代表作に『罪と罰』、『白痴』、『カラマーゾフの兄弟』などが挙げられる小説家、
ドストエフスキー。
トルストイやツルゲーネフなどと並ぶ、19世紀後半のロシアを代表する文豪です。
小説家の他に思想家でもあったドストエフスキー。
彼は、一体どんな言葉を遺しているのでしょうか。
今回は、ドストエフスキーの名言を一緒に見ていきましょう。
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ドストエフスキー 名言1
ここでは、ドストエフスキーが「人生」について語っている名言をご紹介します。
不幸は必要なもの
人は誰しも幸せになりたいと願うものです。
そして幸せを求めて日々の生活を工夫します。
しかしその「幸せ」を感じることができるのは、それと同じくらい不幸なことを知っているからなんです。
不幸を知らなければ、何が幸福なのか知ることはできない。
いつまでたっても満たされず、足ることを知らず、目の前の幸せに気づけない。
だからこそ、ドストエフスキーは不幸が人間にとって必要なものであると言っています。
苦しみと悩みは必然的なもの
常に何かしらの苦しみや悩みを抱えている人というのは、それだけ内面世界が豊かな人でもあるのです。
何事も深く感じ取り、考え、様々な気づきに発展する。
それはドストエフスキーが言っているように、必然的に不安も大きくなりやすいことを意味します。
しかし苦しみや悩みが深い分、その反対に多くの人々が見落としがちな些細な喜びや楽しさを見つけるのも得意な人であるはずです。
楽園の在りか
それは今私の内にもあるのです。
「楽園」とは外に求めるものではなく、自身の内側に探すもの。
ドストエフスキーはこの名言で私たちにそう伝えています。
あなたにとっての楽園は他の誰のものでもない、あなただけのもの。
一人一人価値観が違うのだから、外に探しに行っているうちはなかなか見つけることができません。
あなたが自身の楽園に気づいたとき、心はずっと安定してくるのです。
楽園は常にあなたと共にあるのですから。
人生は習慣で成り立つ
人間は習慣を好む生き物です。
一度身についた習慣は、その善し悪しに関わらずあなたにとっての当たり前になっていきます。
そしてその当たり前になった習慣を何十年も続ければ、それがあなたの人生になっていくのです。
あなたはどんな人生を送りたいですか。
そのために身につけたい習慣はどんなものでしょうか。
この名言に出会ったことを機に、改めて考えてみるのもいいですね。
ドストエフスキー 名言2
ここでは人と人との関りについて、ドストエフスキーの考えが分かる名言をご紹介していきます。
尊敬されたいのなら
自分自身に敬意を払うことによってのみ、他人はあなたを敬うようになるだろう。
尊敬されたい、注目されたい、大事にされたい。
そう思う人に限って、気持ちばかりが膨れ上がり重要なことを見落としがちです。
あなたが尊敬する人はどんな人でしょうか。
自分自身をよく見つめ、丁寧に生きようとしている人ではありませんか。
人それぞれ基準は違っても、自分を大切にできない人に、人から尊敬されるような器は生まれません。
まずは、自分自身を敬うこと。
ドストエフスキーはこの名言によって、私たちに気づかせてくれています。
全人類にとって最も重要なもの
他者の心情や身の上を思いやること。
それはいつの時代でも、どこの国や地域であっても最も重要なことである。
ドストエフスキーはそう考えていました。
「常識」という一言で括られるような一般化された考えを当てはめるのではありません。
今目の前にいるその人自身に目を向け、どうするのが最適か考え行動する。
価値観の違いによって例えそれが空回ってしまったとしても、あなたの心からの行動はきっと相手に響くものがあるはずです。
きょうのまとめ
今回は、ロシアを代表する文豪ドストエフスキーが遺した名言をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
何か心に残るものはありましたか。
最後に、ご紹介した内容を簡単にまとめると
① ロシアの文豪ドストエフスキーは思想家でもあり、深い視点から人間を見つめた名言を遺している。
② ドストエフスキーが遺した名言には、人生について触れているものが多くある。
③ 名言の中には、人間関係について参考になるようなものもある。
最後に、「時間がない」が口癖になっている人には少しギクッとする様な、ドストエフスキーの名言をご紹介して締めくくりたいと思います。
「問題は時間にあるのではなく、あなた自身にあるのです。」
筆者自身も肝に銘じておきます。
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