フランクリン・ルーズベルト 米大統領に翻弄された日本と米国民

 

太平洋戦争の始まりは、日本が真珠湾攻撃を仕掛けアメリカを怒らせたから。

戦後の日本に生きる私たちは学校で歴史を勉強するとき、

教科書の内容からそんな風に認識してきたはずです。

しかし真実の歴史は、当時のアメリカ大統領の思惑によって

長年隠され続けていました。

彼の名は、フランクリン・ルーズベルト

今回は、近年明らかになってきた太平洋戦争の本当の歴史をご紹介していきます。

 

日米開戦 舞台裏の真実

戦争を欲した米大統領

太平洋戦争が始まる以前のアメリカは、

世界恐慌の影響を受け経済的にガタガタになっていました。

そして、経済の立て直しと失業率の改善を図るための「ニューディール政策」も失敗。

この時期に大統領となっていたフランクリン・ルーズベルトは、

日本と戦争をすることでアメリカの工業を活発にしようと考えました。

しかしこの当時のアメリカ国民は、戦争反対派が多数を占めていました。

そこで、選挙によって選ばれていたフランクリン・ルーズベルトは、

自身の信用を失わずに戦争を始める方法を考えました。

それが、日本を挑発し日本が先に戦争を仕掛けるよう仕向けることでした。

秘密文書「ハル・ノート」

フランクリン・ルーズベルト大統領はまず、日本に対しての石油の輸出を全面的に禁止し、

対日資産を凍結させるなどの経済封鎖によって、日本経済に打撃を与えました。

これに対し、日本側は必死にアメリカとの交渉を続けましたが、

戦争をしたかったフランクリン・ルーズベルトの耳に届くはずもなく、

彼は遂に日本に交渉を諦めさせる決定的な火種を投下します。

それが「ハル・ノート」と呼ばれる文書です。

この文書を受け取った日本は、強いショックと共に怒りを覚えました。

何項にも及ぶ文書の内容は、どれも一方的で不可能なものばかり。

それまでの交渉内容を台無しにする内容だったのです。

アメリカが和平を築く気など初めからなかったとようやく気付いた日本。

頼りにしていた石油を輸入できなくなり、このままでは資源が尽き何もせず負けてしまう。

追い込まれた日本は、遂に戦争を起こす道を選んでしまったのです。

日米共に欺く

こうして、フランクリン・ルーズベルトは思惑通り日米開戦にこぎつけたわけですが、

もともと戦争反対派が多数を占めていたアメリカ国民をどうやって説得したのでしょうか。

実はその答えもこの「ハル・ノート」に隠されていました。

この文書なんと、あろうことか議会や国民に存在を知られることなく、

フランクリン・ルーズベルトとその周囲の人間たちの間で秘密裏に作成され、

あたかもアメリカ全体の意思として、日本に渡されていたのです。

そして日本が真珠湾を攻撃した報せを受けたルーズベルトは議会の場で、

「和平に向けての交渉中だったにも関わらず、入念に計画された攻撃によって我が国の安全が脅かされた」

「こちらは挑発などしていないのに、我が国を攻撃してきた」

というような嘘によって、アメリカ国民の対日感情を煽ったのです。

そもそも日本人嫌いだった

日本だけでなく、自国民をも欺いて日本との戦争に突入したフランクリン・ルーズベルト。

確かにアメリカ経済を立て直すためという理由もありますが、

その背景には、彼の日本人に対する差別意識も関係していると言えそうです。

彼は以前から人種偏見を持っていて、日本人を劣った民族として語ったことがあります。

そして太平洋戦争が始まって間もなく、自身の妻が反対していたにも関わらず、

日系米国人の強制収容所収容政策を開始したのです。

これにより、日系人は全財産を没収されその自由を制限されることになりました。

ちなみにこの収容政策は、日本と同盟を結び同じく敵国となっていた、

ドイツ系やイタリア系の米国人には行っていなかったことから、

明らかに人種差別的な側面が関係していることが分ります。

 

太平洋戦争は避けることができた

近年明らかになった日米開戦の真実

それは、フランクリン・ルーズベルトの前に大統領を務めていた、

ハーバート・フーバーの著した回顧録によってより詳しく知ることができます。

彼の回顧録によれば、日本側が交渉時にしていた和平提案は、

欧米列強のほとんどの望みに承諾していて、ぎりぎりのところまで譲歩していたと言います。

しかしフランクリン・ルーズベルトは、これを次々と却下し聞く耳を持たなかったのです。

ということは、裏を返せばこれらの和平提案を彼が受け入れていれば、

戦争を避けることは十分に可能なことだったのです。

 

きょうのまとめ

今回は太平洋戦争開戦の歴史について、

キーパーソンとなるアメリカの大統領、フランクリン・ルーズベルトと

彼に翻弄された日本をテーマにご紹介していきました。

これまでの認識をくつがえす、衝撃的な内容だったのではないでしょうか。

簡単にまとめると

① 太平洋戦争は、フランクリン・ルーズベルト大統領が日本を挑発し、先に攻撃してくるよう仕向けたことで始まってしまった

② アメリカの経済立て直しを図るという理由以外にも、個人的な日本人に対する差別意識が日本に対する攻撃の動機になっていた

③ 戦争をするためにあらゆる嘘をつき、日本だけでなくアメリカ国民まで欺き、避けることができたはずの戦争を引き起こしていた

日米ともに多くの犠牲者を出した太平洋戦争。

戦争とは、怒り、悲しみ、憎しみ、恐怖、罪悪感など、

負の感情ばかりがいつまでも心に棲みつき、

結局は誰も幸せにはできない愚かで虚しい行為です。

この過ちを繰り返さぬよう、平和な世に生きる人々に伝え、

自らの頭で考えさせる素材としての役割が、

歴史を学ぶということの本来持つ意味の一つであると思うのです。

 

フランクリン・ルーズベルトの年表を含む【完全版まとめ】記事はこちらをどうぞ。
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