麒麟がくる第四回「尾張潜入指令」の感想|やっぱり「鉄砲」がドラマを動かす!

 

歴史上の人物.comの「【レビュー記事】麒麟をお待ち申し上げます」は第四話を迎えることになった。

今回も第四回「尾張潜入指令」をいろんな角度から堪能し、見たまま感じたままをお伝えしよう。

 

麒麟がくるのその他の回のあらすじ、感想はこちらをどうぞ。
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明智光秀+斎藤道三+織田信秀に注目

第四回も主人公の明智十兵衛光秀が関わる大きな合戦はなかった。

そこで、注目したのが、主人公明智光秀(十兵衛)と彼の主君・斎藤道三(利政)、そして敵方の織田信秀である。

明智光秀と鉄砲と本能寺

光秀の鉄砲の腕前はめきめき上達している。

ドラマの序盤では下手だったのが、終盤では結構な腕前になっていた。

戦国時代、鉄砲と言えば織田信長の長篠の戦いでの鉄砲隊の活躍が有名だが、実は明智光秀は鉄砲の名手だった。

9割以上の命中率を誇る射撃の腕前を披露した記録があり、鉄砲隊を率いた大活躍で感状をもらったこともあるほどだ。

考えてみれば、初回から明智光秀をこのドラマの中で動かしたものは、鉄砲の存在だった。

これからもこの鉄砲がカギとなってストーリーが展開していくことだろう。

また今回、ストーリー中に鉄砲が話題になったとき、戦国ファンがとても敏感になる寺の名前「本能寺」が登場した。

ドラマで言われていたように、

・本能寺が、種子島に信者が多かったこと

・本能寺が種子島に伝来した鉄砲や火薬の調達に関わっていたこと

は史実だと言われる。

そして、信長が「本能寺の変」のときに寺に宿泊していたのは、史実として

・織田信長が鉄砲調達を通じて本能寺と関わりがあったから

らしい。

ドラマの中ではまだ先の出来事だが、こうやって少しずつ光秀が「あの時」へと近づいていくんだな-、と感慨深かった。

斎藤道三は鉄砲と光秀に夢中なのか?

道三ウォッチャーとしては、彼の動向が今回も大変気になった。

第四回の予告編にあった通り、医者の望月東庵の「首を斬る」と脅す、期待どおりのピリピリシーンがあった。

さらに興味深いのは、道三が今までになく鉄砲に関心を寄せるようになり、同時に光秀への信頼を高めてきていることだ。

ドラマ上では、すでに光秀と道三の関係は、光秀の叔父・明智光安(演:西村まさ彦)と道三の主従関係以上なんである。

道三は対織田信秀にどう光秀を使うのだろうか。

織田信秀の病の謎

高橋克典が演じる織田信秀は、以前に井ノ口の戦い(加納口の戦い)で斎藤道三に負け、「城へ帰って寝るか」なんてトホホなことを言っていた。

だが、彼も凡庸な武将ではない。

道三が望月東庵を利用して、信秀に探りを入れていることを見抜いていたあたりは、さすが尾張の実力武将である。

気になるのは、彼の原因不明の異常な寝汗だが、史実では信秀は1549年頃からは病に伏せることが多くなったらしい。

ドラマの中でも彼の時代が終わりに近づくことを暗示しているのではないだろうか。

瓜ばっかり食べてる場合じゃないです、信秀さん。

 

気になる演技について少々・・・

ついに将来の徳川家康が登場した。

松平竹千代である。

彼を含めた役者たちの演技について少し。

竹千代の健気な演技

まだ幼い少年・松平竹千代は織田家の人質の身分であるが、母親を恋しがる幼い少年の気持ちと、理性的に振る舞おうとする気持ちとの間で揺れていた。

竹千代役の岩田琉聖くんは、切なくもりりしい少年をうまく演じたと思う。

明智光秀と将来の徳川家康との出会いは、理知的な光秀が健気で分別のある少年・竹千代を上手く諭した・・・というところだ。

望月東庵の老人っぷり

堺正章演じる望月東庵は、架空の人物だ。

博打好きの、変わり者の医者というのが彼の設定。

人が良さそうでいて、謎の人物である。

今回初めて東庵が織田信秀とも通じていたことがわかった。

しかし、博打好きというわりには破天荒な性格には見えない。

また堺正章の演技の「溜めた」感じの喋り方が、無理矢理老人っぽくしているようで筆者はまだ慣れない。

若いキャラクターではないが、そんなに老人でもないでしょ? 

どうしてあんな喋りかたなのか解せない。

 

解答を待つ!ドラマの中にある小さな謎

どれほどストーリーに関わるのかはわからないが、2点ほど気になった。

同意見の人、いるのじゃないかと思う。

まず1点目。それは、医者・望月東庵が羽織っている白っぽいちゃんちゃんこだ。

背中部分に大きく月とウサギが描かれている。

これは何を意味しているのだろう。

東庵の過去に関わることなのだろうか。

今のところは全くわからない。

ああ無視されず、ちゃんちゃんこの謎がいつか解明されますように。

2点目は、今エピソードで明智光秀の危機を救った、石つぶてを投げた者たちの正体だ。

織田信秀の家臣たちに捕らえられそうになった光秀は、その者たちの助けがなければ逃げおおせることはできなかった。

どうやら菊丸の仲間などではないらしい。

まさか、忍者? 

でもなぜ? 

これ以降のエピソードで彼らの正体が明らかになるのが楽しみだ。

 

麒麟がくる第四回レビューのまとめ

『麒麟がくる』第四回「尾張潜入指令」は、前回同様派手な見せ場はないものの、鉄砲を中心にした話の展開と、望月東庵を介した斎藤道三と織田信秀の駆け引きを堪能した。

第四回のレビューまとめは、

① 気が付けば、鉄砲こそがドラマの展開のカギだった

② 斎藤道三と織田信秀の駆け引きの行方が楽しみ

③ 東庵のちゃんちゃんこと光秀を救った者たちの謎を解明して欲しい!

なんかもう、細かな謎がいろいろ出てきて麒麟まで考えが及びません。

 

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歴史ライター、商業コピーライター 愛媛生まれ大阪育ち。バンコク、ロンドンを経て現在マドリッド在住。日本史オタク。趣味は、日本史の中でまだよく知られていない素敵な人物を発掘すること。路上生活者や移民の観察、空想。よっぱらい師匠の言葉「漫画は文化」を深く信じている。 明石 白(@akashihaku)Twitter https://twitter.com/akashihaku