榎本武揚のお墓も!文京区の吉祥寺は見どころがいっぱい

 

五稜郭の戦いでは元幕臣として明治新政府に抵抗したものの、その後は政府に招かれ、

樺太・千島交換条約の締結などに尽力した

榎本武揚えのもとたけあき

オランダ留学の経験を活かし、外交のプロとして活躍した人物です。

1910年に腎臓病によって73年の生涯を閉じた榎本武揚ですが、彼のお墓はどこにあるかご存じでしょうか。

今回は榎本武揚のお墓がある、とあるお寺についてご紹介していきます。

 

榎本武揚のお墓は吉祥寺にあった

榎本武揚

榎本武揚
出典:Wikipedia

榎本武揚のお墓は、東京の吉祥寺きちじょうじにあります。

と書くと、毎年住みたい街ランキング上位にランクインする、武蔵野市の「吉祥寺」だと思われるかもしれません。

ですが榎本のお墓があるのは、東京都文京区にある諏訪山吉祥寺というお寺です。

本駒込という地域にあるため、駒込吉祥寺と呼ばれることもあります。

住みたい街の「吉祥寺」には吉祥寺がない

あの有名な武蔵野市の吉祥寺という街には、実は吉祥寺というお寺はありません。

ではなぜ、あの街は「吉祥寺」と呼ばれているのでしょうか。

それには、榎本武揚のお墓もある諏訪山吉祥寺が深く関係していたのです。

もともと諏訪山吉祥寺は室町時代、太田道灌おおたどうかんによって、江戸城内に創建されました。

家康の時代になると、現在の水道橋付近に移ります。

さらに1657年の明暦の大火をきっかけに、現在の文京区本駒込の地へ移転されました。

一方、吉祥寺の門前町の住民たちはというと、現在の武蔵野市東部開墾かいこんし、そちらへ移り住んだという歴史があるようです。

というわけで、文京区の吉祥寺と武蔵野市の吉祥寺という街は、大いに関係の深い間柄だったということですね。

榎本武揚のお墓はココ!

【住所】東京都文京区本駒込3-19-17
【電話番号】03-3823-2010
【公共交通機関】東京メトロ南北線本駒込駅より徒歩7分もしくは都営地下鉄三田線白山駅より徒歩12分

<諏訪山吉祥寺>

諏訪山吉祥寺は本郷通りという大きな道路に面しているので、迷う可能性は低いと思います。

桜の名所としても知られているので、桜が咲く時期がおすすめです。

榎本武揚のお墓は、そんな吉祥寺の境内にある墓地にあります。

墓石には「榎本武揚」と刻まれていますし、案内の札もありますので探してみてくださいね。

 

歴史ファンなら一度は訪れたい吉祥寺

諏訪山吉祥寺は、歴史に興味のある方に一度は訪れて欲しい寺院です。

なぜなら榎本武揚のお墓の他にもあの人のお墓など、見どころがあるからです。

二宮尊徳のお墓も?

江戸時代に農政家として活躍した二宮尊徳のお墓も、諏訪山吉祥寺にあります。

二宮尊徳といえば、二宮金次郎といった方がピンと来るかもしれません。

大人の方であれば、校庭の片隅で、薪を背負いながら本を読んでいた少年時代の彼を思い出しませんか?

あの少年は、いくつもの農村の財政を立て直すスーパーマンに成長し、歴史に名を残すことになりました。

さて、二宮尊徳は小田原出身で、没したのは下野国今市(現在の栃木県日光市)です。

すると、なぜ文京区にお墓が?という疑問が湧いてきますよね。

調べてみたところ昭和14年の新聞には、東京に住んでいた子孫が尊徳の遺骨を一時的に預けるも病死したため、

そのままになっていたと書いてありました。

これに対して、小田原にある報徳二宮神社の神職(当時)はそれを否定していたようです。

遺骨は尊徳ゆかりの、いくつかの地に分けられて埋葬されているのだから、それは何かの間違いではないかと。

真実はわかりませんが、現在の諏訪山吉祥寺には「二宮尊徳の墓碑」と立て札のあるお墓が、確かに存在しています。

八百屋お七ゆかりの地?

さらに諏訪山吉祥寺は、八百屋お七のゆかりの地でもあります。

八百屋お七といえば、大火がきっかけで知り合った恋人の吉三郎(諸説あります)に会うために放火し、火あぶりの刑になった若い女性です。

お七が大火で焼き出されたとき、避難したのが吉祥寺(諸説あります)といわれています。

そこで現在の吉祥寺には、お七たちを供養するための比翼塚ひよくづかが建てられています。

二宮尊徳やお七の他にも、幕臣・鳥居耀蔵ようぞうや日本美術院の創設者の一人でもある西郷孤月こげつなどのお墓もあります。

アクセスがいいので、興味のある方はふらっと出掛けてみるのもおすすめです。

 

きょうのまとめ

今回は榎本武揚のお墓がある吉祥寺についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

① 榎本武揚のお墓は東京・文京区の諏訪山吉祥寺にある

② 武蔵野市の吉祥寺という街は、文京区の吉祥寺と関係がある

③ 諏訪山吉祥寺には、二宮尊徳と思われる墓と八百屋お七の比翼塚などもある

こちらのサイトでは、他にも榎本武揚や幕末に関する記事をわかりやすく書いています。

ご興味のある方は、ぜひご覧になってくださいね!

榎本武揚の年表を含む【完全版まとめ】記事はこちらをどうぞ。
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