『昆虫記』などの著書で知られているフランスの博物学者、
ジャン=アンリ・ファーブル。
虫や自然を愛し、ねばり強く研究を続けて様々な虫の生態を発見してきました。
そんな彼は詩人としての顔も持っていて、彼独自の感性が光る名言をいくつも残しています。
そこで今回は、味わい深いものからファーブルらしさを感じられるものまで、
代表的なものを4つ紹介していきます。
名言を通して、彼の頭の中を少しのぞいてみましょう。
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心のどこかに置いておきたい、ファーブルの名言3選
ここでは覚えておくとどこかで役立つかもしれない名言を3つ、紹介していきます。
現実というのはいつも公式からはみ出すものだ
「なんだか思い通りにいかない。」
「思ってたのと違う。」
こんな風に感じたことありませんか?
5年後、10年後の自分の姿を完璧な理想像で描いてみても、
現実には何が起こるか分からない。
そんな風に言われると、頑張っても意味ないじゃん・・・
なんて思ってしまいそうになります。
でも少し見方を変えてみると、その逆もあり得ますよね。
今日の少しの努力が、思わぬところで役に立つことだってあります。
アップル社の設立者、スティーブ・ジョブズも
「ばらばらの経験であっても、将来それが何らかのかたちでつながる」
という言葉を残しています。
順調にいくこともあれば、上手くいかないこともある。現実は予想外の連続です。
ファーブルが残したこの名言も、彼がありのままの現実を受け入れているということが分ります。
もし上手くいかないことがあったとしても、「まあそういうこともあるさ」
と一度現実を受け入れてみると、
違った角度から新しい可能性が見えてくるのかもしれません。
見ることは知ること
一見シンプルで確かにそうだよね、と思うこの言葉。
実はファーブルらしさがよく表れた名言なんです。
彼はみずからの座右の銘を「Laboremus!(さあ働こう!)」
にするほど、知識欲がおうせいで研究を積極的に行っていました。
そんな彼は昆虫の行動を研究することでその生態を発見する、行動研究の第一人者でもあります。
つまりよく見ていたんです。そしてそこから知っていったのですね。
彼が昆虫の行動研究の第一人者であることからも分かるように、
当時のフランスはまだこのような研究スタイルは主流ではありませんでした。
周りの学者から受け入れられないなか、ファーブルはこんな名言も残しています。
<反対する人は自分で観察してみればいい。きっと私と同じ結果が得られることだろう。
自分の目でしっかりと見て、事実を確認しているからこそ自信を持って言い切っています。
現代はスマホやパソコンから簡単に情報を手に入れることができる時代です。
だからこそ、本当に大切だと思うことはみずから行動してその目で確認し、
見極めることが重要なのではないでしょうか。
忍耐と熟考を持って困難に当たっていけば
この名言には前置きがあり、
助けを借りれば、それはいっとき困難から逃げただけに過ぎない
とファーブルは語っています。
昆虫の行動を観察するなかで、彼はこの行動が何を意味しているのか頭を悩ます場面に何度も直面しました。
そのたびに彼は、過去の研究例やみずからの想像力を最大限に働かせて実験を繰り返し、
新たな発見へと貢献してきました。
人間は、少し難しいと思う課題にあえて取り組むほど成長できる生き物です。
最初から超がつくほど難しい課題だと、手を伸ばす前から諦めの気持ちがどこかに生まれてしまうものです。
けれど「少し」難しいをいくつも乗り越えていくうちに、
気づいたら超難しかったはずの課題が少し難しいに変わっているかもしれません。
数々の成果を通して、ファーブルは何歳だって成長できることを証明しています。
まずは目の前にある課題にじっくりと向き合ってみましょう。
こんな名言も・・・
ここまで私たちの日々の生活でもどこかで思い出したくなるような名言を、
3つ紹介してきました。
最後にひとつ、こんな名言を紹介してまとめに入りたいと思います。
進歩に進歩を積み重ねた挙句に、
文明と名付けられたものの行き過ぎのために、
自滅によってたおれてしまう日が来るように思う
きょうのまとめ
今回はファーブルの名言を厳選して4つ紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
まとめると
① 現実というのは、いつも公式からはみ出すものだ
② 見ることは知ること
③ 忍耐と熟考を持って困難に当たっていけば、そのたびに成長することができる
④ 人間というのは、進歩に進歩を重ねた挙句に、文明と名付けられたものの行き過ぎのために、自滅によってたおれてしまう日が来るように思う
自分の目で見たものを信じる、というスタイルを貫いていたファーブル。
そんな彼の言葉にはひとつひとつに説得力があります。
ここに紹介しきれていない奥深い名言もたくさんあるので、気になる人はぜひ調べてみて下さい。
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