東京・上野恩賜公園にある
西郷隆盛の銅像は有名ですよね。
浴衣姿で腰に刀を差し、犬を連れている像です。
西郷隆盛はたいへんな愛犬家としても知られており、なんと西南戦争にも犬を連れて行ったといいます。
今回は、そんな犬好き・西郷どんの飼っていた犬の種類と名前についてまとめました。
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犬を飼うきっかけはダイエット目的?
まずは、西郷隆盛が愛犬家になったきっかけからご紹介します。
銅像の姿からもわかる通り、西郷隆盛はがっしりとした体型でもおなじみですよね。
一説によると、身長は179cm、体重は109kgだったとも言われています。
この値は、はっきり言って肥満体型です。
しかし、なんと若い頃の西郷さんはスマートだったそうです!
西郷隆盛が太り始めたのは、明治維新後のことです。
明治維新後、”偉くなった”西郷さんは、運動不足になり太ってしまいました。
医師からそのことを指摘され、そこで始めたのが「ウサギ狩り」でした。
そのための猟犬が必要となり、犬を飼うようになったと言われています。
まさかダイエットがきっかけで犬好きになったとは、びっくりですね。
ですが、西郷隆盛らしいエピソードとも言えます。
銅像にもなった薩摩犬のツン
上野の銅像にもなっている犬は、薩摩犬の「ツン」だと言われています。
西郷隆盛が可愛がっていたことで有名なメスの犬です。
ツンだけどツンじゃなかった!
上野恩賜公園の銅像ですが、西郷隆盛は高村光雲(高村光太郎の父)の作で、
犬のツンは後藤貞行という人物の作です。
別々の人が作ったのは驚きですね。
ちなみに後藤貞行は、皇居外苑にある楠木正成像を作った人でもあります。
さらに驚くのが、ツンはメス犬だったのにもかかわらず、銅像ではオス犬にされてしまっているのです。
そしてその姿かたちはツンではなく、別の犬がモデルになっているそうですよ。
もはやツンを連れていることになっているだけで、実際には全く別の犬を連れているのですね。
どうしても欲しかったツン
ツンは西郷隆盛が政界を下野して鹿児島に戻ったとき、住人から譲り受けた犬だったようです。
現在の薩摩川内市東郷町の農民・前田善兵衛という人が元々飼っていたそうです。
ツンを一目見て気に入ってしまった西郷隆盛は、善兵衛に譲って欲しいと頼みます。
善兵衛はこれを断ったのですが、西郷さんは諦められなかったようです。
結局は土地の有力者を動かし、ツンを譲ってもらったそうです。
そこまでして、ツンが欲しかったのですね・・・。
なお、薩摩犬は鹿児島県原産と言われる、稀少な種類の日本犬です。
一時は絶滅したとも言われていました。
古くから、猟犬として使われていたそうです。
西郷隆盛は犬を多頭飼いしていた!?
西郷隆盛が可愛がっていた犬は、ツン1匹だけではありません。
十数匹、多い説だと20匹もの犬を飼っていたと言われています。
名前はわかっているだけでも、ツン・サワ・シロ・カエ・ハヤ・ツマ・ブチ・ユキ・テツ・トラ・ゴン・クロなどがいたそうです。
種類はほとんど薩摩犬でしたが、中にはオランダの犬もいたようです。
西郷隆盛の犬に対する溺愛は有名で、鰻丼を注文しても自分では食べず、犬に食べさせたという逸話まであります。
きょうのまとめ
今回は、西郷隆盛が飼っていた犬にまつわるエピソードをご紹介しました。
西郷隆盛は、
② 銅像にもなった犬は薩摩犬のツンと言われているが、別の犬がモデルとなっている
③ 十数匹もの犬を飼っており、オランダの犬もいた
そうです。
東京・上野の恩賜公園を訪れた際は、ぜひ犬のツンにも注目してみてください。
また、ツンのふるさと・鹿児島県薩摩川内市にはツンだけの銅像が立っています。
近くまで行かれる方はぜひ、ツンの像へも行ってみてくださいね!
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