ローマ史に残る英雄の一人、カエサルの後継者にしてローマ帝国初代皇帝となった人物、
アウグストゥス。
地中海世界を統一し、ローマに平和(パクス・ロマーナ)をもたらした彼は一体、どんな言葉を遺しているのでしょうか。
今回はアウグストゥスの名言を一緒に見ていきましょう。
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アウグストゥスの名言
ここからは早速、ローマ帝国初代皇帝となったアウグストゥスの名言をご紹介していきます。
カエサル亡き後
養父だったカエサルが志半ばで暗殺され、その後を引き継いだアウグストゥス。
混乱を極めていたローマの内乱を終わらせ、カエサルが遺した基盤をもとに、ローマを共和制から帝政へと移行することに成功しました。
その後40年以上続く安定したアウグストゥスの統治は、ローマによる平和=パクス・ロマーナを実現しました。
独裁ではなく代表
満足しようではないか、彼らが我々に剣を向けないというだけでも
武力よりも知力によって帝国を統治したアウグストゥス。
彼は絶対的な権力を持つ皇帝という位置づけではなく、あくまで自分は市民の第一人者であると認識していました。
独裁的ではない思慮深さがこの名言からは見えてきます。
無名より悪名
先にご紹介した名言からも分かるように、ローマに平和をもたらしたアウグストゥスにも反対勢力がいなかったわけではありません。
しかし国中を巻き込んで何かを成すには、好かれることよりも印象に残ることをしようと思うものなのかもしれません。
実際に歴史上に残る悪名高い人物たちは、後世の人々にとってはむしろ印象深かったり、人気が高かったりもしますよね。
アウグストゥスという演目
ならば我が人生の終わりに拍手を送ってくれ
または
この名言はアウグストゥスが亡くなる直前の床で遺したものとして知られています。
巨大なローマ帝国をまとめ上げ統治した彼の生涯は、もはや一人の人間の一生というスケールでは語りつくせません。
初代皇帝という肩書をまとったその日から亡くなるまで、彼は徹底的にその役柄になりきっていたのでしょう。
あるいは彼は、人生そのものをひとつの演目として捉えていたのかもしれません。
パクス・ロマーナが実現した背景には、そんなアウグストゥスの献身があったことが見えてきます。
アウグストゥスの名言 実用篇
ここではアウグストゥスの遺した名言の中から、覚えておくとどこかで役に立つかもしれないものたちをご紹介していきます。
アウグストゥス流成功の秘訣
物事が成功する過程には様々な要因があります。
もちろん本人の行動だけでなく、タイミングや運も重要になってきます。
アウグストゥスの場合はスピード感を重視していました。
確かにカエサル亡き後の内乱期には、周りに遅れをとるわけにはいきませんでしたからそれも当然の考えなのかもしれません。
私達も、これはチャンスなのではないかと思ったとき、素早く行動することで幸運を掴む可能性があることを覚えておきたいですね。
「急ぐ」と「大ざっぱ」は異なる
先の名言では、アウグストゥスがスピード感を大事にしていたことをご紹介しました。
しかし彼は、ただただなんでも早くやればいいと思っていたわけではありません。
あくまでも、慎重さを備えたうえで素早く行動することを意識していたのです。
ただ走るのでもなく、座って考えるだけでもない。
歩みも思考も止めない、そんな意識が成功への近道なのです。
古に学ぶ
年配の方から話を聞くということについて、あなたはどんな印象を抱くでしょうか。
おそらく、今を楽しんでいる若者のなかには、それを退屈なことに思う人もいるでしょう。
実際に、話の全てが自身の人生において重要になるというわけではないのです。
しかしそれは、いつどこでどのようにして影響を与えてくるのかもまた分からないことです。
もしも話を聞く機会に恵まれたのなら、それを思考の糧にすることで自身の成長も望めるのです。
きょうのまとめ
今回は、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスが遺した名言をご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか。
何か覚えておきたいものはありましたか。
最後に、今回の内容を簡単にまとめると
① ローマ帝国初代皇帝のアウグストゥスは、印象深い名言を多く遺している。
② アウグストゥスの名言からは、君主として生きた彼の人生が見えてくる。
③ なかには現代でも応用できる名言も多くある。
歴史上の偉人について勉強する際、まずは名言を知ることでその人物の全体像を掴みやすくなります。
思わぬところに思考の共通点などを見つける場合があり、偉人という以前にぐっと親しみやすさを感じるはずです。
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