麒麟がくる第三十九回「本願寺を叩け」【あらすじ簡単まとめ】

 

※ネタバレあり

大河ドラマ麒麟きりんがくる』

第三十九話で描かれたのは、本願寺との戦にて大苦戦を強いられる織田軍の様子。

苦渋を味わった信長が下した重大な判断とは…?

また今回は光秀が倒れ、妻・熙子ひろこの身にも異変が起きるようですよ!

以下よりあらすじを辿ります。

 

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麒麟がくる(第三十九話)のあらすじ

1575年、織田信長(演:染谷将太)は近江・安土城の建築を開始。

「京を留守にし過ぎている」という朝廷の指摘もあり、政務の拠点を美濃より移すこととなります。

一方で織田軍は摂津にて抵抗を続ける本願寺一向宗と、 5年にも渡る長い戦を強いられていました。

本願寺との戦に大苦戦

熾烈を極めた本願寺との戦においては、織田軍の拠点となっていた天王寺砦の総大将・原田直正が戦死。

これによって兵の士気は低下の一途を辿っていました。

さらに畳みかけるかのごとく、信長が負傷、光秀(演:長谷川博己)は敵からの毒を受け瀕死の状態に。

こうして織田軍は攻めの手立てを完全に失ってしまいます。

本願寺との一戦を経た信長の考えは…

容体の悪化から京へと帰された光秀は、医師・望月東庵もちづきとうあん(演:堺正章)の治療、妻・熙子(演:木村文乃)の献身の甲斐もあり、順調に回復。

そこへ見舞いにやってきた信長は、本願寺との戦を経て得た、次なる策を光秀に伝えます。

その内容は

・本願寺の武器・兵糧を支援している毛利家の水軍を攻撃する

・大和国の守護に筒井順慶つついじゅんけい(演:駿河太郎)を任命する(前守護・原田直正が戦死したため)

というもの。

このうち毛利家への攻撃は本願寺の力の源を断つ手段として、光秀も妙案と認めます。

問題となったのは筒井順慶を大和の守護に任ずるという案。

兼ねてから大和の領地を任されていた松永久秀(演:吉田剛太郎)との衝突を懸念し、光秀はこれに反対します。

しかし信長はこの意見を聞き入れず、筒井の守護任命を断行する運びに…。

新たな波乱へとつながっていくことを、徳川家康(演:風間俊介)始め諸大名は予期し始めます。

そんな最中、光秀が回復するや否や病に伏した熙子はその年の秋、静かに息を引き取るのでした。

 

麒麟がくる(第三十九話)の見どころ

ここからは今回の見どころを詳しく辿っていきます。

遠ざかる朝廷と信長の関係

信長が安土城の建築を始めたのは、「朝廷から京を留守にし過ぎている」というお達しがあったという理由があります。

信長は朝廷にて権大納言ごんだいなごん・右大将の官職に任じられ、武家の人間としては前代未聞の快挙といわれていました。

にも関わらず、任官の挨拶にも訪れず、大納言・三条西実澄さんじょうにしさねずみ(演:石橋凌)が代役を務めたという話…。

朝廷からしてみれば、「いい度胸してるじゃねーか」という感じです。

朝廷に不信感を募らせる信長

信長は「朝廷から京を留守にし過ぎている」というなお達しに対し、

「長篠の戦いなど、武田家との戦に手を取られていたため、京のことまで考えが回らなかった」

と応えています。

しかし…実のところ、京をないがしろにしていた理由はそういった自身の都合だけでなく、信長が朝廷に不信感を抱き始めたことにもあったのです。

その証拠に、京の近くに拠点こそ設けはしたものの、信長は

「家督を嫡男・信忠に譲り、京の取り仕切りを信忠に一切任せる」

といいます。

また「本願寺との戦を長く続けていることを天皇が気にしている」と、実澄に問われた際、口にしたのがこんな言葉。

「信長が献上いたした蘭奢待らんじゃたい、毛利に下し置かれたと聞くが、何故?

毛利は裏で本願寺を支えておる敵方。そういうお話を聞くにつけ、このところ帝のお姿が遠ざかって見えまする…」

(※蘭奢待…東大寺正倉院に収められ、大挙を成した者しか拝見することが叶わないとされている香木。信長はその切り取りを許され、天皇にもひとつ献上していた。「第三十七話参照」)

あ…やっぱり天皇が蘭奢待を毛利さんにあげちゃったこと気にしてたんだ…。

この件に関しては前々から嫌な予感がしていましたよね。

天皇に首ったけだった信長ですが、このように徐々に朝廷との距離を取りつつあるのでした。

でも安土城が建つのは楽しみ!

安土城の建築に関しては「夢の城」などというセリフも登場し、さぞご満悦の様子。

「高い山の上に建ち、日輪のように光り輝く城じゃ。その城のてっぺんに、高矢倉よりもっと高い天守を作る。そこからは、琵琶の湖はもとより、比良や伊勢の山々も一望じゃ!」

などと語っていましたね。

ちょっと冷たくされると拗ねてしまうし、大好きな城作りになるとそればっかりに夢中になるし。

ほんとに、とことん子どもみたいな人です…。

本願寺に大苦戦

5年に渡った本願寺一向宗との戦は、天王寺砦の総大将・原田直正の戦死により、織田軍が絶体絶命のピンチを迎えます。

敵は一万三千の兵を率いているうえ、鉄砲千丁、撃ち手としても紀州屈指の手練れを揃えているため、さすがの織田軍も攻めあぐねていたのです。

敵の手ごわさを認めない信長

信長はこの戦局において敵の強大さを認めず、この苦戦を味方の過失であると叱責します。

「原田の家来のなかに、一向宗の信者がおるという。お前か?信者ゆえ弾を込めずに鉄砲を撃つ。そういう輩がおったと聞く!」

そう言いながら原田の家臣を呼びだし、味方であるに関わらず槍でブッ刺す信長。

うん…相変わらずのパワハラっぷりです。

正義感が強い光秀はもちろんこれを止めに入ります。

しかし敵の手ごわさを説明しても信長は意に介さず…挙句は動こうとしない家臣たちにしびれを切らし、自ら敵陣へ飛び込もうとする始末。

甲冑も着ずに。

「いくら数があったとて、坊主の鉄砲など当たらぬ。必ず勝てる。わしは負けたことはない。」

なんて、少年漫画読みすぎたみたいなセリフも飛び出します。

案の定、鉄砲は見事に命中し、信長は足を負傷。

止めに入った光秀になんとか助け出されるのですが…。

敵から毒を受けて倒れる光秀

そこから今度は、自陣に逃げ帰った光秀が急に倒れてしまいます。

松永さんと

「信長さまは近頃無茶ばかりおっしゃられる」

みたいな話をしていた最中なので、筆者は最初、心労が祟ったのかと思いました。

しかしどうやら、敵から受けた矢に毒が仕込まれていたことが原因だったようですね。

良妻・熙子の献身

戦場で受けた毒により、瀕死状態となった光秀は京へと帰されます。

なんでも、大阪の医者は皆、仏罰ぶつばちだと恐れをなして、取り合ってくれなかったのだとか。

相手が本願寺だったばかりに、光秀は生死の狭間をさまようこととなってしまったわけですね…。

容体は東庵先生をして

「これが十兵衛さまの脈とは、信じとうはないが…」

と言わしめるほどでした。

夫のため、我を忘れてひた走る熙子

ここで取り沙汰されたのが、光秀の妻・熙子の献身ぶりです。

・光秀の状態を知るや否や、履き物を履くのも忘れて裸足で東庵先生を呼びに行く

・雨のなか、光秀の回復を願ってお百度参り(これも裸足…)

といった具合。

今回の熙子はとことん裸足です。

最終的にはお参りの途中に倒れてしまい、駆け付けた駒(演:門脇麦)に助けられることに。

駒は思わず

「今夜ほど取り乱した奥方さまを、私は初めて見ました」

ともらしていましたね。

明智家の伝統を守るため…

そんな駒とのやり取りのなかにもまた、熙子がどれだけ光秀に尽くしてきたかを感じさせるエピソードが登場しました。

光秀が越前で浪人生活をしていたころ、生活費に困った際、熙子は駒から質屋でのものの売り方を教えてもらったことがありました。

その思い出を振り返り、熙子はこう語ります。

「着物や紅、鏡、いろいろなものを売りました。売るものがなくなったら、髪を切って売ったこともあります。思ったより高う売れたのですよ?」

…と。

熙子は光秀が父・光綱から譲り受けた数珠を取り出し、

「これを売らずに済みました」

と言っていましたが、そのほかにも、彼女が売ったと語るものに光秀の私物はひとつも含まれていません。

夫を立て、明智家の伝統を守るため、必死に尽力してきたのですね。

熙子の死

今回、光秀と長く苦楽を共にしてきた熙子が没してしまいます。

その最期のシーンでの光秀とのやり取りには、筆者も思わず涙腺をやられてしまいました。

20年前の温石

熙子の回復を願って開かれた宴のあと、その余韻に浸るふたり。

光秀が取り出したのは、まだふたりが結ばれていなかったころ、生家への帰路を気遣い、熙子が光秀に手渡した温石おんじゃくでした。

(※温石…囲炉裏で温めた石。カイロ代わりに使う)

斎藤道三(演:本木雅弘)に仕えていたころですから、単純に考えて20年ほど前の話。

何度も拠点を変えながらも、光秀はなくさずに残していたのですね。

そこから越前でのことや、坂本城に赴いたときのこと、ふたりはさまざまに思い出を語り合います。

「わしの留守を、気丈によく守ってくれた」

この言葉になにより、熙子への愛と労いの気持ちが込められていました。

熙子の最期の言葉は…

今回のクライマックス、熙子の最期の言葉が以下のとおり。

「十兵衛さま。ずっと思うていたことがあります。私は、麒麟を呼ぶ者が、十兵衛さま。あなたであったなら…ずっとそう思うておりました。

あといくつ戦をしのげば、穏やかな世が訪れるのでしょうか。岸やたまの子は、戦を知らずに育つでしょうか。」

戦いのない、穏やかな国にだけ訪れる伝説の生き物・麒麟

父・光綱を始め、作中では何人もの英傑がその名を口にしてきました。

そのなかでなによりその存在を信じ、穏やかな世のために奔走してきたのは光秀です。

そんな心中を深く知っているからこそ、熙子はこの優しい言葉を残したのでしょうね。

大和国守護を巡る信長の判断

さて、今回次なる波乱の火種となったのが、原田直正の後釜となる大和国守護の任命です。

信長はその役目に筒井順慶を挙げますが、そうなると、同じく大和で覇権を誇ってきた松永久秀の立場がない…。

松永は筒井より以前に織田家に仕えた大名ですから、角が立つというのもごもっとも。

光秀も反対するわけです。

かといって、松永を守護にしてしまえば、今度は筒井が黙っていない…とても難しい局面だったんですよね。

「自身を守護に!」と申し出た羽柴秀吉

豊臣秀吉

この場に際し、羽柴秀吉(演:佐々木蔵之介)は

「あの、筒井さまと松中さま、お二人以外のどなたかに、大和をお任せになるというのはいかがで?例えば、この秀吉などは…」

などと言いだします。

しかし信長は

「お前が?大和の国衆は家柄を気にする。お前では務まらん。」

と、これを一蹴していました。

シリアスな場においても、ちゃっかりおこぼれを頂戴しようとする秀吉。

どんなおとぼけっぷりが登場するのか、もう毎度の楽しみになっていますよね。

結局、散々話し合ったにも関わらず、信長はやはり筒井を守護に任命してしまうのですが…。

波乱を予期する徳川家康

筒井の守護就任を巡って、信長配下の諸大名は波乱を予期し始めます。

注目されたのは徳川家康

家康は忍者の菊丸(演:岡村隆史)を通じて、信長周辺の動向を探っている様子でした。

大和の守護就任問題に関して

「御家来衆にも、尾張以来の譜代の方々と、新参の方々でやや意気込みの違いがあるようで…」

と、菊丸は語ります。

筒井を守護にするという信長の判断は、織田家を二分するような状況を招きかねないということでしょうか。

また、信長が徳川家をどう見ているかということに対しても

「今は三河のことなどお忘れではないかと。新たにお作りになる安土の城のことで頭がいっぱいのご様子。信ずるに足るとすれば、やはり明智さまかと。」

と、語ります。

この局面に際しこのあと、家康と光秀が手を取るような場面もあるのでしょうか。

 

麒麟がくる(第三十九話)のまとめ

信長が負傷し、光秀が倒れ、熾烈を極めた本願寺との一戦。

今回はその経緯を通して、熙子がいかに良妻であるかも思い知らされることとなりました。

またこの戦を経て信長が打ち立てた策には、起死回生の妙案もあれば、次なる波乱を巻き起こす危険な案も…。

最後にまとめをしておきましょう。

① 蘭奢待を毛利に授けたことを理由に、正親町天皇おおぎまちてんのうに不信感を募らせる信長。右大将任官の挨拶にも行かなかった。

② 本願寺との戦において部下の動きの鈍さにしびれを切らした信長は、甲冑も着ずに敵陣へ乗り出して負傷。光秀は受けた傷から毒が回って倒れてしまう。

③ 雨のなかのお百度参りなど、熙子の献身ぶりがハンパない。自身の最期に際しては、「麒麟を連れてくるものが光秀であってほしい」と言い残す。

④ 原田直正の戦死に際し、光秀の反対を押し切って筒井順慶を大和の守護に任じた信長。松永久秀をはじめ、諸大名たちに波乱をもたらす結果に?

次回はやはり、松永久秀と信長のあいだにひと悶着が起きるようです。

光秀はふたりの仲たがいに際し、どう動くのか…?

 
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