趙雲とはどんな人物？簡単に説明【完全版まとめ】

現代でも人気が高い、中国の武将

趙雲ちょううん。

正史の中での記述は関羽や張飛、諸葛よりも少ないですが、「三国志」や「趙雲別伝ちょううんべつでん」などの小説でもその生涯についての記述が残っています。

妻であったとされる孫軟児そんなんじと趙雲の仲睦まじいエピソードは、民間伝承としても中国に残っているほどです。

劉備りゅうびと劉禅りゅうぜんの二代に渡って仕えた趙雲は、どんな人物だったのでしょうか？

趙雲はどんな人？

プロフィール

趙雲
出典：Wikipedia

• 出身地：
  現在の中華人民共和国

  河北省かほくしょう石家荘せっかそう市正定県しせいていけん

• 生年月日：未詳
• 死亡年月日:229年、年月日未詳
• 蜀漢しょくかんの武将。将軍として武功を立てた

趙雲 年表

律儀で忠誠心が厚い武将

劉備には諸葛や関羽など、とても忠誠心が厚い部下がいました。

趙雲も劉備の臣下になり忠実に仕え、長坂の戦いや、各地の平定などを行って武功を立てています。

また趙雲は、劉備の息子である劉禅りゅうぜんが皇帝に即位してからも将軍として武功を上げ昇進しています。

劉備、劉禅と二代に渡って仕えます。

趙雲については

という記述が残っています。

趙雲にまつわるエピソードや伝説

ここからは、「趙雲別伝」などに記載されている趙雲にまつわるエピソードを3つ紹介します。

関羽や張飛、諸葛と比べるとあまり出世をしていません。

しかし、彼の実力はきちんと軍内でも認められていました。

趙雲の出世が他の有名な武将よりも遅かった原因は、

劉備に仕える前に公孫瓚に仕えていたことが関係しているのではないか、と言われています。

武勇に優れていた趙雲には、軍内であだ名があったようです。

虎威将軍と呼ばれていた

趙雲は定軍山の戦いの際、黄忠を見事な戦術を立てて救出しました。

そのため、劉備から称賛されます。

趙雲は、劉備から

子龍一身しりゅういっしんこれ胆なり

という言葉をかけられました。

これは、「趙雲はとても度胸のある人物だ」という意味の言葉です。

この劉備が趙雲にかけた言葉から、彼は「虎威将軍」と軍内で呼ばれるようになりました。

このエピソードは「趙雲別伝」だけではなく、

司馬光しばこうが記述した「資治通鑑しじつがん」でも紹介されています。

律儀な性格

228年に趙雲は曹真の軍に敗北しました。

しかし、敗北した際にも趙雲は軍需物資をほとんど捨てずに退却したので、軍に大きな被害が出ることはなかったのです。

諸葛は軍に大きな被害が出ることを防いだ趙雲に対して、軍需物資を恩賞として与えようとしました。

趙雲は、

と恩賞を受け取ることを固辞したのです。

このエピソードから、趙雲の律義な性格を知ることができます。

劉備に忠告したこともあった、劉禅の命の恩人

長坂の戦いの際、劉備は曹操の精鋭部隊から追撃され、あまりの強さに驚きました。

温厚なイメージの強い劉備ですが、この時には身の危険を感じたようで、

何と自分の長男である劉禅と妻の甘夫人を捨てて逃げようとします。

趙雲は劉備に捨てられた劉禅を抱えて保護し、甘夫人も助けます。

趙雲が二人を助けても劉備はまた二人を捨てて、ひたすら逃げようとする有様であったため趙雲は劉備に

と忠告しました。

この時、趙雲に助けられていなかったら、劉禅も甘夫人も命を落としていたかもしれません。

劉備は趙雲に叱られて、息子と妻を捨てようとすることはやめました。

きょうのまとめ

趙雲についていかがでしたでしょうか。

趙雲とは？簡単にまとめると

と言えるのではないでしょうか。

その他にも趙雲にまつわる色々な記事を書いています。

よろしければどうぞ御覧ください。

 
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