カール・マルクスの名言4選

 

「資本論」や「ドイツ・イデオロギー」などを発表し、社会主義を確立した哲学者である

カール・マルクス

今なお大きな大きな影響を与える人物であり、名言もいくつか遺しています。

今回は、マルクスが遺した名言の中から4つピックアップして紹介します。

 

カール・マルクスの名言4選

カール・マルクスは哲学者として、様々な名言を残しています。

特に人生や働き方など、深いテーマに関する名言が多いですよ。

豊かさとは何なのか

「豊かな人間とは、自身が富であるような人間のことであって、富を持つ人間のことではない」

人生における豊かさとは、人それぞれ異なります。

お金に満たされてこそ豊かな人生と思う人もいれば、愛に満たされてこそ豊かと思う方もいます。

マルクスは、「豊かさ」という難しい難題に対して、上記のような言葉を残しました。

 

マルクスは、豊かな人間とは自分自身が決めるものであると述べています。

ただお金を蓄えれば豊かな人間になれるというわけではありません。

自分自身こそが豊かな人間であるという考えを持ってこそ、初めて豊かな人間へとなれるのです。

社会主義を妨げるもの

「宗教は抑圧された生物の嘆息である」

マルクスが体現化した社会主義は、宗教への批判的な考えを持っています。

彼自体も宗教を信じておらず、宗教を批判していました。

上記の名言は、そんな宗教への批判を端的に表現した名言です。

日頃の生活や労働で生まれる苦しみや辛さを、宗教に頼って癒されているだけに過ぎないという意味が込められており、当時(18〜19世紀)の社会情勢と宗教の関連性を表現しています。

 

また、宗教に対して有名なものとして、「宗教はアヘン」という言葉も。

アヘンとは麻薬であり、宗教には麻薬のような依存性があると指摘。

それにより、苦しい生活でも宗教に頼ってしまい、生活を変えようという気持ちが生まれない環境が生まれてしまいます。

そのような環境では劣悪な社会を変えられず、社会主義の革命も起こせないという意味を込めて、マルクスは宗教を批判していました。

便利な物は労働者を苦しめるのか

「分業は労働の生産力を高め、社会の富と品位を高めるものなのに、その分業が労働者を貶めて機械にしている」

マルクスが生まれる前、イギリスで大規模な産業革命が発生。

蒸気を使った技術や機械化など、これまでの産業に大きな影響を与えることになり、仕事の効率化も行われれるという期待が人々の中で広がっていました。

確かに効率良く生産できるようになりましたが、その分労働者と実業家の格差が拡大

マルクスの指摘通り、まるでただの機械のように労働者が扱われるようになってしまいました。

 

現在でも、AIやロボットの導入により、仕事の効率化が図れるとして期待されています。

しかし、マルクスの名言のようなことになってしまう場合も。

まさしく今の日本がその通りであり、インターネットやパソコンという最新技術が導入されているにも関わらず、機械のような労働を求められています。

この名言のようなことにならないためにも、改めて労働についてのあり方を考えなくてはなりません。

過去から何を学ぶべきか

「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」

この名言は、マルクスの歴史書「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」という本に記載されており、冒頭部分に出てくることから、マルクスの名言の中でも特に有名なフレーズです。

本の内容は、フランスの英雄とされるナポレオン・ボナパルトの甥であるナポレオン3世の政治運営や考察についてまとめたもの。

ナポレオン・ボナパルトはブリュメール18日のクーデターにて、政権を獲得。

同じく、ナポレオン3世もクーデターによって政権を握っており、このことを皮肉かつ端的に表現した名言です。

 

皮肉な名言といっても、過去から何を学ぶべきかという要素が秘められています。

ナポレオン3世は、ナポレオン・ボナパルトの同じ方法で政権を奪ったため、喜劇としてバカにされています。

もし、前回のクーデターをしっかりと理解し、国民や周辺諸国、そして今後のフランスの動向を読み取っていれば、クーデターではない別の方法で政権をつかんだことでしょう。

何か新たなことを行う際、経験者の経験談は非常に参考になります。

しかし、その内容をただ真似するだけでは、そこから自分らしさや
改善点を含めることが重要なポイントです。

 

ナポレオンの年表を含む【完全版まとめ】記事はこちらをどうぞ。
関連記事 >>>> 「ナポレオンとはどんな人物?簡単に説明【完全版まとめ】」

 

きょうのまとめ

今回はカール・マルクスの名言を4つ紹介しました。

簡単に振り返ると、以下の通りです。

① 「豊かな人間とは、自身が富であるような人間のことであって、富を持つ人間のことではない」

② 「宗教は抑圧された生物の嘆息である」

③ 「分業は労働の生産力を高め、社会の富と品位を高めるものなのに、その分業が労働者を貶めて機械にしている」

④「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」

歴史や宗教、人生観など深いテーマに対する名言が多いカール・マルクス。

当サイトでは彼に関する記事を他にも用意しています。

気になる方は、是非合わせてチェックしてみましょう。

 










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