平安時代に活躍した女流歌人といえば、
小野小町でしょう。
国語の授業などで、一度は習った覚えがあると思います。
先生たちはさも知り合いかのように語っていたかもしれませんが、実は彼女の素性はよくわかっていないのです。
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全国にたくさんあった!小野小町生誕の地
とにかく謎の多すぎる小野小町。
そのため生誕の地と考えられている場所は、日本全国に何カ所もあります。
秋田県湯沢市小野
小野小町は父親が誰であるのかも、よくわかっていません。
ですが候補の一人・小野良真という人物は、出羽郡司を務めていました。
その娘であろう小野小町は、現在の秋田県湯沢市小野字桐木田という場所で生まれたという説があります。
小野小町は13歳までこの地で過ごし、36歳の頃に再び戻ってきたと伝えられています。
さらに湯沢市は、「深草少将の百夜通い」伝承の地ともなっています。
百夜通いの内容については、下記の記事で書いています。
そのため市内には、小野小町ゆかりの地がたくさんあります。
例を挙げるとすると、
- 小町堂:小野小町の霊を祀るために建てられたお堂
- 桐木田の井戸:産湯に使われた井戸【小野小町誕生の地】
- 岩屋堂:晩年を過ごしたとされる洞窟
- 向野寺:小野小町の自作と伝わる小町像あり
などがあります。
毎年6月になると、小町堂では「小町まつり」が催されています。
小野小町は、どうやら湯沢市の町おこしにも一役買っているようですね。
福島県小野町
福島県小野町も、小野小町生誕の地と考えられている場所です。
またしても、地名に「小野」が入っていますね。
先ほど書いた通り、彼女の父親は誰だかわかりません。
そこで、小野篁(※)という人物を父とする説もあります。
救民撫育のため、この地に赴任してきた小野篁は、愛子という美女と出会います。
そして二人の間に生まれたのが比古姫、後の小野小町とされているのです。
その後小野篁は、6歳になった小野小町を連れ、都に帰ったと伝えられています。
熊本県熊本市北区植木町小野
また熊本県熊本市北区植木町小野も、小野小町生誕の地と考えられています。
また「小野」という場所です。
なぜ熊本? と疑問に思いますが、父とされる小野良真は、熊本に流罪になったことがあります。
そしてホタルの生息地としても有名な「小野泉水公園」こそ、小野小町生誕の地。
この地に湧き出る水は、小野小町の産湯として使われたという伝説があります。
小野小町は3歳ごろまで、この地で過ごしたとされています。
今でも公園内には小町堂という、小野小町の像を安置しているお堂がありますよ。
さて、他にも
- 京都市山科区
- 福井県越前市
- 神奈川県厚木市
などが小野小町生誕の地とされています。
果たして、正解はどこなのでしょうか。
きょうのまとめ
今回は平安時代の絶世の美女・小野小町生誕の地について、簡単にご紹介しました。
② 生誕の地とされる場所は、全国に何カ所もある
③ 秋田県湯沢市・福島県小野町・熊本県熊本市などが候補地になっている
他にも小野小町について、わかりやすい記事を書いています。
より理解を深めたい方は、ぜひお読みになってくださいね。
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