一橋家・江戸幕府、そして明治新政府にも仕えた渋沢栄一。
さらに民間の経済人として、第一国立銀行や500余りの会社を設立した人物です。
それらの功績から「日本資本主義の父」とも呼ばれ、
あの「経営の神様」ことドラッカーも渋沢を称賛したと言われています。
渋沢栄一の名言3選
今回はそんな渋沢栄一が残した数ある名言の中でも、
お金に関する名言3選をご紹介していきます。
貯蓄は大切
将来のために、しっかりと貯蓄をしていますか?
ある程度のお金を貯めておくことは必要だと、
知ってはいますが、なかなか貯められませんよね。
そんなあなたに伝えたい渋沢栄一の言葉がこちらです。
貯蓄とは、将来を楽しむため現在の享楽を犠牲にするものだ。
(出典『渋沢栄一 巨人の名語録 日本経済を創った90の言葉』本郷陽二(PHPビジネス新書)
渋沢がなぜこんな名言を残したかというと、なんと渋沢本人が若い頃、
大きな借金を抱えたことがあったからだそうです。
宵越しの金は持たないタイプだったのでしょうか……。
しかし渋沢栄一は大倹約を行って、借金を完済したそうですよ。
それ以来、渋沢は貯蓄の重要性を説いたのだとか。
実際に苦労を乗り越えた人物の名言と思うと、非常に説得力がありますね。
倹約しすぎも良くない
ほうほう、では明日から倹約だ! と思ったあなた。
貯蓄の大切性を説いた一方、渋沢栄一はこんな言葉も残しています。
倹約すればよいとは言い切れない。
(出典:同上)
この名言の真意ですが、支出が減るとわずかな収入で満足するようになり、
やがて向上心がなくなる可能性があるからだそうです。
その結果、国家の税収が減り、国が貧しくなるとのこと。
ではどうすれば良いのかというと、身の丈にあったお金の使い方をすることが大切だそうですよ。
人に恨まれないためには
渋沢栄一の大切なキーワードは、「社会のため」「人のため」だと私は思っています。
実業家であった渋沢ですが、決して私腹を肥やすために働いていたわけではありません。
社会のために尽くす者に対しては、天もまた恵みを与えてくれる
(出典:同上)
自分の利益だけを追っていては、やがて他人から恨みを買うことも出てきます。
そうならないためには、社会のために尽くせば良いということです。
なるほど、同じ「儲ける」であっても、そちらの道のほうが幸せになれそうですね。
きょうのまとめ
今回は日本資本主義の父・渋沢栄一の名言について、簡単にご紹介しました。
渋沢栄一は、
① 若い頃に大借金を返済して以来、貯蓄の大切さを説いていた。
② 身の丈にあったお金の使い方をすすめた。
③ 私利私欲のためではなく、社会のために尽くすと恨まれないと考えた。
こちらのサイトでは他にも、渋沢栄一についてわかりやすい記事を書いています。
より理解を深めたい方は、ぜひお読みになってくださいね!
渋沢栄一の年表を含む【完全版まとめ】記事はこちらをどうぞ。
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