江戸幕府三代将軍・徳川家光は、
徳川家康の孫にあたり、実にさまざまなエピソードを持った人物です。
徳川家光はどんな人物なのでしょうか。
将軍としてだけでない、家光の顔を見ていきましょう。
タップでお好きな項目へ:目次
徳川家光はどんな人?
- 出身地:江戸(現在の東京都)
- 生年月日:1604年
- 死亡年月日:1651年4月30日(享年48歳)
- 鎖国体制を完成させるなど、江戸幕府の基礎を作った
徳川家光 年表
西暦(年齢)
1604年(1歳)江戸に生まれる(幼名、竹千代)
1605年(2歳)父・徳川秀忠が徳川幕府第二代将軍に
1613年(9歳)祖父・徳川家康が死去
1620年(17歳)元服し家光と名乗る
1623年(20歳)江戸幕府三代将軍に。鷹司信房の娘の孝子と結婚
1626年(23歳)母・江が死去
1632年(29歳)父・秀忠が死去
1635年(32歳)「武家諸法度」の改訂で参勤交代を義務付け
1641年(38歳)オランダ商館を出島へ移し「鎖国体制」が完成
1642年(39歳)寛永の大飢饉が発生
1643年(40歳)乳母である春日局が死去
1651年(48歳)江戸城内にて病没
病弱な子供が「生まれながらの将軍」に
幼少の頃の家光は病弱で吃音があり、おどおどした子供でした。
対して弟の国松(後の忠長)は利発で活発だったことから、父・秀忠も母・江も国松を溺愛し、家光を廃嫡し国松を時期将軍にしようとします。
一説には、国松は江の叔父である織田信長に面差しが似ていたことから、江は国松を可愛がったとも言われています。
そんな時期将軍になることすら危ぶまれた家光ですが、乳母・春日局が家康に訴えたことで、無事に将軍になることが決まります。
将軍就任の際に言ったとされる
世は生まれながらの将軍である
という言葉は有名ですよね。
将軍になると、後の時代まで続くことになる
・鎖国
などの政策を打ち出し、260年続く江戸幕府の礎を築くことになります。
徳川家光にまつわるエピソードや伝説
徳川家光にまつわるエピソードや伝説はたくさんありますが、
いくつかご紹介したいと思います。
家康を超絶リスペクト!
みなさん家光のお墓がどこにあるか知っていますか?
家康と同じ日光の輪王寺です。
「死後も家康に仕える」という家光の遺言により、家光が亡くなった翌年に大猷院廟という家光の霊廟が建てられます。
家康を祭る東照宮に比べると、色味が抑えられて地味なイメージです。
これも、家康を超えてはいけない、あくまでも自分は家康に仕える身であるという家光の意思によるものです。
父・秀忠と母・江は東京の増上寺に葬られていますが、家光が選んだのは、祖父・家康の元でした。
また
生きるも 死ぬるも 何事もみな 大権現様次第に
と書いた紙を身につけていたそうです。
どれだけおじいちゃん子だったんだ!と思いますが、家康のおかげで将軍になれたという恩を感じていたのかもしれません。
実は家康の子供だった?
家光が家康を超絶にリスペクトする理由として、家康の子供だったからという説があります。
「二世権現、二世将軍」と書かれた紙を守り袋に入れて持ち歩いていたそうです。
家光は三代将軍ですから、二世将軍の意味が分かりませんよね。
しかし家康が父親だとすると、家康の二世という意味で書いたのならば納得がいきます。
権現(家康)の二世、二世の将軍であるという意味に取れるからです。
そして、母親は春日局ではないかと言われています。
これは証拠が全くなく、家光が家康の子供だったとしても秀忠の子供にする理由がないことから、異説であるとされています。
しかし、春日局の溺愛ぶりや、嫡男でありながら父母に疎まれたことなどから根強く残る説であることも確かです。
家光のために大奥が出来た
テレビドラマでも人気となった「大奥」は家光のために出来たようなものです。
家光は男色で女性に全く興味を示さなかったのです。
そこで頭を悩ませたのが春日局です。
世継ぎが出来なければ、お世継ぎ争いの火種にもなります。
家光に女性に興味を持ってもらうために、様々な美女を集めます。
それが私たちのイメージする大奥の始まりです。
それまでも大奥と呼ばれる場所はありましたが、将軍の家族が暮らす場所という意味が強かったようです。
それが春日局が美女を集めたことで、将軍の世継ぎを作る大奥が出来上がったのです。
大奥まで作らせてしまうなんて、さすが生まれながらの将軍は違いますね。
きょうのまとめ
徳川家光についていかがでしたでしょうか。
徳川家光とは?
① 参勤交代、鎖国政策をうちだした
② 家康が大好き!超リスペクト!
③ 実は家康の子供?
④ 家光のために大奥が出来た
と言えるのではないでしょうか。
その他の記事についても徳川家光にまつわる色々な記事を書いています。
よろしければどうぞ御覧ください。
その他の人物はこちら
江戸時代に活躍した歴史上の人物
関連記事 >>>> 「【江戸時代】に活躍したその他の歴史上の人物はこちらをどうぞ。」
時代別 歴史上の人物
関連記事 >>>> 「【時代別】歴史上の人物はこちらをどうぞ。」
コメントを残す