※ネタバレあり
大河ドラマ『麒麟がくる』
第一話「光秀、西へ」で描かれたのは、室町幕府の衰退で混乱を極めた世を目にし、決心を新たにしていく明智光秀の姿。
彼が戦乱に身を預けていくきっかけを描いた今回は、史実ではその出自が謎なだけあって、非常に興味をそそられる展開となっていました!
以下よりそのあらすじと見どころを詳しく辿っていきましょう。
【麒麟がくる】のその他の回のあらすじ、感想はこちらをどうぞ。
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麒麟がくる(第一回)あらすじと見どころ
1547年、室町時代末期、将軍・足利義輝(演:向井理)率いる室町幕府は衰退し、世は混乱の時代に突入…各地で争いや略奪が起こっていました。
明智十兵衛光秀(演:長谷川博己)の暮らす美濃(現在の岐阜県南部)も例外ではなく、一連の騒動で現状を危惧した光秀は
「美濃を守るために外の世界を見に行きたい」
と守護代の斎藤道三(演:本木雅弘)に申し出ます。
そして条件付きで許しを得ることができた光秀は堺・京を巡る旅へ。
堺では当時珍しかった鉄砲を入手し、京では道三の要求した名医を見つけることにも成功。
…順調なはずの旅でしたが、この旅で国の混乱を目にした光秀は心を大きく揺さぶられ、あるひとつの想いを抱くことになります。
ここまでが簡単なあらすじ…以下より見どころを紹介していきましょう!
光秀がとにかく優秀
麒麟がくる File002
(第1回より)#麒麟がくる #麒麟File#斎藤道三 #本木雅弘 pic.twitter.com/4V1yGLuPso— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) January 21, 2020
物語は美濃への野党の襲来から始まります。
このシーンの光秀がそれはもう強い!
襲来をいち早く察知し、指揮を執る様子から統率力が伺え、序盤からその優秀さがひしひしと伝わってきます。
そして襲来が度重なっていたことや、敵が持っていた鉄砲が堺で手に入るとわかったこともあり、光秀は守護代の斎藤道三に旅の許可を得に行くのですが…そのシーンにも彼の優秀さがよく表れていました。
道三は家臣に仕分けをさせていた数珠玉の数を
「何個あるか当ててみよ」
と、息子の高政(演:伊藤英明)に問いますが、彼はこれを当てることができません。
高政は
「そんなことでは敵の数も見誤ってしまう」
と呆れられてしまいますが、このあと光秀は数珠ひとつが108個の玉からできていることから計算し、2160個とその数をピッタリ当ててしまいます!
また道三の正室・お見の方(演:片岡京子)が病気がちなことから、名医を連れ帰る条件で許可を取り付ける機転も見せていましたね。
美濃をあとにした光秀が見たこの国の現状
美濃をあとにした光秀は近江を通過し、琵琶湖の大きさに感動したり、雨のなか比叡山を越えたりしながら堺への道を急ぎます。
今回一番の鍵を握っているといえるのは、この道中のシーンでしょう。
光秀はその道すがら
・問答無用に追い剥ぎをしようとする山賊
・縄で繋がれ奴隷のような扱いを受ける民衆
などなど…
この国が今どういう状況にあるのかを肌で感じることになります。
憂いたようなその表情から、静かに心が動かされていくのが伝わる一場面でした。
火事のなかに飛び込み少女を救う光秀…麒麟はいない?
麒麟がくる File001
(第1回より)#麒麟がくる #麒麟File#明智光秀 #長谷川博己 pic.twitter.com/FP4neAPQdM— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) January 20, 2020
ここが今回のクライマックス!
堺で鉄砲を手に入れた光秀は、次は道三の要求した名医を探しに京へ出向きます。
京は都の面影もない貧困に苦しむ街と化していましたが、そんななか光秀は名医の望月東庵(演:堺正章)を見つけ出しました。
しかし東庵は過去の経験から大名や公家を毛嫌いしており「美濃には行かん」と光秀の依頼を断ってしまいます。
事情を察した光秀も潔く諦めようとしますが…その最中、街で暴動が勃発。
巻き込まれた少女が放火によって燃え盛る家のなかに取り残されてしまいました。
これを受けた光秀は迷わず火の中に飛び込み、少女を助け出します。
少女は無事、東庵の治療によって回復…そして光秀の行動に心動かされた東庵は美濃へ向かうことを決めるのでした。
このとき東庵の助手・駒(演:門脇麦)が幼いころに火事から救い出されたことを思い出し、そのとき助けてくれた武士が
「麒麟は穏やかな国に生きる生き物…いつか麒麟を連れてきてくれる人が必ず現れる」
と話してくれたことを語ります。
これに対し光秀は
「この国のどこにも麒麟はいない。誰かが変えなければ麒麟はこない」
と、その決心を露わに…旅を通して彼の心境が大きく変わったことを匂わせるのでした。
麒麟がくる(第一回)のまとめ
麒麟がくるの光秀は史実の悪役のイメージとは違い、正義感あふれる青年として描かれていました。
決心を新たにした彼が、ここからどのように変化していくのか…見ものです。
最後に今回のまとめをしておきましょう。
① 明智光秀は武術にも知略にも優秀で正義感あふれる青年
② 美濃の現状を危惧して旅に出た光秀は、道中で国の混乱を目にし、心動かされていく
③ 堺・京を巡り目的を達した光秀の心には、静かな決意が芽生えていた
さて…目的を果たしてこれから美濃へ戻ろうという光秀ですが、そのかたわら尾張の織田信秀(演:高橋克典)に不穏な動きが…次週も見逃せません!
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