斎藤道三の最後の戦に織田信長が援軍として駆けつけましたが、
間に合いませんでした。
しかも道三と戦った相手は、なんと息子の義龍でした。
親子での戦です。
いったい何があったのでしょうか?
簡単にご説明いたします。
斎藤道三も登場する明智光秀が主役の「麒麟がくる」がはじまりますね。
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マムシとも呼ばれた道三がなぜ簡単に討ち死にしてしまったのか?
合戦の原因
道三は隠居して国は義龍に任せていましたが、
その間、義龍の二人の弟を可愛がっていたようです。
義龍は、「家督の立場を弟たちに譲るのではないか」と考え、疑念を膨らませて行ったようです。
道三と義龍の関係はぎくしゃくしていき、最後には弟たちを殺害し、
父親である道三に「宣戦布告」という形になりました。
しかし腑に落ちないのは本当に家督を義龍ではなく、義龍の弟に譲ることを考えていたとすれば、
道三のことですから悟られないように事を進めたはずです。
戦国乱世の時代ですから親子であってもいつ何があるかわかりません。
そんなことは道三が一番よくわかっていたのではないでしょうか。
状況を考えてみると、そのような考えは毛頭なかったように感じます。
義龍は道三の息子ではない?
道三が土岐頼芸に家臣として仕えていた頃、
妾を妻として譲り受けました。
しかしその時「妻はすでに義龍を身ごもっていた」という説があります。
仮にそうだとしたら、道三が家督をすんなり譲ったりするでしょうか?
この説は江戸時代に創作されたと言われていて可能性としては低い気がします。
こんな説が出たのも当時としては、かなり背が高く大柄だった(190センチほどあった)ので道三の子ではないのでは、
という噂が立ったのかもしれません。
義龍は生まれた時、早産だったそうです。
早産で生まれたのに、体がふつうの人よりも大きくなったという話はよく聞きます。
もしかすると生まれた時とても小さかったので、人一倍愛情をかけて育てた結果なのかもしれませんね。
息子よりも信長に期待していた
有名な話では斎藤道三が信長と初めて会見した時、
信長の器量の大きさを認めたという以下のようなエピソードがあります。
引き連れた兵士たちは、「500丁もの鉄砲と6メートルを超える槍を500ほど持っていた」といいますから、さぞかし驚いた事でしょう。
肝心の信長は、だらしない格好で大うつけという評判通りでした。
しかしいざ会見の場に訪れた時には、見事な正装で現れ平服で会見に来た道三を驚かせたと言われています。
その器量をみて、「将来自分の子供たちは信長に仕えることになる。」と言ったとか。
この話がもし真実であれば父親を信頼できないというのも納得がいきますし、
家来たちも同じ気持ちかもしれません。
討ち死にする前に美濃の国を譲る事を信長に伝えたとも言われています。
信長を高く評価していた証拠かもしれません。
しかし義龍のクーデターに遭遇した際、
「義龍の器量を見誤っていた」と嘆いたとも言われています。
この親子の中ですれ違いがあったことは否めませんね。
信長を守るため討ち死に?
義龍のクーデターが起きた際、有名な家臣はみな義龍側についていたようです。
集めた兵力の差は歴然でその時点で勝ち目はなかったでしょう。
義龍軍1万7千以上、道三軍はわずか2千7百人でした。
織田信長が援軍に来てくれていたことも分かっていました。
信長が援軍に来て陣取った場所は、
戦いの15キロ先といいますからそう遠くはなかったはずです。
何とか逃げ延びて別の機会につなげることも考えられました。
しかし、最後は全軍突撃という形で圧倒的兵力により道三は打ち取られてしまいます。
この時、義龍も信長軍に備えた陣形もとっていたので信長も容易には入ってこられないでいました。
道三は、まだ盤石ではないこの美濃で戦って何かあっては大変だと考え、信長が到着する前に決着をつけて信長が逃げられるよう全軍突撃を命じたようです。
マムシとも呼ばれた道三の最期はあっけないものでした。
きょうのまとめ
いかがだったでしょうか?
斎藤道三の最期はあっけなく感じます。
しかし、そこには息子義龍に対する申し訳ない気持ちや信長の将来を考えての行動など、
やはり先を読む只者ではない考えや気遣いがそこにあったのではないでしょうか。
なんとも惜しい人物です。
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