フランクリン・ルーズベルト 性格が見える3つのエピソード

 

アメリカ合衆国第32代大統領、フランクリン・ルーズベルト

世界恐慌によりアメリカの経済が不安定になっている時期に就任し、

第二次世界大戦終結間近で病死するまでその地位にありました。

彼についての評価は、アメリカ国内でも現在に至るまで実に様々です。

第二次世界大戦や経済政策によりアメリカ経済を立て直したとする見方や、

人種差別を肯定したり、社会主義国のソ連に友好的だったことで批判が集中したり。

現在でも多くの国民に尊敬される一方、負の側面も多く見受けられる彼は、

一体どんな人物だったのでしょうか。

今回は、その性格に着目して見ていきましょう。

 

フランクリン・ルーズベルト その性格とは?

フランクリン・ルーズベルト

フランクリン・ルーズベルト
出典:Wikipedia

ここからは早速、フランクリン・ルーズベルトの性格が

垣間見えるようなエピソードを3つご紹介していきます。

政治家としての資質

フランクリン・ルーズベルトは目的のためならば手段を選ばない、

という冷酷さがありました。

おまけに一度自分がこうだと決めたことはそれを曲げることはなく、

反対する者たちは容赦なく切り捨てていったと言います。

この頑固さと冷酷さで、周囲の人々は彼を恐れていました。

その一方で彼は、政治家として人々の支持を得るうえでは欠かせない、

カリスマ性も持ち合わせていました。

大統領就任前の立候補者としてのスピーチや、就任以降に行った数々のスピーチでは、

彼はラジオを通して国民に自分の言葉を届けていましたが、

冗談や皮肉を交え、人々を惹きつける声と共にその才能を存分に発揮していました。

フランクリン・ルーズベルトはこのトーク力を駆使して国民の人気を得ていきましたが、

彼が堂々と語る内容には、物事が自分に有利に働くよう嘘も平気で含まれていました。

それでもこうした人気を得る力と冷酷さは、億単位のアメリカ国民の代表として、

日々選択を迫られる大統領という立場には必要なものでした。

フランクリン・ルーズベルトのこういった性格は、とても政治家向きだったのです。

スターリンと仲良し?

フランクリン・ルーズベルトが現在でも批判される内容の一つに、

彼がソ連のスターリンと友好関係にあったことが挙げられます。

スターリンはソ連で独裁政治を行い多くの人々を粛清したり、

周辺国への侵略を推し進めた人物ですが、

フランクリン・ルーズベルトはそれについて黙認していました。

そして「スターリンは友人である」と発言したことがあり、

フランクリン・ルーズベルトの側近も二人が親友同士であると発言しています。

さらに、ルーズベルト政権の中枢部には、

ソ連とつながりのあるスパイが実に200人以上もいました。

民主党政権でありながら多数の共産主義者が要職に就いていたという事実は、

後にアメリカとソ連が同盟を組み、中国共産党や北朝鮮を誕生させることにつながっていきます。

日本人への差別意識

フランクリン・ルーズベルトの性格を語るうえで外せないのが、

彼が日本人に対して極端な差別意識を持っていたということです。

彼のこういった人種差別の感覚は若い頃から既にありました。

そして「日本人の頭蓋骨は我々より約2000年発達が遅れている」という発言をしたり、

「文明は人種交配によって進歩する。」と語ったうえで、

「インド系やユーラシア系とアジア人種を。欧米人とアジア人種を交配させるべきだ。
だが日本人は排除する。」

というような明らかな差別発言を多く遺しています。

そして第二次世界大戦時には、

「日本人が敗北した後は、他の人種との結婚をあらゆる手段を用いて奨励すべきである。」

とも語っていて、彼が日本人嫌いであることを堂々と公言しているのです。

これらの発言などからフランクリン・ルーズベルトは、

ユダヤ人の迫害で有名なヒトラーと並ぶほどの人種差別主義者とも言えるのですが、

実はヒトラーほどこの事実が世間には知られていなかったのです。

 

きょうのまとめ

今回はアメリカ合衆国第32代大統領、フランクリン・ルーズベルトについて、

エピソードからその性格について探っていきました。

いかがでしたでしょうか。

ご紹介したエピソードからその性格を簡単にまとめると、

① 目的のためなら手段を選ばない冷酷さと頑固さを持ち、周囲の人々に恐れられる一方で、トーク力とカリスマ性を発揮し、国民の心を捉える政治家向きの性格をしていた。

② 社会主義国であるソ連のスターリンと仲が良く、実はルーズベルト政権の中枢はソ連の内通者が多数を占めていたなど、民主党政権でありながら共産主義を容認しているところがあった。

③ 大の日本人嫌いでヒトラーと並ぶほどの人種差別主義者だったが、そのことはあまり世間には知られていなかった。

当サイトには、他にもフランクリン・ルーズベルトに関する記事があります。

合わせてご覧いただくことで、彼の性格がより輪郭を帯び、

その人物像が鮮明になってくると思います。

ご興味を持たれた方は、お時間のある時にでものぞいてみて下さい。

 

フランクリン・ルーズベルトの年表を含む【完全版まとめ】記事はこちらをどうぞ。
関連記事 >>>> 「フランクリン・ルーズベルトとはどんな人物?簡単に説明【完全版まとめ】」

 

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