆者は最初、伊呂波太夫のことをルパン三世で言うなら「峰不二子」みたいなイメージで見ていた。

お金にシビアで驚くほどの情報通。

さらに色香を振りまいて朝廷や武将にも人脈を持つ、どこか胡散臭い女。

が、違ったみたいだねぇ・・・。 

お金に厳しいながらも弱者に優しく、今回も光秀の質問にぺらぺら朝廷の内情など喋ってやるただのいい人? 

だけどなぁ、なんか嘘っぽい感じがして、この人が登場すると落ち着かない。

もう駒ちゃんの出世ストーリーみたい?

今回、駒ちゃんが光秀以上に活躍した。

光秀は、宗久に三好氏への援助から手を引くように交渉する彼女につきあっただけのようである。

今井宗久と交渉した駒ちゃん
     ↓
宗久が聞き届け、三好氏への援助を止める
     ↓
結果信長軍は六角氏に勝利、京を破壊せず足利義輝と上洛
     ↓
駒ちゃんの願った通りになった

である。

光秀はほとんど何も喋らず、ただ茶を飲んだだけである。

宗久の「帰蝶樣がもっとも頼りにされたお方」の言葉は、ちょっと持ち上げすぎだろう。

考えても見て欲しい。

・木下藤吉郎(豊臣秀吉)・・・字を教えた

・足利義昭(もと覚慶)・・・一緒に逃走した

・帰蝶・・・恋バナした

・徳川家康・・・いい雰囲気だった

上記のメンバーとこんな交流があった駒ちゃんは、魔法の薬がなくたって、世の中を渡っていけそうだ。

もしかしたらこの大河ドラマは、明智光秀と駒ちゃんの2人の出世物語なのではないだろうか。

彼女はまだまだこれから大物に関わっていく気がする。

もはやストーリーは、駒ちゃんなしでは立ちゆかない展開になってきている模様。

 

麒麟がくる第二十七回「宗久の約束」

経緯はどうあれ、無事織田信長と足利義昭が上洛し、光秀が信長と義昭の間で活躍する準備が整ったのが第二十七回であった。

簡単なまとめ

① 光秀が心配。秀吉に立場を喰われてしまわないでね

② 今井宗久&駒ちゃんの影響力に驚き

③ まだ信長の家臣にならない光秀だが、今後のために早く家臣になって欲しい

④ もしかしたら『麒麟がくる』は光秀と駒ちゃんの出世ストーリーなの?

そういえば、第14代足利義栄あしかがよしひでは、三好三人衆が京から逃亡した直後に病で亡くなっているはず。

ドラマで一瞬登場したあと、いつの間にかいなくなっちゃったね。

これで晴れて第15代将軍・足利義昭誕生となるわけだ。

おめでとうございます。

 

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歴史ライター、商業コピーライター 愛媛生まれ大阪育ち。バンコク、ロンドンを経て現在マドリッド在住。日本史オタク。趣味は、日本史の中でまだよく知られていない素敵な人物を発掘すること。路上生活者や移民の観察、空想。よっぱらい師匠の言葉「漫画は文化」を深く信じている。 明石 白(@akashihaku)Twitter https://twitter.com/akashihaku