主に17世紀にかけてフランスで活躍した哲学者、
ルネ・デカルト。
近世哲学の祖とも言われる彼は、その思想を多くの名言と共に遺しています。
「我思う、ゆえに我あり。」
という有名な名言を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、デカルトの遺した思想をその名言から見ていきましょう。
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デカルトの名言1 向上を目指して
ここからは早速、覚えておくとどこかで役立つような、デカルトが遺した名言をご紹介してきます。
過去の人々と会話する方法
読書の大切さについては、子供の頃から周囲の大人によく聞かされることではないでしょうか。
・異世界を旅することができる。
・文章や言葉の表現を学べる。
等々、本を読むことで脳が刺激され、楽しみつつ知らず知らずのうちに勉強することができます。
さらにデカルト曰く、質の高い本を読むことで、直接会うことのできない偉人たちの頭の中を覗くことができるのです。
読書はまさに、時空を超えて彼らとの会話を可能にする、タイムトラベルの一種なのです。
頭でっかちにならないために
大切なのは、それをうまく活用することである。
読書や経験等を積むことによって人は知性を養っていきます。
しかし、それを上手く活かせているかと問われると、口ごもってしまう人も多いはず。
現代はデカルトが生きていた時代よりもはるかに情報量が増え、教育の場も多様になり、意欲さえあれば多くの人が秀でた知性を身に着けることができます。
しかし情報が溢れるあまり、入手することに手いっぱいで、それを磨くことを疎かにしがちです。
知性を身に着けただけの頭でっかちはたくさんいます。
その知性を活かし自分のものにしたときに初めて、それは説得力を持ってあなたという人格を形作っていくのです。
学ぶよりも大切なこと
先程の名言とも通じるところがあるこちらの名言。
デカルトが共通して言っているのは、主体性を持つことの大切さです。
学んだり知性を養おうと努力すること自体は、既に主体的で立派なことです。
しかしそれだけでは、あなたのものにはなりません。
主体性を発揮すべきはその先。
新しい事柄について自分はどう思うのか、どう感じるのか。
この自問自答をしっかり行うことで、あなたの学びは印象深いものとなっていくのです。
偉い人が言っていることだから、みんなが言っていることだから、とそのまま鵜呑みにしていませんか。
健康第一
体が健康=心が健康、とは言い切れない特に現代。
それでも体が健康でなければ、心はどうしてもそれに引きずられやすくなります。
精神の向上にエネルギーを使うために、まずはそれが宿る体を労わることが大切だ、とこの名言では言っています。
デカルトの名言2 見方を変えてみよう
ここでは、視点を変えることの重要性に気づかせてくれるような、デカルトの名言をご紹介していきます。
決断できないとき
悟性とは、経験に即した論理的な認識能力のこと。
夢や目標は大きい方がいい、という意見もよく出回っている今日この頃。
しかし現状からあまりにかけ離れていると、何から着手すればよいのか分からず、文字通り夢で終わってしまいがちです。
叶えたい夢があるのならまずは、今からできる小さな目標を立て、一つずつこなしてそれに近づいていくこと。
または、逆算して何をすればいいのか最初に計画を立て、着実にこなしていくこと。
決断ができず、行き詰まりを感じたときはぜひ、デカルトのこの名言を思い出してみて下さい。
その上で、諦めるのか、目指すのかはあなた次第です。
常識=偏見
「偏見」というのは恐ろしいものです。
幼少期に育った環境で身につくそれらは、知らぬ間にその人にとっては当たり前の「常識」に変化します。
19世紀~20世紀に活躍したアインシュタインも、
と語っています。
本来であれば、個々人で様々なバックグラウンドを持つ人間社会において、「常識」などあるはずがないのです。
デカルトは、「偏見」が様々な可能性を狭め、人々の調和を乱すことをこの名言で示しています。
あなたが当然のように思っているその常識は、相手には偏見として映っているかもしれない。
そのことを頭の片隅に入れておくだけで、柔軟な思考に一歩近づくはずです。
きょうのまとめ
今回は、デカルトが遺した名言をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
今回の内容を簡単にまとめると
① デカルトは哲学者らしい深い名言を多く遺している。
② 名言には、内面世界を向上させるようなものが多くある。
③ 重要な気づきを与えてくれるような名言も遺している。
最後に、デカルトのこの名言をご紹介して締めくくりたいと思います。
「世界ではなく、自分自身を征服せよ。」
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