オランダ出身の哲学者、
バールーフ・デ・スピノザ。
デカルトらと並び合理主義哲学者として知られる彼は、合理主義に基づいた言葉を数多く遺しています。
今回は、そんな彼の思想の一部を名言と共に見ていきましょう。
タップでお好きな項目へ:目次
スピノザの名言~人間論~
ここでは、スピノザが「人間論」について語っている名言をご紹介していきます。
誰もが主人公
世の中には不公平なことも多々あります。
しかし誰もが主観的な思想を持てる、といった点では皆平等なのです。
主人か奴隷か
誰もが自身の思想の主人公であっても、感情に飲み込まれてはいけない、とスピノザは警告しています。
「後悔」の罠
最初に邪悪な欲望によって、次いで悲しみによって征服される者だからである。
この名言では「後悔」の危険性を説いています。
過去に囚われている間にも、現実は続いていきます。
過ぎてしまったことを「こうしておけばよかった」と悔やむ時間があるのなら、今と向き合いましょう。
やれることはいくらでもあるはずです。
死から生を
そして彼の賢明さは、そこから死ではなく、生について熟考を始めることだ。
生きとし生ける者には必ず終わりが訪れます。
スピノザ曰く、自由な人ほどそれをよく把握しています。
そして彼らはそこから逃げるのではなく、受け止めたうえで生を価値あるものにしようとするのです。
人と人
そして力を合わせれば、あらゆるところで襲ってくる危険をもっと簡単に避けられる。
人間はひとりでは生きられない。
そんなことを思わせる名言です。
以下の名言も遺しています。
スピノザが人間を客観的に分析していることがよく分かる名言ですね。
スピノザの名言~人生論~
ここでは、スピノザの「人生論」が垣間見える名言をご紹介します。
「運命」の在りか
それは自ら選び創り出すものだ。
「運命」と思われるものは、合理主義的な見方をすれば決して偶然なものではありません。
その人の生き方そのものが表れる、あるいは捉え方次第でいくらでも変えられるものなのです。
良い道
この名言を全ての人が頭の隅に入れておけば、炎上事件も少しは減るのでしょうか。
「思考」の落とし穴
この名言では、考えすぎることの危険性を教えてくれています。
人間の想像力は素晴らしいものですが、結局は行動しなければ何も始まらないのです。
「できない」の裏に潜むもの
だからそれは実行されはしない。
本当にできないかどうかは実際にやってみなければ分かりません。
試す前にストップをかけてしまうということは、どこかで怖気づいている証拠かもしれません。
心当たりはありませんか。
不安の種は何か
我々は無用な不安の中に生きるべきではない。
しっかりした中核的思想を抱いて、価値ある懐疑をしなければならない。
それによってのみ問題を解決し、進歩していくことができる。
これはいかにも合理主義の哲学者らしい名言ですね。
何かに不安を抱くのなら、その原因を掘り下げてはっきりさせる必要がある、とスピノザは言います。
訳の分からない不安が蔓延る前に、その芽を見つけ摘み取ってしまいましょう。
スピノザの名言~その他~
ここではスピノザの名言から、少し視点を変えた「悲しみ」と「喜び」のそれぞれ一例をまとめてご紹介します。
<悲しみ>
<喜び>
各々で異なる個性を持っている人間同士、本来は優劣など付けられるはずがありません。
しかしそれに気づかず、あるいは忘れて視野が狭くなると、このように小さな世界で人は一喜一憂してしまう生き物なのです。
きょうのまとめ
今回は、スピノザが遺した名言をご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか。
何か心に留めておきたいものはありましたか。
最後に、今回ご紹介した内容を簡単にまとめると
① 合理主義哲学者のスピノザは、合理主義的な名言を多く遺している。
② 名言の中には、人間について分析したものが多くある。
③ 現代人にも役立つ普遍的な名言が多い。
スピノザは他にも様々な名言を遺しています。
ご興味を持たれた方はぜひ、お時間があるときにでも調べてみて下さい。
あなたの人生を豊かにする言葉に出会えるかもしれません。
その他の世界の偉人ははこちらから
関連記事 >>>> 「世界の偉人一覧」