ウラジーミル・レーニンの性格や思想における5つの特徴

 

19〜20世紀におけるロシアの代表的人物であり、ソビエト連邦の建国者でもある

ウラジーミル・レーニン

彼が行なったことに関しては知られていますが、性格や思想といった内面的なことに関してはあまり知られていません。

今回は、レーニンの内面性について紹介します。

 

ウラジーミル・レーニンの性格や思想とは

ウラジーミル・レーニン

出典:Wikipedia

レーニンの性格や思想に関するエピソードを5つピックアップしました。

内面性を知ることで、レーニンが行なった行動の背景を読み取ることができます。

また政治的な思想だけではなく、レーニンの意外な素顔も垣間見えるため、彼のことが気になる方はチェックしておきましょう。

幼少期から育まれた社会主義思想

レーニンといえば、社会主義の指導者として有名な人物。

彼が社会主義へ向かうきっかけとしては、幼少期での教育が一番最初です。

父親のイリヤ・ニコラエヴィチ・ウリヤノフは物理学者であり、レーニンへ格差や貧困といった問題を教えていました。

 

もちろん、父親が行なった教育はレーニンだけではなく、他の子供たちにも行いました。

そのことが影響して、レーニン含め全員が当時のロシア帝政に立ち向かう革命家となったのです。

子供の中には革命の最中で命を落としたケースもありますが、そのような苦境を乗り切って、レーニンは社会主義の国であるソビエト連邦を樹立。

革命家としての大成功を収めたのです。

 

宗教=悪の思想

幼少期の教育だけではなく、社会主義を初めて主張したマルクスの影響もレーニンが社会主義を志したきっかけです。

社会主義の中には様々な考え方があり、特に宗教に対しては批判的な態度を取っていました。

レーニン自体、宗教に対する嫌悪は幼少期の頃から持っており、宗教への信仰がありませんでした。

また、当時のロシアにおける宗教の内部が腐敗していたこともあり、1922年から本格的な宗教弾圧を開始します。

 

レーニンが行なった主な宗教弾圧は以下の通り。

・ロシアの宗教界における権力者たちを処刑

・教会が持つ資産をすべて没収

・イコンと呼ばれるロシア正教会で重要な宗教用具の所持禁止

この弾圧は、ロシア正教会だけではなく、ロシアにあるほとんどの宗教が対象。

処刑された数や教会が壊された数も非常に多く、徹底的な弾圧が行われていました。

世界革命を目指したレーニン

社会主義への思想には、世界革命という大きな考え方があります。

世界革命とは、その名の通り世界各地で社会主義の革命を起こすこと。

そのために、レーニンはロシア以外の国々における社会主義の動きを支援しました。

 

特に代表的な動きとしては、コミンテルンの創設です。

コミンテルンとは世界各国の社会主義運動を指導する国際的な組織であり、ロシアから世界へ社会主義の革命を輸出しようとしました。

しかし、この思想はスターリンがソビエト連邦のトップになった際に終了。

元々、レーニンと異なる思想を持っていたスターリンにとっては、レーニンの思想を続けようとは思っていませんでした。

レーニンと妻の関係性

レーニンは、1898年に同じ社会主義者であったナデジダ・コンスタンチノヴナ・クルプスカヤと結婚。

子供は作らず、2人で社会主義の国家運営に尽力しました。

クルプスカヤ自身も革命家であったため、レーニンは彼女の行動を全く止めず、自由に政治運動を行わせていました。

夫婦仲も良好であり、スターリンがクスプスカヤの行動に対して激怒した際、以下のような言葉をレーニン本人からスターリンへ伝えています。

「発言を取り消すなり謝罪する用意があるか、それとも我々の関係を断ち切るかよく考えよ」

Wikipediaより引用)

この言葉からは、大切な妻を侮辱されたレーニンの怒りが込められています。

その後は特にスターリンがクルプスカヤへ文句を言うことは無くなりました。

しかしレーニンの死後、スターリンによってクルプスカヤが政治へ介入することが行えなくなってしまいました。

 

レーニンが好きな意外なもの

レーニンが好きなもの、それはです。

見た目や雰囲気からしても予想外ですが、猫と戯れる写真がいくつも残っています。

中には猫を撫でながら話を聞くレーニンの映像も残っており、意外な一面が垣間見れますよ。

 

また、猫以外に読書好きでもあったレーニン。

特に哲学に対しての関心が高く、現在ではレーニンが読書によって得られた哲学の知識をまとめたノートが出版されています。

ノートの書き方自体も評価が高く、ビジネスマンからも注目されていますよ。

 

きょうのまとめ

今回は、ウラジーミル・レーニンの内面性が分かる特徴を5つ紹介しました。

簡単にまとめると、下記の通りです。

① 幼少期に受けた父親の教育により、レーニン含め子供全員が革命家へ

② 宗教に対して弾圧を行うほど、批判的な姿勢

③ 世界各地で社会主義革命を起こそうとした

④ 妻との関係は良好であり、妻への暴言に対して厳しく対応するほどの愛妻家

⑤ 猫好きであり、戯れる映像や写真が残っている

怖い印象があるレーニンですが、中身は愛妻家や猫好きなどの素敵な部分があります。

当サイトでは、レーニンといったロシアに関する偉人を数多く紹介しています。

気になる方は、今回の記事と合わせて読んでみましょう。

 










合わせて読みたい記事



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

6 − 4 =