アカデミー賞といった世界的に有名な賞は数多くありますが、ノーベル賞もその1つです。
今回は、ノーベル賞が生まれるきっかけとなった人物であるアルフレッド・ノーベルについて紹介します。
発明の裏話や趣味といった隠れたエピソードをいくつも持っていますよ。
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アルフレッド・ノーベルはどんな人?
- 出身地:スウェーデン
- 生年月日: 1833年10月21日
- 死亡年月日: 1896年12月20日(享年63歳)
- ダイナマイトといった爆発物に関する発明を生み出す。
アルフレッド・ノーベル 年表
西暦(年齢)
1833年(1歳)スウェーデンのストックホルムで生まれる。
1842年(5歳)父親の仕事の影響によりロシアへ。家庭教師との勉強のおかげで複数の言語を話せるようになる。
1850年(13歳)化学の勉強のため単身パリやアメリカに渡り、化学を学ぶ。
1859年(26歳)父親の事業悪化により破産。両親と共にスウェーデンに戻り、本格的な爆発物の研究を始める。
1864年(31歳)弟や助手などを失う爆破事故が発生。事故の影響でストックホルムでの研究を禁止され、ドイツへ。
1865年(32歳)爆発物を少しの衝撃で発火させられる雷管を発明
1866年(33歳)ダイナマイトを発明。4年後に生産化させ、莫大な富と工場を持つ実業家に。
1884年(51歳)スウェーデン王立科学アカデミーの会員になる。
1891年(58歳)イタリアへ移住
1896年(63歳)ノーベル賞樹立に関する遺言書を残し、病死
発明家であった父親の下に生まれた
アルフレッド・ノーベルは、1833年にスウェーデンの首都であるストックホルムで生まれました。
父親が発明家・事業家であり、医学界での実績を残したオラウス・ルドベックが先祖でした。
そんな父親のため、小さな頃から化学に夢中であり、基本的な知識を教わりました。
また、サンクトペテルブルクで事業が成功した際には、多くの家庭教師から授業を学び、そのおかげで数々の言語を取得。
特に科学の家庭教師の授業においては、彼の化学に対する想いを強めることになり、パリやアメリカで勉強するきっかけにもなりました。
ノーベルの発明品はどんなものなのか
アルフレッド・ノーベルは、いくつもの発明をしています。
主に有名な発明品は2つ。
①ダイナマイト
②ゼリグナイト
両方とも爆発物であり、特にダイナマイトに関しては世界各国で飛ぶように売れる商品でした。
ゼリグナイトとはダイナマイトをさらに強力にしたものであり、世界初のプラスチック爆弾とされています。
ダイナマイトは元々、工事作業での効率化を図るために生み出されたものでした。
もちろん、発明後は積極的に工事で使われるものとなり、日本でも導入。
しかし、工事だけではなく戦争の武器としても使用されることになりました。
戦争での使い方はノーベル自身は予測できなかったのではないかという考えが広く知れ割っていますが、
実際のところは戦争でも使われることを承知の上で商品化したともいわれています。
具体的には、ダイナマイトの爆発は巨大なものであり、その惨劇は戦争の抑止力に繋がるといものです。
亡くなる前に書いたノーベルの戯曲
ノーベルは化学だけではなく、小説や詩集といった文学も大好きでした。
その影響もあり、彼が亡くなる前にオリジナルの戯曲である「ネメシス」を執筆。
4幕からなる悲劇作品であり、2003年にスウェーデン語とエスペラント語で出版されました。
実際に演劇としても行われたことがあり、知る人ぞ知る戯曲ですよ。
ノーベル賞創設から現在まで
ダイナマイトの発明と同じく有名なことが、ノーベル賞です。ノーベル賞とは、物理学・化学・医学・文学・平和の5つから成る賞のこと。
この賞は、ノーベルが遺言書に以下の文を遺したことがきっかけになりました。
この遺言書に従い、ノーベルが遺した莫大な財産をノーベル賞創設へと使う流れに決まりました。
現在でもノーベル賞自体は続いていますが、ちょっとした変化も起きています。
特に大きなものが経済学賞というもの。
これは2001年にノーベルの兄妹の子孫が提案したものであり、ノーベル賞に追加する形で登場しました。
しかし、ノーベル賞を取り仕切る財団が経済学賞の追加を拒否。
それにより、「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞」というノーベル賞とは別の呼称で受賞されるものになりました。
また、2017年に明らかになったセクハラ問題により、2018年度のノーベル文学賞見送りなどの事件も発生。
長い年月が経つにつれて、次第に負の部分が見えてきている現状もあります。
きょうのまとめ
今回はアルフレッド・ノーベルについて紹介しました。
簡単にまとめると以下の通りです。
① 父親の影響で化学を好きになる
② ダイナマイトやゼリグナイトなどを発明
③ 自分でも作品を書くほど文学好き
③ 遺言書がきっかけでノーベル賞が創設された
今回以外にもアルフレッド・ノーベルに関する内容を扱った記事もあります。
気になる方は、合わせてチェックしてみましょう。
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