※ネタバレあり
大河ドラマ『麒麟がくる』
第二話で描かれたのは、圧倒的な軍勢を引き連れる織田軍に対し、戦況をひっくり返す斎藤利政(道三)の奇策。
そのしたたかさが忠実に描かれ、「美濃のマムシ」と呼ばれるゆえんを感じさせる回になっていました。
一方、主人公・光秀にも何か衝撃的な出来事があったようですが…?
【麒麟がくる】のその他の回のあらすじ、感想はこちらをどうぞ。
関連記事 >>>> 「麒麟がくる」感想あらすじまとめ
「兵力の数では劣っていたにもかかわらず、勝利を収めた冒頭のシーン。『波こそ、用兵の真髄。怒とうの如く打ち寄せ、寄せては退く』が信念だった道三らしい戦いぶりだったと思います。ちなみに兜の前立ては、潮の満ち引きを引き起こす月がモチーフになっています」(本木雅弘)#麒麟がくる pic.twitter.com/QvdldJcEVQ
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) January 26, 2020
タップでお好きな項目へ:目次
麒麟がくる(第二話)あらすじと見どころ
1547年、尾張(愛知県稲沢市)の織田信秀(演:高橋克典)は斎藤利政率いる美濃(岐阜県)の国境に陣を構えます。
木曽川を乗り越え、攻め込まんとする兵の数は総勢2万…対する美濃はわずか4000の兵で迎え撃たなければなりませんでした。
そんな最中、堺・京の旅を終え、美濃へ戻った光秀(演:長谷川博己)は、叔父の明智光安(演:西村まさ彦)と共に利政に謁見。
利政はこの状況を前にして「織田軍はもろい」と言い放ちます。
その言葉通り、斎藤軍は”見せかけの籠城”を駆使し、織田軍を一気に攻め落とすのでした。
一方、利政から「侍大将の首をふたつ持って帰れ」と命じられた光秀も奮闘しますが…戦を終えて城内に戻ってきた彼は、活躍とは裏腹な陰りを見せるのでした。
ここまでか簡単なあらすじ…以下より今回の見どころを紹介していきます!
利政の座右の銘は孫武の名言
旅を終えた光秀は、叔父・光安と共に斎藤利政のもとへ。
明智家のふたりが御前に出ると、利政は光安に向かい、こう問います。
「敵を知れば、戦は100ぺんしても負けぬと言ったお方がいたな…誰であった?」
これに答えたのは光安ではなく、共に謁見した光秀でした。
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
そう、孫子の兵法ですよね。
これを座右の銘にしてきた利政は、敵将・織田信秀のことを知り尽くしており…
「信秀は、金はあるが人望はない。2万の兵は金欲しさに集まっただけの輩」
と、敵軍のもろさを語ります。
末恐ろしい…その数を前にしてまず言える言葉ではありません。
そしてこのとき光秀は堺・京へ出向いた旅費のことを利政につつかれ、代わりに敵の大将の首をふたつ取ってこいと命じられるのでした。
利政の作戦に反感を覗かせる家臣たち
多勢の織田軍にも勝算ありの表情を見せていた利政が取った作戦は籠城でした。
しかもこれが、戦が始まって間もなくのことで、大将の首を取るとに躍起になっていた光秀は憤慨します。
そりゃあ籠城のような守りの姿勢を取っていれば、大将の首など取れるはずもありませんよね。
利政の不可解な作戦に難色を示していたのは光秀だけではなく、斎藤家幹部の稲葉良通(演:村田雄浩)も、斎藤家嫡男・高政(演:伊藤英明)に不満をぶつけます。
光秀もこれに次いで高政に言い寄りますが、ここで高政の気になる発言が…
「父上はワシの言うことを聞いてくれた試しがない」
そして彼は自分が正室ではなく側室の子であることを吐露するのでした。
高政は前回、数珠玉の数を言い当てるクダリで、光秀との能力の差を利政に比べられるシーンもありましたよね。
跡取りとして認められていない彼の苦悩は思ったより深そうです…。
侍大将の首を落とすのをためらった光秀
「道三(本木雅弘)に言われて侍大将の首を取るシーン。侍大将が叔父上・光安(西村まさ彦)に似ていたので、首を取るのをためらうというシーンでしたが、実は西村さんご本人が演じられていたので、僕自身もかなりためらいました(笑)」(長谷川博己)#麒麟がくる pic.twitter.com/93w0VKjjrK
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) January 26, 2020
利政の籠城作戦は見せかけだけで、「斎藤軍に戦意はない」と油断した織田軍を一気に崩しにかかります。
スパイが領内に潜んでいることも加味して、酒盛りの振りまでする徹底ぶり…策士ですね~…。
なだれ込む斎藤軍の先陣を切り、光秀も怒涛の勢いで敵兵に切りかかります。
…と、ここからが今回、問題の部分。
光秀はお目当ての大将に辿り着き、斬りかかるのですが、押し倒されたその男の顔が、叔父の光安にそっくりだったのです。
これ、本当に似ていただけなのですが、恥ずかしながら筆者は「どういうこと!?」と、混乱してしまいました…。
このとき敵将の顔が叔父に似ていたことで、その首を落とすことをためらった光秀。
ふと、我に返った彼の脳裏には、ある言葉がよぎります。
「こんなことが武士の誉れなのか…?」
その後、戦を終え自身の活躍を祝う周囲に対しても、光秀はやり切れない表情を覗かせるのでした。
麒麟がくる(第二話)のまとめ
見せかけの籠城という奇策を用い、織田軍の多勢を見事に退けた斎藤利政。
彼がいかにして庶民から大名に成り上がったかが垣間見える…そんな回でしたね。
敵将を斬るのをためらった光秀の心境もまた、今後どう影響してくるのか…気になるところです。
最後に今回のまとめをしておきます。
① 孫子の名言を座右の銘にしていた斎藤利政は、2万の多勢にもひるまなかった
② 利政の不可解な指示に不満を抱える家臣は多い…嫡男の高政にも苦悩が…
③ 敵を斬るのをためらったことで、光秀の心境に陰りが…
さて、利政のもとには、美濃守護の土岐頼純(演:矢野聖人)が戦勝を祝いにきますが…なんと織田軍を美濃へ仕向けたのは彼でした。
利政は茶を振る舞うと見せかけ頼純を毒殺。
邪魔者は徹底的に排除…ここからまた、勢力を広げていくことを物語るのでした…。
【麒麟がくる】のその他の回のあらすじ、感想はこちらをどうぞ。
関連記事 >>>> 「麒麟がくる」感想あらすじまとめ
「麒麟がくる」初回から最新回までをお得に視聴
こちらの記事では「麒麟がくる」を初回から最新回まで「NHKオンデマンド」をU-NEXTでお得に観る方法をご紹介しています。
入会から退会まで実際の画面と合わせて、分かりやすく記事にしています。
もう一度、あの回を見直したい、全回通して見直したいという方は是非どうぞ。
関連記事 >>>> 「麒麟がくる」のNHKオンデマンドをU-NEXTでお得に観る方法
コメントを残す