坂本龍馬と
その妻・お龍さんとの間には子どもがいませんでした。
そのため、残念ながら龍馬の直系の子孫は存在しないということです。
しかし家系図を見ると、なんとか龍馬の家を残そうとする意図が感じられるのです。
そこで今回は、坂本龍馬の家族・子孫たちについて簡単にご紹介します。
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坂本家の家系図
最初に坂本家の家系図をみてみましょう。
妻・お龍さんとは?
龍馬の妻・お龍さんとは、いったいどのような人物だったのでしょうか。
お龍、本名を楢崎龍といいます。
裕福な家に生まれる
1841年に京都の医者・楢崎将作の長女として誕生しました。
元々は裕福な家の生まれでした。
父の将作は、若い志士たちの面倒を見ていたといいます。
しかしそれが原因で、安政の大獄によって逮捕されてしまいます。
安政の大獄とは、幕府の大老・井伊直弼によって行われた尊王攘夷派への大弾圧のことです。
獄中生活を送った将作は、出獄後に病気で亡くなりました。
困窮し、龍馬と出会う
父の死をきっかけに、家族の生活は困窮することとなります。
お龍は苦しい家計を助けるため、奔走していました。
龍馬との出会いはその頃(1864年頃か?)とされています。
諸説ありますが、お龍が一時期、土佐藩士の世話係をしていたことがきっかけだったそうです。
お龍さんと言えば有名なのが、
寺田屋事件のときに咄嗟の判断で龍馬を救ったというエピソードです。
1866年、薩長同盟を取り持っていた龍馬が幕府側の役人に襲われた事件です。
なお、薩摩藩主の島津久光が自藩の尊王攘夷派を粛清した寺田屋事件(1862年)とは、また別の出来事です。
そのとき寺田屋で働いていたお龍は、襲撃時、お風呂に入っていたそうです。
しかし異変を感じたお龍は、裸のまま龍馬の元へ行き、危機を知らせに行きました。
寺田屋事件で龍馬は負傷しますが、お龍が機転を利かせなければ命すらなかったのかもしれません。
しかしその翌年、龍馬は中岡慎太郎とともに京都の近江屋で暗殺されてしまいます。
再婚するも龍馬を忘れられず・・・
龍馬の亡きあと、お龍は再婚して神奈川県横須賀に住むことになりました。
しかし龍馬への思いは断ち切れず、晩年はお酒に溺れる日々を送ったようです。
横須賀の信楽寺にあるお龍の墓には、「阪本龍馬之妻龍子之墓」と刻まれています。
龍馬の家督を継いだ坂本直
ということで、龍馬とお龍が一緒に過ごした日々は、非常に短いものでした。
二人の間には子はなく、
龍馬の家督は坂本直が継ぐことになりました。
坂本直は龍馬の姉・千鶴の子で、
龍馬にとっては甥にあたる人物です。
叔父の龍馬を助ける
家督を継ぐ前は、高松太郎という名でも知られています。
若き日の坂本直は、尊王攘夷思想に目覚めて土佐勤王党に参加します。
そして叔父の龍馬に触発され、土佐藩を脱藩します。
その後は勝海舟の海軍塾で学び、亀山社中・海援隊にも参加することとなります。
薩長同盟の際も、龍馬の片腕として活躍しています。
1871年には、龍馬の功績を称える朝廷の命によって、龍馬の家督を相続することになりました。
そして直は北海道開拓使や宮内省などに出仕し、明治新政府にも貢献しました。
ですがクリスチャンであることを理由に、宮内省を免職されてしまいます。
子・直衛が不慮の死
直は不遇な晩年を送ったとされ、
弟の坂本直寛のもとに身を寄せました。
坂本直には直衛という実子がいました。
ですが直衛は若くして不慮の事故で亡くなっています。
直衛は生涯独身であったため子がなく、坂本龍馬家は直寛の子、直道を養子として迎えることになりました。
坂本家の子孫は北海道にいる?
さて、その坂本直寛という人物ですが、
現在の北海道北見市に移住して開拓を行ったそうです。
そのため、現在でも坂本家の一部の方は北海道にいらっしゃいます。
生前の龍馬は、蝦夷の開拓を夢みていたといいます。
将来的には、お龍とともに移住することも考えていたそうです。
沈没したことで有名ないろは丸も、北方交易のために借りたものだったそうですよ。
龍馬の夢は遂に叶わなかったものの、甥である坂本直寛によって実現されたと言えますね。
きょうのまとめ
以上、坂本龍馬の家族・子孫について簡単にご紹介しました。
簡単にまとめると
① 妻・お龍は最期まで龍馬の妻として生きた
② 甥・坂本直は朝廷の命によって龍馬の家督を継いだ
③ 同じく甥の坂本直寛は、龍馬の遺志を継いだ
と言えます。
坂本龍馬については、他にも記事を書いています。
龍馬本人について詳しく知りたい方は、ぜひそちらもご覧ください。
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