チェ・ゲバラ キューバ革命の英雄が遺した名言

 

キューバ革命を指導し、その死後も左派の人々から英雄として慕われる、

チェ・ゲバラ

社会主義に傾倒した彼は権力を振りかざした独裁政治を嫌い、

キューバ革命を成功させた後も世界各地で革命家として活動し、

その活動中に生涯を終えました。

今回は、理想に生きたアルゼンチン出身の政治家にして革命家、

チェ・ゲバラの遺した名言をご紹介していきます。

 

革命家 チェ・ゲバラの名言

チェ・ゲバラ

出典:Wikipedia

今を生きよう

明日死ぬとしたら、生き方が変わるのか?

あなたの今の生き方は、どのくらい生きるつもりの生き方なのか。

反アメリカ体制をかかげる革命家として、戦う日々を選んだチェ・ゲバラ。

常に危険と隣り合わせの日々を送る彼は、毎日を全力で生きていました。

いつ人生を終えるかなんて、誰にも分かりません。

それは、チェ・ゲバラのような革命家に限らず、

現代を生きる私たちにも言えることです。

日々を何となく過ごしてしまっている人にとっては、

ハッとするような、あるいは耳が痛くなるような名言なのではないでしょうか。

チェ・ゲバラはこの名言を通して、

今日一日を大切に生きることに気づかせてくれています。

彼はこんな名言も遺しています。

未来のために今を耐えるのではなく、未来のために今を楽しく生きるのだ。

英雄はいつでも国民の側に

国民の英雄たるもの、国民から遠く離れていてはいけない。

高い台座に上って、国民の生活と無縁なところに納まるべきではない。

若い頃に貧困を目の当たりにし、貧富の差や搾取に嫌悪したチェ・ゲバラ。

社会主義の実現に向けて革命活動をしていくなかでも、

常に国民のことを考え続けました。

彼は他にも、国民に寄り添うことを意識した名言を遺しています。

ここに2つご紹介します。

国民に意思を伝えるためには、国民の一人となって感じなければならない。

国民の欲するもの、要求するもの、感じるものを知らなければならない。

指導者とは、人が自分と同じ所まで追いつけるように誘導するものだ。

社会主義をかかげる指導者に多いのが、成立後に展開される独裁政治。

国民が皆平等であるよう政府が管理することで、

どうしても権力が中央に集まりやすくなります。

そうなると多くの指導者はその力に目がくらみ、

本来の目的を忘れて自分本位な政治を行いがちです。

しかしチェ・ゲバラは、自分があくまで革命家であることを生涯変えることはなく、

キューバ革命後、一度は要職に就いたもののその地位を捨て、

アフリカに渡り再び革命を指導する道を選んだのです。

これらの名言は、高い地位や影響力を持つ人ほど、

謙虚になることの重要性に気づかせてくれています。

整えるべきは・・・

人は毎日髪を整えるが、どうして心は整えないのか。

革命家としてのカリスマ性を持ちながら、

一方でその無邪気さもよく知られているチェ・ゲバラ。

このシンプルで短い名言は、

外見を懸命に取り繕うことよりも、内面を磨くことの重要性について

私たちに改めて気づかせてくれることはもちろんですが、

不思議とどこか、少年の目を通した純粋な疑問のようにも感じられます。

カリスマ性と無邪気、この二つの特性を併せ持ったチェ・ゲバラの

理想主義者としての特徴がよく表れた名言です。

 

最期に放った名言

キューバ革命後、アフリカなど各地で革命を主導したチェ・ゲバラ。

39歳のとき、その最後の舞台として赴いたのは、南米のボリビアでした。

しかしそこで戦っていた彼は捕虜として敵に捕らえられ、

裁判にかけられることもなく、その場で即処刑されてしまいます。

そしてチェ・ゲバラに銃口を向け躊躇する敵兵に向けて、

自ら放った最期の名言がこちらです。

落ち着け、そしてよく狙え。

お前はこれから一人の人間を殺すのだ。

死の間際に立たされているにも関わらず、冷静さを感じるこの名言。

「チェ・ゲバラを」ではなく「一人の人間を」と言っていることで、

人間が人間を殺す、という行為の意味と重さを、

敵ながら同じ人間である正面に立つ兵士に、

実感させようとしているかのようにも感じられます。

 

きょうのまとめ

今回はキューバ革命の英雄、チェ・ゲバラの遺した名言をご紹介しました。

革命家の言葉であっても、意外にも現代を生きる私たちに気づきを与えてくれるものが

多かったのではないでしょうか。

ご紹介した内容について簡単にまとめると

① 人生はいつ終わるか分からないのだから、今日一日を大事にそして楽しんで生きることの重要性を伝えている

② 人々の上に立つ者は、権力を振りかざすことなく周囲の声に耳を傾け、謙虚さを忘れないことが大切であると伝えている

③ カリスマ性と無邪気、紙一重の特性を持った理想主義者としての特徴を、名言のなかで感じることができる

革命家として、最期まで戦い抜いたチェ・ゲバラ。

彼は他にも数々の印象的な名言を遺しています。

ご興味を持たれた方がいましたら、ぜひ調べてみて下さい。

きっと、現代社会を生きる私たちの心にも響くものがあると思います。

 

チェ・ゲバラの年表を含む【完全版まとめ】記事はこちらをどうぞ。
関連記事 >>>> 「チェ・ゲバラとはどんな人物?簡単に説明【完全版まとめ】」

 










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