トルストイの名言~ロシアの文豪が遺した言葉たち~

 

19世紀~20世紀初頭にかけてロシアで活躍した人物、

トルストイ

小説家や思想家としてドストエフスキーなどと並び、

ロシアを代表する文豪となった彼は、

『アンナ・カレーニナ』『戦争と平和』など、

多くの著書を遺しています。

今回は、トルストイが遺した名言を一緒に見ていきましょう。

 

善と悪、罪について

トルストイ

トルストイ
出典:Wikipedia

ここでは、トルストイの考える善悪や罪に関する名言をご紹介していきます。

「善」の真の姿

トルストイ
もし善が原因を持っているとしたら、それはもう善ではない。

もしそれが結果を持てば、やはり善とは言えない。

だから善は、因果の連鎖の外枠にあるのだ。

善い行いには、原因もその結果もない。

トルストイは善の本当の姿とは因果も利害も関係なく、

もっと純粋で清いものだと考えていたことが分かります。

そして彼は、善い行いをしたときの正しい捉え方について、

以下のような名言で表しています。

トルストイ
善の栄光は彼らの良心にあり、人々の言葉には無い。
 

意外と身近な悪

トルストイ
善を成すには努力が必要である。

しかし、悪を抑制するには、さらにいっそうの努力が必要である。

日常生活を送る中で善い行いをするにはそれを意識し、

周囲や自身の内面に目を向け、行動に移す勇気を出さなければなりません。

しかしそれ以上に困難なのは、悪い行いをしないようにすること。

この名言で言っている「悪」とは、犯罪についてというより、

日々の小さな怠け癖に当てはめることができます。

「少しならいいかな」

この気持ちを抑えるのは意外と難しいですよね。

知らず知らずのうちに自分を甘やかしていませんか。

以下の名言でもトルストイは忠告しています。

トルストイ
他人の罪は目の前にあるが、自分の罪は背後にある。

良い人間、悪い人間の特徴

トルストイ
良い人間とは、自分の罪をいつまでも忘れず、

自分の善行はすぐに忘れる者のことである。

悪い人間とは、その反対に、自分の善行をいつまでも忘れないで、

自分の罪はすぐに忘れる者のことである。

自分を許すな。

そうすれば、容易に他人を許すことができよう。

器の大きい人とはどんな人なのか。

トルストイのこの名言は、そのヒントになります。

自分だって完璧じゃない。

それを十分わかっていれば、誰でも人に寛容になれるはずです。

 

芸術について

ここでは、トルストイが芸術についてどの様に考えていたか

分かる名言をご紹介していきます。

芸術とは

トルストイ
芸術は技芸ではなく、それは、芸術家が体験した感情の伝達である。

芸術とはズバリ、感情の伝達である。

芸術作品を鑑賞するとき、

「これは何を表現しているのかよく分からない。」

「何か難しい。」

そう感じる人は多いものです。

しかしこの名言を覚えていれば、

芸術に対する見方も少し変わってくるのではないでしょうか。

感情には正確に定められた形などありません。

彼らが表現したものを、あなたが感じるままに捉えればいいのです。

芸術という言語

トルストイ
芸術は人類進歩の機関の一つである。

人間は言葉を通じて思想の上で交わり、芸術の形象を通じて、

現在のみならず、過去と未来のあらゆる人間と心持ちの上で交わっている。

先程ご紹介した名言に通じるのがこの名言。

芸術は心で感じるものです。

たとえ表現した側と鑑賞した側で感情のニュアンスに違いが生じても、

正解の無い芸術は、いつの時代でも人々の新鮮な感情を引き出し、

あらゆる壁を越えて人々の心をつなぐのです。

 

人生について

ここでは、苦しいときほど思い出してほしいトルストイの名言をご紹介します。

人間関係に迷ったら

トルストイ
自分をその人より優れているとも、偉大であるとも思わないこと。

また、その人を自分より優れているとも、偉大であるとも思わないこと。

そうしたとき、人と生きるのがたやすくなる。

状況判断能力に長け、気遣いのできる人が多い日本。

意識していてもいなくても、

相手の様子を窺っては必要以上に疲れてしまう人は多いものです。

人間関係や人との距離感の問題で振り回されそうになったとき、

この名言を思い出してください。

少し冷静になれるはずです。

逆境が人格をつくる

トルストイ
私たちは、踏み慣れた生活の軌道から放り出されると、

もう駄目だと思います。

が、実際はそこに、ようやく新しいものが始まるのです。

生命ある間は幸福があります。

人間は変化や逆境に立たされたとき、戸惑いや不安を覚える生き物です。

そして、しかしそういう状況にこそチャンスが隠れている、

というのは聞き飽きた人も多いでしょう。

それでも気持ちが晴れない人は、この名言を思い出してください。

生きていれば、必ず幸せを感じる瞬間があります。

勇気を出して、自ら幸せを掴みに行けばいいのです。

そしてこの名言と共に覚えていてほしいのが以下の名言です。

トルストイ
いちばん難しく、しかも最も大切なことは、人生を愛することです。

苦しいときでさえも愛することです。

人生はすべてだからです。

 

きょうのまとめ

今回は、ロシアの文豪トルストイが遺した名言をご紹介しました。

いかがでしたでしょうか。

最後に、ご紹介した内容を簡単にまとめると

① トルストイは善悪、そして罪などに関する名言を多く遺している。

② 文豪だった彼は、名言の中で芸術に関しても深く考察している。

③ 名言の中には、人生の参考になるような言葉も多数ある。

トルストイは他にも様々な名言を遺しています。

興味を持たれた方は、お時間のあるときにでもぜひ調べてみて下さい。

 

トルストイの年表を含む【完全版まとめ】記事はこちらをどうぞ。
関連記事 >>>> 「トルストイとはどんな人物?簡単に説明【完全版まとめ】」

 

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