伊藤博文は貧しい農家の子に生まれながら、明治国家の礎を築いた人物です。
このように大出世を遂げた人物が残した言葉は、今を生きる私たちにも役に立ちそうです。
そこで今回は、伊藤博文の名言をいくつかご紹介していきます。
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伊藤博文の名言3選
偉そうな人が偉いとは限らない
「大いに屈する人」とは、物腰の低い人を意味しています。
この言葉は要するに、
「偉そうに振る舞わない人は恐ろしく、逆に偉そうに見える人ほどそうでもない。」
ということです。
私の経験でも、「自分はすごいんだぞ!」と言わんばかりの態度を取る人は、実は大したことがなかったりします。笑
その一方、必要以上のことは語らず、周囲の様子をしっかりと見ているような人もいます。
そういった人の方が、実は偉そうに振る舞う人の何倍もすごかった!なんてことはザラです。
さて、伊藤博文は憲法草案の作成のために起用したのは、実力がある人物だったと言われています。
当時の明治政府の要職は、明治維新で大きな存在感を放っていた薩摩藩と長州藩出身者で占められていました。
しかし伊藤は出身地に関係なく、実力のある者を取り立てたのです。
また閣僚人事についても、肥前の大隈重信や紀州の陸奥宗光などを起用します。
上記の言葉のように人の実力を見定めていた伊藤。
そのお眼鏡にかなった二人は、条約改正で大変な活躍を見せることになります。
仕事に一切の妥協なし
君らの言うことがわからなければ、私も君らを徹底的に攻撃する。
互いに攻撃し議論するのは、憲法を完全なものにするためである。
くり返すが、長官だの秘書官だのという意識は一切かなぐり捨てて、討論・議論を究めて完全なる憲法をつくろうではないか。
日本が近代化するためには、まず憲法を作り、それに基づく政治を行うことが必要でした。
憲法とは、あらゆる法律の上に立つ存在。
それを作るにあたり、妥協があってはなりませんでした。
伊藤博文は各国の憲法を調査するため、ヨーロッパに派遣されます。
そしてプロイセン(ドイツ)の憲法を学んで帰って来たのです。
上で紹介した言葉は、その頃のものと思われます。
上下関係など気にせず、良いものを作るためだけに注力する。
こんなことを明言してくれる上司が欲しいという方も、多いのではないでしょうか。
国を愛するって何だろう
こちらの言葉は、日清戦争後に言ったものだそうです。
戦争というものは良くも悪くも、市井の人びとの間に「国民であること」や「愛国心」といった感情を強く持たせる側面があります。
しかも当時の日本は、大国の清に勝ったということで、かなり”いい気”になっていたそうです。
そんな空気の中で言われたであろうこの言葉は、今でも考えさせられる言葉です。
現在の日本には、「愛国心」という言葉を聞くと抵抗感を覚える方もいます。
そういう方はもしかしたら、「肩をそびやかしたり、目を怒らしたり」している人を愛国心が強い人だと考えているのかもしれません。
ですが伊藤博文は、実はそういうことではないと言っているんですね。
自分が生まれ育った土地や国に、どういった恩返しができるか考えて行動することが「愛国心」だと捉えたら、
それを持つことに抵抗はなくなるのではないでしょうか。
きょうのまとめ
今回は伊藤博文の名言をいくつかご紹介しましたが、気に入った言葉はありましたでしょうか。
伊藤博文の言葉から学べることは、
① うわべに惑わされることなく、人を見極ることが大切
② 最高のものを作るには、人の顔色を気にしてはいけない
③ 愛国心は一部の人だけのものではない
と言えるのではないでしょうか。
こちらのサイトでは、他にも伊藤博文に関する記事をわかりやすく書いています。
ご興味をお持ちの方は、ぜひご覧になってくださいね!
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