カール・マルクスとはどんな人物簡単に説明【完全版まとめ】

 

歴史上の人物の中には、数々の哲学者が存在します。

特にドイツ人の哲学者は有名な人が多く、一度は聞いたことがある人ばかりいますよ。

今回は、その中からカール・マルクスをピックアップして紹介します。

 

カール・マルクスはどんな人?

プロフィール
カール・マルクス

出典:Wikipedia

  • 出身地:プロイセン王国(現在のドイツ)
  • 生年月日:1818年
  • 死亡年月日:1883年3月14日(享年 64歳)
  • 「資本論」や「共産党宣言」などを執筆。共産主義に対して多大なる影響を与える。

 

カール・マルクス 年表

年表

西暦(年齢)

1818年(1歳)プロイセン王国で生まれる。

1824年(6歳)ユダヤ教からプロテスタントへ改宗。

1830年(12歳)プロイセン王国のトリーアにあるギムナジウム(中等教育機関)に入る。

1835年(17歳)ボン大学に入学。

1836年(18歳)ボン大学からベルリン大学に編入。貴族出身の女性と婚約。

1842年(24歳)新聞記者になるも、数年後に政府の圧力によって新聞自体が廃刊となる。また、この年に良きパートナーとなるエンゲルスと出会う。

1848年(30歳)「共産党宣言」を完成させる。

1849年(31歳)イギリスへ移住。

1867年(49歳)「資本論」第1部が刊行される。

1883年(64歳)死去。その後、エンゲルスによって「資本論」の第2・3部が刊行される。

 

親までも困らせる浪費家

カール・マルクスはとんでもない浪費家としても知られる人物。

常に両親からの仕送りを要求しており、家族の稼ぎ頭であった父親が亡くなった後であっても要求が止まることがありませんでした。

そのため、大学生になって以降の家族関係は非常に悪いものに。

 

この悪い性格は、大学卒業後までも続くことになります。

元々、マルクスの研究に対して周囲の仲間から援助としてお金をもらっていました。

しかし、それをすぐに使ってしまい、何度も友人に資金を催促。

子供も数多くいましたが、常に貧乏な生活を過ごしていました。

 

マルクスの良き理解者であったエンゲルスとは?

フリードリッヒ・エンゲルス

カール・マルクスを語る上で忘れてはならない存在が、フリードリヒ・エンゲルスです。

フリードリヒ・エンゲルスとは19世紀に活躍した社会主義者の1人であり、マルクスの2歳下のドイツ人でした。

2人は、1842年に出会い、それから「共産党宣言」「ドイツ・イデオロギー」などを共に生み出していきます。

しかし、実際のところは双方ともマルクスがほぼ書き上げたものです。

 

フリードリヒ・エンゲルスはマルクスの死後、彼が遺した資本論の続きをまとめあげ、第2部と第3部を発表しています。

マルクスが亡くなった後まで時間がかかった理由としては、彼が非常に字を書くのが汚かったためです。

その汚さは凄まじいものであり、唯一しっかりと読めた人物が、共に活動したエンゲルスでした。

そのため、ほぼ1人でまとめることになり、時間がかかってしまう結果に。

現在でもマルクスの悪文は悪影響を及ぼしており、多くの研究者を困らせています。

 

未来への予測ができなかった革命家

「資本論」や「共産党宣言」などにより、カール・マルクスは革命家として社会主義の思想を大きく前進させた人物。

どの本も資本主義への警鐘を鳴らすものばかりですが、その後どうすればいいのかまでが記載されていないケースが多いのです。

世界的に有名な歴史家であるE.H.カーはマルクスの問題点を以下のように指摘しています。

マルクスは破壊の天才ではあったが、建設の天才ではなかった。彼は何を取り去るべきかの認識においては、極めて見通しがきいた。その代わりに何を据えるべきかに関する彼の構想は、漠然としていて不確実だった。

Wikipediaより引用)

簡単にまとめると、当時の資本主義社会の問題点を鋭く指摘することはできたものの、それに代わる対案までは明白に出さなかったということです。

 

明白にしなかったため、マルクス死後の社会主義が多くの人が手探り状態で作り上げることになりました。

社会主義関係の出来事として有名なのはロシア革命ですが、この革命はヨーロッパ全土を混乱に陥れる結果に。

社会主義による世界的な混乱は第二次世界大戦後まで続く流れになってしまいました。

このような流れを引き起こしたマルクスに対して、オリエンタルラジオの中田敦彦がたった一言でまとめています。

人類に夢を見せるだけ見せて大パニックに陥れた

(番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」より引用)

短い文ながらも、この一文だけでマルクスの思想がどのようものだったかを簡潔に表現していますよ。

 

きょうのまとめ

今回は19世紀のドイツが生んだ哲学者・社会主義者であるカール・マルクスについてまとめました。

彼がどのような人物だったのかをまとめると、以下の通りです。

① 親や友人を困らせる浪費家

② カール・マルクスはエンゲルスと協力することで、資本論を発表することができた

③ 資本主義の指摘だけ行ったため、後の世界を混乱させた

カール・マルクスの本は現在でも多くの書店に売られているため、気になる方は是非読んでみましょう。

カール・マルクス以外にも19世紀に活躍した偉人の記事を書いています。

彼が活躍した時代はどのようなものだったのか、さらに知りたい方は合わせてtチェックしてみるのがおすすめですよ。

 
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