実存主義の先駆者として知られる哲学者、
ニーチェ。
古代の哲学や古典文献などを研究し、鋭い観点から批判的に世界を分析しています。
今回はそんなニーチェの思想を名言から見ていきましょう。
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ニーチェの名言 世の常
ここでは、哲学者ニーチェの深い考察に富んだ名言をご紹介していきます。
事実とは
「事実」とは、一見すると唯一絶対的な存在として居座っていそうです。
しかしニーチェに言わせれば、そんなものはありません。
解釈の数だけ、それはどのようにも変化してしまうのです。
人と自然
多くの人間が、自然に触れると癒しや解放感を感じます。
そしてスッキリとした気分で現実社会に戻っていき、気づくとまた自然に触れに行く。
この一連の流れの根底にあるものを、ニーチェはこのように分析しています。
集団心理
しかし、集団・政党・国家・時代においては日常茶飯事なのだ。
この名言では、集団心理に潜む恐ろしさが浮き彫りになっています。
周囲の人間がそう言っている。
それだけで、あたかもそれが正しい答えかのように感じられた経験は誰にでもあるはず。
環境が人に与える影響は大きいのです。
反対の背景
人は自尊心を傷つけられると、余計に意固地になることがあります。
そんなときは、どんなにそれが魅力的な提案だったとしても意地になって認めないものです。
この名言を覚えておけば、相手のことを考えた伝え方を模索できそうですね。
変わりゆくもの
その意見を取り替えていくことを妨げられた精神たちも同様だ。
それは精神ではなくなる。
途中で意見を変えるということは、必ずしも悪いことではありません。
人は日々変化していくのです。
そのことを感じさせるもう一つの名言を以下にご紹介しておきます。
なぜなら、感情は気まぐれだからである。
もしあなたの感情や精神の変化を妨げる状況に置かれたら、自分のためにそこから抜け出す道を考えた方がいいかもしれません。
所有の罠
生活に必要な最低限のお金や持ち物がなければ、貧困に苦しむことになります。
しかし度が過ぎた欲はやがて人を破滅に導きます。
何事も、身の丈に合ったサイズがちょうどいいのです。
ニーチェの名言 モチベーションアップ
ここでは、モチベーションアップに役立ちそうなニーチェの名言をご紹介していきます。
人生とは
その道は何処に行き着くのか、と問うてはならない。
ひたすら進め。
自分の人生は自分にしか生きられない。
そしてそれが何処に行き着くのかは、絶対に誰にも分からないのです。
自分自身でさえも。
だからひたすら進みましょう。
敵
敵は自分自身の中に潜む。
ニーチェはこの名言でそのことに気づかせてくれています。
そして外部の敵については、以下の名言で次のように語っています。
汝の敵について誇りを感じなければならない。
自分の脚で
高い所へは、他人によって運ばれてはならない。
人の背中や頭に乗ってはならない。
上に立つということは、あらゆることを把握し、責任を持つということ。
その実感をしっかりと得て身に着けるためにも、自分の脚で歩くことは大切な工程なのです。
過去の奴隷からの脱却
そして、自分を過去の末裔であるという迷信を忘れるんだ。
あの未来の生を思い巡らせば、工夫し、発明すべきものが限りなくある。
人は過去に捕らわれると、失敗を恐れ何もできなくなるものです。
未来にある生を充実させたいのならば、やれることはまだまだたくさんあるはずです。
こんな名言も併せてご紹介しておきます。
受け身の危険性
本をめくらないときには考えない。
知識を頭に入れる作業をしているときは、あたかも自分が賢くなっているかのように感じます。
しかし実際にその知識をものにしたり自身を鍛えるには、知識から得た情報を吟味し自分の頭で考えて、アウトプットすることが重要なのです。
ニーチェはこの名言で警鐘を鳴らしています。
きょうのまとめ
今回は、ニーチェが遺した名言をご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか。
最後に、今回の内容を簡単にまとめると
① ニーチェは哲学者らしい深い考察に富んだ名言を多く遺している。
② 名言の中には、世の中の真理を示すようなものもある。
③ 現代人のモチベーションアップにつながりそうな名言も多くある。
ニーチェは他にも様々な興味深い名言を遺しています。
ご興味を持たれた方は、お時間のあるときにでもぜひ調べてみて下さい。
あなたの人生を彩る言葉にきっと出会えるはずです。
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存在するのは解釈だけである。