2020年大河ドラマ 「麒麟がくる」とはどんな内容?キャストは?

 

さあ、今年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』

(2020年1月19日から毎週日曜 午後8:00 総合chほか*初回のみ75分の拡大版)は

過去に大河ドラマの『太平記』を手掛けた池端俊策の脚本による作品となる。

戦国ファンには嬉しい室町時代後半、つまり戦国時代を舞台にしたドラマだ。

この1年、「歴史上の人物.com」においても毎回ストーリーの進展について注目していきたい。

ドラマの登場人物について知りたくなったら、サイト内で検索して調べながらストーリーを追ってみよう。

 

主人公の明智光秀は戦国のヒール役だが

主人公は俳優・長谷川博己演じる明智光秀

1582年に「本能寺の変」で、主君であった織田信長を自害に追いやる謀反を起こした武将だ。

NHKのドラマ制作陣は、

「最新の研究で新たなアプローチがなされ始めている英傑たちの姿を、従来のイメージを覆す新しいキャラクター像として描いていきます」

NHK「麒麟がくる」公式サイト

と宣言している。

 

明智光秀ファンが増える予感

明智光秀

明智光秀には、織田信長を殺した人物としてかなりダークなイメージを持っている人も多いだろう。

織田信長が人気者だけに、その悪役イメージはかなりのもの。

しかし、本ドラマはその光秀の目で見た戦国日本である。

制作者たちが「新しいキャラクター像を描く」というのだから、光秀の魅力が思い切り描き出されるはずだ。

光秀ファン増加は必至である。

新しいイメージの光秀に我々はあっさり乗り換えるかも。

でも、それでもいいじゃないか。大河ドラマはエンターテイメントだ。

 

豪華キャストの演技が楽しみ

脚本の池端俊策氏ご指名となった主人公・明智光秀役の長谷川博己は、数々の賞に輝く演技派俳優。

舞台、映画、テレビドラマで幅広く活躍中だ。

笑顔が素敵である一方、どこか怜悧な刃物を思わせる目を持つところが、クールな明智光秀役にはハマっている。

その他のキャストも、大河ドラマならではの豪華メンバーだ。

明智家

明智家

明智光秀あけちみつひで(演:長谷川博己)
本作の主人公。

 

まき(演:石川さゆり)
光秀の母。

 

明智光安あけちみつやす(演:西村まさ彦)
光秀の叔父。

 

藤田伝吾ふじたでんご(演:徳重聡)
明智家の家臣。

美濃

斎藤家・土岐家

斎藤道三さいとうどうさん / 利政としまさ(演:本木雅弘)
斎藤家当主。美濃国守護代。

 

斎藤義龍さいとうよしたつ / 高政たかまさ(演:伊藤英明)
道三(利政)の嫡男、濃姫(帰蝶)の異母兄。光秀とは学友。

 

帰蝶きちょう / 濃姫のうひめ(演:川口春奈)
道三(利政)の娘、義龍(高政)の異母妹。

 

深芳野みよしの(演:南果歩)
道三(利政)の側室で元は土岐頼芸の愛妾。義龍(高政)の生母。

 

土岐頼芸ときよりのり(演:尾美としのり)
美濃国守護。

 

稲葉良通いなばよしみち / 一鉄いってつ(演:村田雄浩)
斎藤家家臣。

美濃の人々

菊丸きくまる(演:岡村隆史)
三河国出身の農民。

 

煕子ひろこ(演:木村文乃)
美濃の土豪・妻木家の娘。

尾張

織田家

織田信長おだのぶなが(演:染谷将太)
織田家嫡男。

 

織田信秀おだのぶひで(演:高橋克典)
織田家当主。

 

土田御前どだごぜん(演:檀れい)
信秀の継室。信長の母。

 

織田信勝おだのぶかつ(演:木村了)
信長の弟。

 

平手政秀ひらてまさひで(演:上杉祥三)
織田家家臣。信長の守役。

その他の尾張の人物

藤吉郎とうきちろう(演:佐々木蔵之介)
尾張の農民。

京・畿内

足利将軍家・室町幕府

足利義輝あしかがよしてる(演:向井理)
室町幕府13代将軍。

 

足利義昭あしかがよしあき(演:滝藤賢一)
義輝の弟。

 

三淵藤英みつぶちふじひで(演:谷原章介)
室町幕府幕臣。細川藤孝(幽斎)の異母兄。

 

細川藤孝ほそかわふじたか / 幽斎ゆうさい)(演:眞島秀和)
室町幕府幕臣。藤英の異母弟。

 

細川晴元ほそかわはるもと(演:国広富之)
幕府管領。

 

三好長慶みよしながよし(演:山路和弘)
晴元の家臣。

京の人々

京の人々

こま(演:門脇麦)
望月東庵の助手。戦災孤児。

 

望月東庵もちづきとうあん(演:堺正章)
医師。

 

松永久秀まつながひさひで(演:吉田鋼太郎)
三好家家臣。

 

伊呂波太夫いろはだゆう(演:尾野真千子)
旅芸人一座の女座長。

駿河

駿河

今川義元いまがわよしもと(演:片岡愛之助)
今川家当主。

 

太原雪斎たいげんせっさい(演:伊吹吾郎)
義元の軍師。

三河

三河
徳川家康とくがわいえやす(演:風間俊介、幼少期:岩田琉聖)
三河の武将。

 

松平広忠まつだいらひろただ(演:浅利陽介)
家康の父。

他にも続々登場する人物たちについては、放送回ごとに順次取り上げてみたいと思う。

 

ドラマは明智光秀の謎の前半生に光を当てる

明智光秀の生年には諸説あって定かでない

ドラマでは1540年の半ばに光秀が20代である設定だ。

光秀について明らかな資料が残っていない青年時代は、脚本家のイマジネーションと力量の見せ所だ。

きっと光秀の前半生では、後半生に続く重要ポイントの伏線なども織り込まれていくに違いない。

期待したいのは、戦国時代最大のナゾである本能寺の変の動機についてだ。

「なぜ信長を討ったのか」をぜひ納得のいくように丁寧に描いてほしい。

それについても前半生にヒントがあるかもしれない。

ドラマ制作者側は、「本能寺の変を起こした光秀として遡って見ないで」とおっしゃるが、今までの明智光秀って、ほぼそれ(本能寺の変で信長殺した奴)だけのイメージが強くて、心を白紙にしてドラマを観るのは難しい・・・。

 

問題は「麒麟」だ

『麒麟がくる』のタイトルを知った時、「なんで麒麟なんだろう?」と疑問に思った方も多いだろう。

このドラマにおける「麒麟」について考えてみよう。

麒麟は想像上の動物で、もともとは中国神話に登場する霊獣のことだ。

我々にとっては、キリンビールのマークについている「あの動物」と言えば通りがよい。

龍のような顔を持ち、全体は鹿に似ていて、牛のしっぽと馬のひづめ、身体にウロコがあり、角や黄色に輝く毛を持つという。

鳥のトップが「鳳凰」ならば、獣のトップは「麒麟」なんである。

大河ドラマの説明では「王が仁のある政治を行う時に必ず現われるという聖なる獣」が麒麟とのこと。

実はこの言葉は、中国の周から漢の時代の儒学の教えについてまとめた書物『礼記らいき』に記されている。

 

「麒麟がくる」状態を予想する!

「応仁の乱後の荒廃した世を立て直し、民を飢えや戦乱の苦しみから解放してくれるのは、誰なのか。そして、麒麟はいつ、来るのか?」

本ドラマはその答えを探すことがテーマとなっている。

信長が関係してる?

実は、「麒麟」を求めた人物として知られるのが織田信長である。

彼が使用した花押(サインに相当)に「麒麟」を意味する「麟」の文字をかたどったものがあるのだ。

信長は将軍・足利義輝が非業の死を遂げたことを契機に、平和な社会の実現を理想としてその花押を使用したという。

しかし、『麒麟がくる』は明智光秀が主人公のドラマ。

テーマに信長も関係しているのだろうか。ふーむ。

もしかしたら・・・こんなことかな?

こう考えてはどうだろう?

麒麟は、誰かが正しい政治をおこなう世になれば現われる霊獣、つまり戦国の世の後に生まれるであろう平和の象徴だ。

戦国の世で戦いながら、光秀は麒麟が現われるような秩序のある正しい世の中を目指していた。

正しい世に導く指導者を求めて主君を変え、最後に自分と同様に「麒麟」を求めている信長に仕えた。

しかし、信長は期待を裏切り、光秀の思う正しい指導者とはならなかった。

信長を諦めた光秀は、自らが麒麟を呼び寄せる世の中を作ろうとし、信長を討つ決心をした・・・ってね。

ドラマはまだ始まってもいないのに、ぐるぐる考え出したら止まらない。

だから我々は一気に500年前の乱れに乱れた日本に立ち戻り、愛すべき武将たちのそして明智光秀の活躍をテレビで見守ろう。

そして最終回を見た時に「麒麟」が来たのかどうかを見極めたい。

「来る」って言うんだから待つしかない。

だから、このコーナーは「麒麟をお待ち申し上げます」の名前で1年間おつきあいください。

 










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歴史ライター、商業コピーライター 愛媛生まれ大阪育ち。バンコク、ロンドンを経て現在マドリッド在住。日本史オタク。趣味は、日本史の中でまだよく知られていない素敵な人物を発掘すること。路上生活者や移民の観察、空想。よっぱらい師匠の言葉「漫画は文化」を深く信じている。 明石 白(@akashihaku)Twitter https://twitter.com/akashihaku