フランシスコ・ピサロ
ヴァスコ・ヌーニェス・デ・バルボア
クリストファ―・コロンブス
エルナン・コルテス
さらに
ヴァスコ・ダ・ガマ
フェルディナンド・マゼラン
もある意味この手合いに入っているでしょう。
コンキスタドール(征服者)。
大航海時代の大航海時代のための大航海時代によるこの危険な香りのする連中の生態をいろいろチェックしてみましょう。
タップでお好きな項目へ:目次
コンキスタドールどもの恐怖の行動パターン6つ
目指せ、一攫千金!
彼らの行動基本原理その1です。
もともと、本国にいれなくなり、よその国で「どうれいっちょ当てたるか!」という人ばかりです(ヴァスコ・ダ・ガマはちょっとちがいます)。
野心は大いに結構なのですが。
異教徒たちよ、神のみ教えに従いなさい
みんなコテコテのレコンキスタ(国土回復運動。「キリスト教の領土を増やそう」がモットー。中世ヨーロッパでとても盛ん。)支持者たちです。
よそに勝手に力づくで押し入った上に、
「この間違った異教徒たちに正しい教えを」
とやる気満々です。
アステカ文明などの高度な美術になんてまったく目が留まりません。
そんなものよりすばらしいのはこれ(黄金)だ!
立派な文明心をお持ちの方々ですね。
にしても、キリスト教の神やキリストは本当にこういうのを望まれているのでしょうか?
先輩後輩の篤い絆?
やつらにも先輩から後輩へと伝えられる大事な技と心があります。
取り入っているふりをして、平気で突然ひっくり返す(「インディオを倒すにはまず王をねらえ。わかったね。ピサロ君」byコルテス)。
歴史を動かしている瞬間を見せつける(「ピサロよ、見たまえ。これが太平洋だ」byバルボア)。
どうやって部下をおさえこむか、たらしこむか(「困ったら黄金を見せつけろ」byコルテス)。
そして、彼らのお家芸裏切りは当然身内に対しても(「ピサロ、お前もか」byバルボア「私もコルテスにやられちゃった」byベラスケス「あてになるのは親族だけだ」byコロンブス「私はミイラになってしまったよ」byピサロ)。
後輩は先輩をいきなり引きずりおろし、踏み台にしてゆきます。
彼らにとってみたら成人式みたいなものです。
略奪・搾取(さくしゅ)
現地人を体の良い搾取対象にしてしまいます。
捕まえて農場などでブラック労働にブラック労働(「私はさらに1歩踏み込んで、ヨーロッパへと大量に拉致する、ということをやりました。みんな風土になじめずすぐ亡くなってしまいました」byコロンブス)。
それだけでなく、反抗したら殺したり、ヨーロッパの疫病を蔓延させたりして、極端に現地人口を減らします。
そして足りなくなった分をアフリカからたくさんの黒人を奴隷として強引に連れてきます(「キューバでは私が総督として認めました」byベラスケス)。
謎の都市伝説いっぱい
連中は文明人を自信満々に名乗りながら、得体のしれない迷信に凝り固まっております。
おかげさまでやつらの中では世界中がミステリーだらけです。
フロリダには「若返りの泉」なるものがあるらしいです(「結局見つかりませんでした」byフアン・ポンセ・デ・レオン)
コロンビアの奥地にはエル・ドラドなる黄金の里があるらしいです。
パタゴニアにはとんでもない巨人が住んでいるらしいです(「いやあ、あれは大きかったです。だれです?うそ、おおげさ、まぎらわしい、って言うのは」byマゼラン)。
アマゾンの密林には女性だけの豪傑部族が住んでいるらしいです(「部下に探させたね」byピサロ)。
ホーン岬の海では白い老人が追いかけてきて絶対に船を沈めるそうです(「あそこの海はメチャクチャ荒れるんだよ」byマゼラン)。
サルガッソーの海では巨大イカが船にからみつき、やっぱり沈めるそうです(「あの辺って風が無くなるんだよね。ま、私はあまり気にかけなかったけど」byコロンブス)。
アンデスにはシナモンの里があると聞いて探し回り、見つからなかった腹いせに大勢の現地人を虐殺してしまいました。byピサロ。
そして征服byエルナン・コルテス、ピサロなど
持ち前の命知らずと、先輩直伝の情け容赦のないだましテクニックを見せつける時。
アステカ帝国もインカ帝国もまたたく間に滅ぼしてしまいました。
きょうのまとめ
こんな連中が大挙してあなたの街におしよせてきたらどうしますか。
実はあのころ、日本にもあやしげなのが何人か入ってきていたんですが。
「豊臣秀吉は神の恐れを知らないならず者ですね。スペイン本国のフェリペ2世陛下。無敵艦隊をこちらにぜひ回してください!」byイエズス会日本管区長ガスパール・コエリョ
① コンキスタドールの行動原理は基本的に世も末
② 自称文明人であるコンキスタドールたちはあやしげな都市伝説を信じまくっていた
③ 「やつらが日本で何をしでかそうとしていたかはまるわかりだっつーの」by豊臣秀吉、徳川家康
と言ってる人があんなことを。
世界史の傷は今なお……。
その他の世界の偉人ははこちらから
関連記事 >>>> 「世界の偉人一覧」
コメントを残す