ジョン万次郎とはどんな人物?簡単に説明【完全版まとめ】

 

幕末や明治期の偉人に影響を与えた人物、

ジョン万次郎をご存じでしょうか。

名前にかなりインパクトのある人物ですよね。

では、ジョン万次郎とは一体どんな人物だったのでしょうか。

実はとても数奇な運命をたどっていたのです。

そこで今回は、ジョン万次郎の生涯について簡単にご紹介してきます。

 

ジョン万次郎はどんな人?

プロフィール
ジョン万次郎

ジョン万次郎
出典:Wikipedia

  • 出身地:土佐(現在の高知県)
  • 生年月日:1827年1月1日
  • 死亡年月日:1898年(享年71歳)
  • 漂流するも保護され、アメリカ本土へ。帰国後は通訳として活躍、幕末の志士たちにも影響を与えた人物。

 

ジョン万次郎 年表

ジョン万次郎 年表

西暦(年齢)

1827年(0歳)土佐の貧しい漁師の次男として生まれる。

1836年(9歳)父親が亡くなる。

1841年(14歳)漁で遭難し、鳥島に漂着。アメリカの捕鯨船に保護される。

1842年(15歳)アメリカ本土へ行くことを決意。

1843年(16歳)船長の故郷へ。養子となり、学校へ通う。

1849年(22歳)カリフォルニアへ。

1850年(23歳)金鉱で働き、ボートを購入。ホノルルを出発。

1851年(24歳)琉球に上陸。

1852年(25歳)土佐へ帰国。

1853年(26歳)直参旗本になる。藩校・教授館の教授となる。

1860年(33歳)咸臨丸に乗船。

1870年(43歳)普仏戦争視察団の一員としてヨーロッパへ。

1898年(71歳)脳溢血で死去。

 

遭難がすべてを変えた人生

ジョン万次郎こと中浜万次郎は、現在の高知県土佐清水市の中浜という場所で生まれました。

貧しい漁師の家に生まれ、さらに9歳で父親を亡くしてしまいます。

そのため万次郎は、幼いころから働くことを余儀なくされていたのでした。

アメリカ本土へ渡った初めての日本人

14歳になった万次郎は漁をしに海へ出ますが、仲間と共に遭難してしまいます。

数日間漂流し、太平洋に浮かぶ無人島で過酷な生活を送っていました。

その間、なんと143日間!

そこへ現れたのがアメリカの捕鯨ほげい船ジョン・ホーランド号でした。

この出来事が、万次郎の人生を劇的に変えることになりました。

助けられた万次郎たちは、ハワイへ向かいました。

日本ではなくハワイ?とお思いでしょうが、当時の日本は鎖国の真っただ中です。

そのため、外国の船は容易に日本に近づくことができず、さらに帰国できたとしても命の保証がありませんでした。

そこで安全なハワイに連れていかれることになったのです。

そして船の中で、万次郎は重大な決断をします。

アメリカ本土へと渡ることです。

万次郎は日本人として初めて、アメリカ本土に足を踏み入れることになったのでした。

その際、ジョン・ホーランド号にちなんでジョン・マンと呼ばれることになります。

一方他の仲間たちは、ハワイに留まることになりました。

帰国後は日米の架け橋に

アメリカ本土ではジョン・ホーランド号のホイットフィールド船長の養子となり、学校にも通わせてもらいます。

そこでは英語や数学、航海術などを学び、なんと首席になるほど一生懸命に勉強したといいます。

1851年、万次郎たちは琉球(現在の沖縄)へ上陸します。

何度も尋問を受けますが、高知の藩校・教授館の教授となります。

さらに幕府に招かれ、翻訳や通訳などの仕事をします。

その頃の日本には黒船が来航しており、英語ができる人材が必要だったのです。

万次郎は日米修好通商条約の批准書を交換するために咸臨丸に乗ったり、

1870年には普仏戦争視察団の一員としてヨーロッパに派遣されるなど、働き続けました。

ですが帰国後、万次郎は病に倒れます。

そして1898年、71年の生涯を閉じました。

おそらく漁師として一生を終えるはずが遭難をきっかけとして、最後は日米の架け橋として活躍するという激動の人生でした。

 

ジョン万次郎にまつわるエピソードや伝説

日本初

ジョン万次郎は色々、「日本初」として名を残しています。

例えば、蒸気機関車に乗った初めての日本人はジョン万次郎だそうです。

また、ネクタイを日本に持ち込んだのも万次郎だといいます。

さらに「ABCの歌」まで!

小さい頃にアルファベットを楽しく覚えられたもの、ジョン万次郎のお陰だったようです。

帰国資金は自分で稼ぐ

アメリカの学校を卒業した万次郎は、数年間捕鯨船に乗ります。

しかし帰国することを決意した万次郎は、カリフォルニアの金鉱で働き始めます。

当時はいわばゴールドラッシュの時代です。

そこで働き手に入れたお金で船を買い、ハワイにいる仲間を迎えに行ったといいます。

さすがガッツがありますね!

 

きょうのまとめ

今回はジョン万次郎の生涯についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

ジョン万次郎とは?

① 若い頃に遭難してアメリカの捕鯨船に助けられた

② 日本人として初めて、アメリカ本土へ足を踏み入れた

③ 帰国費用はゴールドラッシュで稼いだ

④ 「日本初」の称号をいくつも持っている

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ご興味のある方は、ぜひご覧になってくださいね!

 

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