古代の有力豪族!蘇我馬子と蘇我入鹿に見る、蘇我氏の興亡

 

古代から飛鳥時代にかけて、権勢を振るった蘇我氏ですが、
最も勢いが増したのは、
蘇我馬子(そがのうまこ)から
蘇我入鹿(そがのいるか)の時代でした。

今回は、蘇我馬子と蘇我入鹿に注目し、蘇我氏がどのように栄え、
衰退したのかをご説明します。

 

蘇我氏と蘇我氏が繁栄した時代

蘇我氏はどんな氏族?

蘇我氏は、伝説の忠臣と呼ばれた武内宿禰(たけうちすくね)を祖とする、
大和朝廷の有力豪族でした。

蘇我馬子から蘇我入鹿までの3代が、
蘇我氏の最も栄えた時期で、年代にすると、
550年頃から、乙巳の変(いっしのへん)が起こった645年の間までになります。

蘇我氏が栄えた時代とは?

古墳時代から飛鳥時代にかけて、
蘇我氏は権勢を振るいました。

その頃は、天皇の力がそれほど強くなく、
豪族と協調して政治を行っていました。

蘇我氏は有力豪族として、天皇の政治を助け、
一時は天皇を凌ぐほどの権力を握りました。

 

繁栄を築いた蘇我馬子

そもそも、蘇我氏は有力豪族でしたが、
さらに押し上げたのが蘇我馬子です。

馬子は娘達を次々に皇子に嫁がせると、
天皇の外戚となって権勢を振るいました。

また、政敵の物部氏を倒すと、
蘇我氏による政治の独占を成功させ、
仏教を後ろ盾に蘇我氏の権威付けを行いました。

後年は聖徳太子と二頭政治を行います。

聖徳太子の死後、並ぶものが無くなった蘇我馬子の権力は、
ますます強くなり、子孫に引き継がれることになりました。

 

繁栄の陰で進む内部崩壊

蘇我蝦夷(そがのえみし) 対 境部摩理勢(さかいべのまりせ)

馬子によって、権力が集中し繁栄を極める蘇我氏ですが
徐々に内部崩壊が起こるようになりました。

馬子が死ぬとすぐに、
息子の蘇我蝦夷と弟の境部摩理勢の間で諍い(いさかい)が起こります。

馬子の墓の造営中に、境部摩理勢が持ち場を放棄し、
屋敷に閉じこもるという事件が起きました。

その後も境部摩理勢は抵抗を続けますが、
最終的には蘇我蝦夷によって殺害されました。

山背大兄王(やましろおおえのおう)の殺害

643年、皇位継承を巡って、蘇我入鹿によって
山背大兄王とその一族が攻め滅ぼされる事件が起こります。

山背大兄王は聖徳太子の息子にあたる人物で、
蘇我入鹿は、この頃、既に父親の蝦夷から大臣の座を
引き継いでいました。

この事件によって、聖徳太子の一族は滅亡することになります。

父親の蝦夷は事の顛末を聞いて、激怒したと言われています。

おそらく、蝦夷は入鹿の強引なやり方が、
蘇我氏の崩壊に繋がると悟っていたのでしょう。

実際にこの山背大兄王殺害が、原因のひとつとなり、
乙巳の変が引き起こされました。

また、当時は母親の出身によって、皇族にも派閥があり、
山背大兄王は、母親が蘇我馬子の娘の刀自古郎女(とじこいらつめ)なので、
蘇我系の皇族ということになります。

この事件は、蘇我氏の内部崩壊の一端とみることもできます。

 

ついに乙巳の変が起こる

山背大兄王の殺害後、蘇我入鹿の権力はますます強くなり、
天皇を凌ぐほどになりました。

中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)と中臣鎌足(なかとみのかまたり)は、
これに不満を感じ蘇我氏打倒の計画を立てました。

645年 朝廷の儀式の最中に計画は実行されました。

蘇我入鹿は中大兄皇子に直接殺害され、
翌日、父親の蝦夷も自害に追い込まれます。

これを乙巳の変といいます。

乙巳の変によって、蘇我宗家は滅亡しました。

蘇我山田倉石川麻呂(そがのやまだくらいしかわまろ)

乙巳の変に、実は蘇我氏の人間も加わっていました。

蘇我氏の長老と呼ばれた、
蘇我山田倉石川麻呂です。

「乙巳の変」の成功要因のひとつとして、
蘇我氏の内部分裂を利用したことが挙げられます。

その後、蘇我山田倉石川麻呂は、右大臣に任じられますが、
やがて謀反の疑いをかけられ、処刑されることになります。

残った蘇我氏は、細々と政治の世界に生きますが、
かつてのような栄光を掴むことはありませんでした。

 

きょうのまとめ

蘇我馬子から蘇我入鹿に見る蘇我氏の興亡を紹介しました。

いかがでしたでしょうか。

簡単にまとめると

① 蘇我氏が最も繁栄したのは蘇我馬子から入鹿の3代で古墳時代から飛鳥時代である

② 蘇我馬子が蘇我氏の繁栄を築いた

③ 馬子の死後、繁栄は拡大しつつも内部崩壊が始まる

④ 乙巳の変によって、蘇我氏宗家が滅ぼされる

蘇我氏の興亡を時系列で追うと、
蘇我氏衰退の一端が内部崩壊にあったことがわかりますね。

勢いが強くなるほど、身内の結束を固めることが大切だと感じました。

 

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