ミケランジェロとはどんな人物?簡単に説明【完全版まとめ】

 

あなたはどのようにこの人生を生きたいですか。

織田信長のように太く短く。

かっこいいですね。

あるいは平凡でいいから細く長く。

素敵ですね。

ただ、太く長く生きる偉人というのもたまにいます。

ルネッサンスを代表する芸術家ミケランジェロはその一人でしょう。

さて、その先にどのような境地が待っていたのか、ちょっとのぞいてみませんか。

 

ミケランジェロはどんな人

プロフィール
ミケランジェロ

出典:Wikipedia

  • 出身地:イタリア・カプレーゼ
  • 生年月日:1475年3月6日
  • 死亡年月日:1464年2月18日(享年88才)
  • ルネッサンスを代表する芸術家

 

ミケランジェロの年表

年表

1475年(0才)ミケランジェロ生まれる

1488年(13才)ミケランジェロ弟子入り

1499年(24才)バチカンのピエタ完成

1504年(29才)『ダビデ像』完成

1512年(37才)システィーナ礼拝堂天井画完成

1541年(66才)『最後の審判』完成

1564年(88才)ミケランジェロ亡くなる

 

ミケランジェロの生い立ち

ミケランジェロの父はフィレンツェ共和国の小さな村役人の首長をやっておりました。

父は少年ミケランジェロに学問を学ばせようとしました。

が、ミケランジェロはあまり興味を示しません。

それよりは芸術に興味を示し、ある画家に弟子入りします。

フィレンツェはルネッサンスが特に花やいだ地方として知られております。

レオナルド・ダ・ヴィンチも、ラファエロも、なじみが深いです。

というのも、このころフィレンツェ共和国を牛耳っていたメディチ家が学問や芸術をとても一生懸命に後押ししていました。

ミケランジェロが弟子入りして間もないころ、メディチ家から芸術に優秀な少年の募集がかけられます。

ミケランジェロはそこでメディチ家との縁ができました。

 

ミケランジェロの出世

メディチ家の後援でみるみる成長した若いミケランジェロは世に次々と大作を問いかけます。

中でも『バチカンのピエタ』『ダビデ像』はおどろくほどの繊細さと力強さ、そして生々しさ、……。

それまでの時代を突き破るような出来に彼の名声はいやがおうにも高まります。

そんなミケランジェロの人間離れした技を認めたうちの一人が当時のローマ教皇ユリウス2世

ユリウス2世はミケランジェロを呼び出すと、自身の墓の制作を任せます。

 

ミケランジェロvsユリウス2世

しかし、このユリウス2世というのがなかなかのくせ者です。

教皇なのにとてもわがまま体質。

ミケランジェロに無理難題を次々と吹っ掛けます。

制作費をはらわなかったり、彫刻専門のミケランジェロにいきなり「天井画を書け」と命令したり。

ミケランジェロも鼻っ柱はものすごく強いです。

なので、無視してフィレンツェに引きこもってしまいました。

ところが、ローマ軍がフィレンツェのとなりのボローニャを占領してしまったからさあ大変です。

ミケランジェロが仕方なく謝りに行くと、

「じゃ、今度はブロンズ像を造れ」

とこれまたミケランジェロの苦手に無茶ぶりです。

 

システィーナ礼拝堂の天井画と『最後の審判』

ミケランジェロはしぶしぶだったでしょう。

しかし、この仕事をしっかりとやり通し、次はシスティーナ礼拝堂の天井画という大仕事。

4年かけてこれも完成させます。

この時は作品の完成度へのあまりのこだわりに弟子を全員クビにしてしまい、結局1人で仕上げなければならなくなりました。

ユリウス2世が亡くなった後も、新教皇たちはミケランジェロの技を気に入り、システィーナ礼拝堂の祭壇に『最後の審判』の絵を描かせます。

システィーナ礼拝堂の天井画と祭壇画をあわせると大変な大きさになります。

当時の世界史上で、あんなに大きい絵はそうそうないでしょう。

その大パノラマを一度見上げてみたくありませんか。

 

ミケランジェロの晩年

ミケランジェロは、若いころ、中年のころ、の作品が有名です。

しかし、それだけではあまりにもったいないです。

ミケランジェロの晩年、実はここにも素晴らしい味わいが秘められているのです。

葛飾北斎などもそうですが、芸術家というのは晩年になればなるほど技は熟練し、経験も積み重なってきます。

しかも、余計な力がそぎ落とされてゆきます。

ミケランジェロ晩年の傑作(けっさく)といえば『ロンダニーニのピエタ』

ふと気づくとあなたはただ見入っているかもしれません。

 

きょうのまとめ

ミケランジェロは彫刻・絵画以外でもたくさんの顔を持っております。

ローマのサンピエトロ大聖堂やカンピドリオ広場をてがけた建築家として。

また詩人としても優れたすぐれたソネット(小さな歌)をたくさん残しております。

本当にこの人は、いつ、何に対してもそのこだわりをゆるめませんね。

① ミケランジェロは若いころから大変優れた芸術家で『ダビデ像』『バチカンのピエタ』などで一躍名を上げた

② ミケランジェロは権力に助けられ、いろいろと振り回されながら、その芸術をいよいよ深めていった

③ ミケランジェロ作品は晩年もまたいい

 
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