明智光秀の家紋とその意味について

 

戦国史上最大の謀反人と言われる

明智光秀

彼が用いていた家紋は、由緒ある家系が用いている家紋でもありました。

光秀がこの家紋を用いていたことはいったいどのような意味をもつのでしょうか?

今回は明智光秀の家紋について詳しく解説していきます。

どうぞ最後までお読みください。

 

明智光秀の家紋とその意味

明智光秀

明智光秀
出典:Wikipedia

名族「土岐氏」の家紋

光秀が用いていた家紋は

桔梗紋ききょうもんといいます。

この家紋は名前の通り、多年草であるキキョウの花の形をした家紋です。

代々、美濃国みののくに(現在の岐阜県)を治めていた由緒ある一族土岐氏ときしとそのつながりのある様々な一族が用いた家紋です。

土岐氏は平安時代に絶大な権力を持っていた藤原道長の側近です。

その武勇から「朝家(天皇家)の守護」と呼ばれた源頼光の子孫である土岐光衡ときみつひらを祖とする一族です。

この光衡が

「合戦の際にキキョウの花を自らの兜に挟んで戦場で戦ったこと」

が由来となって、土岐氏は桔梗紋を家紋に用いたという逸話があります。

土岐氏と明智氏の関係

室町幕府の初代美濃国守護を務めた、土岐頼貞よりさだの孫の頼重よりしげが明智家の家督を継ぎ当主となり、明智頼重と名乗ります。

そこから、明智氏が土岐氏の支流となったと言われています。

明智氏はその後も土岐氏に仕えました。

戦国時代となり、「マムシ」と呼ばれる斎藤道三が当時の土岐氏当主であった頼芸よりのりに変わって美濃国を乗っ取っとります。

明智氏は道三に接近して配下となります。

その後、道三とその息子、義龍よしたつの間で内紛(長良川の戦い)が起きます。

明智氏は、道三側に付いて合戦に参加します。

しかし義龍の軍勢に攻められ、主な一族は討ち死にしてしまったと伝わっています。

光秀はこの明智氏の一族であるため、自らの家紋に本家の土岐氏と同じく桔梗紋を用いていたのです。

本能寺の変以降に生き残った明智氏の一族は?

光秀は1582年に「本能寺の変」を起こした後、羽柴秀吉との山崎の戦いで敗死します。

その後、一族は光秀の重臣であった明智秀満をはじめ、本拠地の坂本城が落城するのと共に滅んでしまいます。

この坂本城落城の際、敵から逃げ延びて現在に至るまで血脈を残した者もわずかにいるという言い伝えがあります。

本家を再興させた苦労人・明智定政

光秀の系流とは別に明智氏では、徳川家康に仕えて大名としてその名を残した人物がいます。

土岐頼芸と斎藤道三の間で内紛が起こり、道三が頼芸を追放した時、

明智氏の一族である明智定明さだあきは、自らの弟に襲撃されて命を落とします。

定明の息子、定政さだまさは当時まだ幼かったのですが、

家臣に守られながら何とか親戚である菅沼氏の下へと逃亡します。

その後、定政の実母が奥平家へ嫁ぎます。

母との生き別れという辛い経験を経て、菅沼家の養子とされ、菅沼勝蔵かつぞうと名乗ります。

永禄7年(1564年)に徳川家康に招かれて家臣となり、勝蔵は家康の主な戦いの多くに参陣して武功を重ねていきます。

その武勇を家康から称えられた勝蔵は、甲斐国巨摩群(山梨県西部)に1万石を与えられ、大名の身となります。

この時期に勝蔵は亡き父の家を継ぐために明智定政と名を改めました。

家康が豊臣秀吉の命で関東に転封すると、下総相馬郡(千葉県、茨城県の一部)に1万石を与えられます。

文禄2年には、大名の身から凋落した本家である土岐氏の後を継ぐことが豊臣秀吉から許され土岐定政と名を改めます。

そして定政の死後、その子孫は領地の入れ替えを経て代々、沼田藩(群馬県沼田市)の藩主としてその血脈を保ち、明治時代まで統治を続けました。

このような経緯から定政は、土岐氏(明智土岐家)を再興させた人物として現在まで歴史に名を残しているのです。

 

きょうのまとめ

いかがでしたでしょうか。

光秀は名族・土岐氏の一族であるために桔梗紋を用いていたのですね。

しかし光秀が秀吉によって滅ぼされてからしばらくの間、桔梗紋は「裏切り者の家紋」という認識が広まってしまい、その影響で桔梗紋から別の家紋に変える大名家もいたそうです。

家康に対して忠義を貫いた定政は、光秀の所業に対してどのような思いを抱いていたのでしょうか。

明智光秀については他にも様々な記事を書いています。

興味がある方はどうぞご覧になってください。

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