実存が確認される初の女性天皇、
推古天皇。
聖徳太子を摂政に任命したことで有名です。
今回は推古天皇がどんな人物だったのかご説明します。
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推古天皇はどんな人?
- 出身地:飛鳥(現在の奈良県)
- 生年月日:554年
- 死亡年月日:628年4月15日(享年74歳)
- 実存が確認される日本最古の女性天皇。聖徳太子を摂政に任命する
推古天皇 年表
西暦(年齢)
554年(1歳)飛鳥に生まれる。
571年(17歳)敏達天皇の皇后になる。
585年(31歳)敏達天皇が亡くなる。
585年(31歳)用明天皇が即位する。
587年(33歳)崇峻天皇が即位する。
592年(38歳)崇峻天皇殺害事件が起こる。
592年(38歳)天皇に即位。
593年(39歳)聖徳太子を皇太子に指名し、摂政に任命する。
622年(68歳)聖徳太子が亡くなる。
628年(74歳)亡くなる。
推古天皇の生涯
推古天皇の生涯をみていきましょう。
出生から皇后即位
554年、欽明天皇と蘇我堅塩媛の娘として生まれます。
天皇に即位するまでは炊屋姫(以降、推古天皇)と呼ばれていました。
推古天皇の兄弟には、
異母兄弟:敏達天皇、崇峻天皇、穴穂部皇子、間人皇女(聖徳太子の母親となる)
がいます。
推古天皇の母、蘇我堅塩媛は有力豪族の蘇我稲目の娘です。
当時、欽明天皇に仕えていた蘇我稲目は
娘を天皇と結婚させることで、権力の拡大を図っていました。
推古天皇も、蘇我氏と欽明天皇の政略結婚によって生まれた皇女のひとりです。
571年、推古天皇は、異母兄の敏達天皇と結婚し皇后になります。
敏達天皇との間に竹田皇子をはじめとする5人の子どもを生みます。
しかし、敏達天皇は推古天皇が31歳の時に亡くなってしまいます。
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敏達天皇死後
敏達天皇がなくなった後は用明天皇が即位します。
皇子達は次の天皇の座を巡って争うようになりました。
用明天皇の死後は、権力争いの結果、
蘇我馬子が推薦した崇峻天皇が即位します。
しかし崇峻天皇も馬子と対立するようになると、蘇我馬子によって殺害されてしまいます。
女性初の天皇として即位
崇峻天皇殺害事件の後、
推古天皇の息子である竹田皇子をはじめ、皇子たちはみな若く、天皇に即位出来ませんでした。
そこで、蘇我馬子は推古天皇に目をつけます。
推古天皇は女性ですが、身分も申し分なく非常に聡明だったため、天皇に相応しいと思われたのです。
女性で且つ姪の推古天皇が即位することで、
政治の実権が握りやすくなるという思惑もありました。
一方、推古天皇も、将来は息子の竹田皇子を天皇にしたいと考えていました。
そこで、竹田皇子が成長するまでの間、「中継ぎ」の天皇として即位することになりました。
しかし、竹田皇子は推古天皇の即位の前後で亡くなってしまいます。
聖徳太子を摂政に
592年、炊屋姫は推古天皇として即位します。
推古天皇が聖徳太子を摂政に任命すると、
蘇我馬子と聖徳太子の二頭政治が始まりました。
聖徳太子は推古天皇の庇護と蘇我馬子の協力によって、
・十七条の憲法
・冠位十二階の制定
・「国記」、「天皇記」の編纂
など天皇中心の国際国家を目指して、急進的な政治を行います。
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最期まで女帝として
聖徳太子の亡き後、対抗するものがいなくなった蘇我馬子はますます権力を強めました。
ある日、蘇我馬子は、天皇領である葛城県(現在の奈良県)を
蘇我氏に譲るように、推古天皇に迫りました。
しかし、推古天皇は毅然とした態度で断ったそうです。
628年に推古天皇は亡くなりますが、
最期まで女帝として生きました。
推古天皇にまつわるエピソードや伝説
推古天皇の容貌
推古天皇はどんな女性だったのでしょうか。
「姿色(みかお)端麗(きらきら)しく」と日本書紀には記されています。
輝くような美人というような意味です。
推古天皇は、聡明なだけではなく
女性としても非常に魅力的な人物だったのですね。
女性天皇は恥ずかしい?
聖徳太子は、国交を再開しようと遣隋使を派遣しました。
隋の書物には、当時の日本(倭)について記された箇所がありますが、
推古天皇の名前は出てきません。
代わりに、「アメタリシヒコ」という人物が国を治めていると書かれています。
ヒコがつくのは男性を指す名前です。
「アメタリシヒコ」が何者かはわかっていませんが、
当時、隋では「女性を君主に立てることは野蛮なこと」といわれていたため、
推古天皇の存在を隠すために使われた名前ではないかと推測されています。
きょうのまとめ
最後までお読み頂きありがとうございました。
推古天皇についていかがでしたでしょうか。
推古天皇とは?
① 天皇家と蘇我氏の政略結婚の結果、生まれた皇女である
② 敏達天皇の皇后になる
③ 敏達天皇の死後、皇子達の間で権力争いが起こる
④ 崇峻天皇の殺害後、中継ぎの天皇として即位する
⑤ 聖徳太子を摂政に任命し、聖徳太子と蘇我馬子の二頭政治を実現する
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よろしければどうぞ御覧ください。
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