麒麟がくる第十四回「聖徳寺の会見」【あらすじ簡単まとめ】

 

※ネタバレあり

大河ドラマ麒麟きりんがくる』

第十四話で描かれたのは、織田信長と斎藤利政の会見。

そこから家督相続を巡って揺れ動く斎藤家の一幕でした。

利政は初めて会う信長をどう見るのか…?

また斎藤家の家督の行方を決定づけたのは、ある衝撃的な出来事でした。

以下よりあらすじを辿っていきましょう!

 

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麒麟がくる(第十四話)のあらすじ

1553年4月、尾張・富田村にある聖徳寺にて、会見を行うことになった斎藤利政(演:本木雅弘)と織田信長(演:染谷将太)。

この会見に際し利政は、娘の帰蝶を嫁がせた信長がつまらない相手なら、討ち取ってしまおうと考えていました。

しかし相対した信長の見せるしたたかな野心を気に入ると、態度を一変させ、信長に強く肩入れするようになります。

一方、斎藤家嫡男・高政(演:伊藤英明)と稲葉良通よしみち(演:村田雄浩)ら有力家臣は変わらず同盟に反対しており、今回も那古野城への援軍を巡って衝突。

利政に守護代は任せておけないと、高政への家督相続を促す動きが強まっていくことに。

すると、そんな利政と高政のにらみ合いを苦にしてか、なんと高政の母・深吉野みよしの(演:南果歩)が入水自殺をしてしまいます。

これを受け、悲しみに打ちひしがれる高政は強く、利政に向かい、家督を譲ることを迫るのでした。

 

麒麟がくる(第十四話)の見どころ

続いては今回の見どころを見ていきましょう!

うつけ者は捨てるものがない…だから強い

今回はまず目玉となる、信長と利政の会見シーンからの幕開けでした。

殿様とは思えないような格好に、戦でもしに行くかと思わせるような軍勢を引き連れて現れた信長。

これに利政も早速面食らいますが、信長の本領発揮はふたりが相対してからです。

婿としてなら、信長は普通、初対面の利政に舐められないよう振る舞うべきところ。

しかしなんと信長は、入念な準備がすべて帰蝶の入れ知恵であることを話してしまうのです。

それだけではなく、大事な席であるにも関わらず、筆頭家老の林秀貞が来ていないことを尋ねられると

「たわけの信長には、父信秀以来の重臣たちは不要でございます」

と答え、普通の大名なら目を掛けたりはしない、土豪の三男・四男の出である佐々成政さっさなりまさ・前田利家を側に仕えさせていることを説明します。

「家督を継げない食いはぐれ者は失うものがないから強い」…と。

そこから父・信秀に織田家も地位の低いところからの成り上がり者だったと聞かされていたことを語り、その強さを重々わかっていることを示すのです。

成り上がり者といえば、商人の立場から守護代へと上り詰めた利政には真に当てはまる言葉。

こうして帰蝶が信長に入れ知恵をしていることも、信長が自分によく似ているがゆえだということを悟り…利政は

「信長殿はたわけじゃが、見事なたわけじゃ」

と、信長をいたく気に入ったことを示すのです。

「捨てるものがないから強い」

というのは、周囲からうつけ者と舐められながらも、このあと時代の覇者となっていく信長を体現したような言葉でしたね。

駿河からも目が離せない!

今回は織田家の敵地である駿河のシーンもなかなか見どころ満載でした。

・いつの間にか駿河の薬屋に務めている菊丸(演:岡村隆史)

・駿河に商売をしに来たものの、地上げ屋に虐げられる木下藤吉郎(演:佐々木蔵之介)

・今川義元(演:片岡愛之助)の軍師・太原雪斎たいげんせっさい(演:伊吹吾郎)の専属の医師にと迫られる望月東庵(演:堺正章)

菊丸が駿河で働いているのは、松平竹千代が今川家の人質になっているがゆえの三河からのスパイでしょう。

藤吉郎は

「字を読めるようになって出世して、あいつらをこらしめてやる」

と地上げ屋への恨みを露わにしますが…これがのちの豊臣秀吉になるとは、思えないぐらい冴えない雰囲気。

でも成り上がってしまうのだから、今後どんな風に立場が変化していくのか楽しみですね。

そして太原雪斎に駿河に住むよう迫られた東庵先生はどうするのか…、敵対している織田家や、その同盟相手の斎藤家とも仲が良いから複雑なところです。

…というように、これから熾烈を極めていく織田家VS今川家に向けて、駿河にも重要人物が着々と関わってきつつあります。

それぞれの人物がどう動いていくのか、見物ですね。

家督相続に決定打を打った深吉野の死

聖徳寺の会見で完全に信長がお気に入りになった利政はやはり、同盟に反対していた嫡男の高政や、家臣たちと衝突してしまいます。

以前は反対に遭って諦めた織田家への援軍も、今回は利政の一存で送ることに。

信長と対立している今川義元や織田彦五郎を敵に回すと言われても

「信長を甘く見れば皆、信長にひれ伏すときがくるぞ」

「彦五郎などその気になれば三日で潰せる」

などと言って聞きません。

これを受けて高政は

「一度会うただけの、海の者とも山の者ともわからぬ輩に兵を出す。それがこの国の主だ」

と、美濃の行く末を憂い、重臣と共に、利政に家督の相続を迫ることを決心するのでした。

こうして斎藤家内の権力争いも佳境に入っていこうというそんな最中、事態の行方を決定づける出来事が発生します。

そう、なんと…高政の母・深吉野が入水自殺をしてしまうのです。

深吉野は高政に家督が譲られることを望んでいるのに、利政と高政の親子中はどんどん悪化していく。

利政を説得するには、もはやそういう方法しかないと思ったのか、父から疎外される息子の不憫さに耐えられなくなったのか…彼女は死を選んでしまいました。

「土岐様からの慰み物として、母上を飼い殺しにした」

という高政に対し、深吉野を悲しませるようなことはひとつもしていないと泣き崩れる利政。

これを聞いた高政は

「では、母上の御霊に誓いなされ、母上の望みを叶えると。喪が明けぬうちに、私に家督を継がせると」

…と迫るのです。

これを利政が受け入れ、行方が危ぶまれていた斎藤家の家督は高政の元へ行くこととなります。

どこか意地の悪そうな雰囲気がしていた深吉野ですが、最期は高政のために一肌脱ぐ。

ちょっと意外でした。

 

麒麟がくる(第十四話)のまとめ

今回は斎藤利政の信長への肩入れから、いよいよ佳境を迎える家督相続と、また斎藤家内が激しく動いた回でした。

そしてなんといっても衝撃的だったのは、深吉野の死です。

高政と長らくいがみあっていた利政も、これには心を動かさずにはいられませんでしたね。

最後に今回のまとめです。

斎藤利政と相対した織田信長は、「うつけ者で捨てるものがない自分は強い」と示した

菊丸・藤吉郎・東庵など、主要人物が敵国駿河に集結。今後の織田VS今川に向けてそれぞれどう動いていく?

信長に肩入れする利政と、織田との同盟に反対する高政。家督の行方が危ぶまれる親子関係を決定づけたのは、高政の母・深吉野の死だった

さて…家督が高政に譲られたと思いきや、次週のタイトルは「道三、わが父にあらず」ときました。

やはり家督うんぬんではなく、斎藤親子のいがみ合いは続くようですね。

今回はあまり見せ場のなかった光秀ですが、最終的にどちらの味方に付くのでしょう?

 

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