自由の国、そしていまや世界ナンバー1の軍事・経済をほこるアメリカ合衆国。
それを築き上げたまさに初代の大統領はとても人気を集めるべき人間であり、リーダーでした。
その名はジョージ・ワシントン。
合衆国誕生とともにあった「国家とは何なのか」という問いかけ、そして、彼らしい性格のにじみ出た5つの名言を紹介してゆきます。
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ジョージ・ワシントン大統領就任演説での名言
「自由の聖なる炎の保全と共和政体の運命は、まことに、最終的に、アメリカ国民の手中に委ねられた実験に託されているとまさに考えられる」
出典:http://www.american-presidents.info/georgewashington1.html
「独立で勝ち得た自由と共和制の運命は私ら国民次第ですよ」
という意味です。
当時、アメリカ植民地はイギリスの横暴な統治に苦しめられておりました。
そして1775年ついに決起。
8年半にもわたるアメリカ独立戦争で打ち破ります。
ジョージ・ワシントン自身アメリカ植民地解放の司令官として各地の数えきれないほどの死闘を戦い抜き、見事勝利に貢献しました。
そして、1789年4月30日合衆国初代大統領として臨む就任演説。
もともと1農園領主として生きることを望んでいたジョージ・ワシントンにとってそれはあまり気乗りすることではありませんでした。
しかし、勇敢で、誠実で、公平な人物を、あの長く苦しかった独立戦争においてアメリカに最も貢献した人物を、人々が見逃すはずがありませんでした。
選挙戦ではなんと全10州の選挙人を獲得するというパーフェクトゲーム。
この例は合衆国史上いまだに破られておりません。
就任演説に当たって、ジョージ・ワシントンは緊張のあまりたびたび口ごもりました。
陣頭で敵前にまざまざとその姿をさらした司令官。
敗勢にあってもなお、怒り狂い、踏みとどまろうとした恐るべき勇姿。
そこからは想像もできないようなギャップです。
その後、ジョージ・ワシントンは
●大統領の任期を2期まで(※)とする前例を作る
(※)アメリカ合衆国の慣例です。ただ、フランクリン・ローズベルト大統領だけは3期やりました。
●閣僚制度(※)の原型を作る
(※)国家の行政権を担当する閣僚らと大統領・首相・国王など国家行政権のトップによる合議制度
●権利章典(※)の採択
(※)アメリカの権利章典は国民の基本的人権を保障
●各省の創設
●首都ワシントンD.C.の建設
などをおこない、合衆国のいしづえを築いてゆきます。
ジョージ・ワシントンらしい名言集4選
ジョージ・ワシントン大統領の生きざまは先にも書きましたが、勇敢で、誠実で、公平。
人のリーダーとしての理想の多くを兼ね備えております。
かなり優等生的ですが、とても大事なことだと思うので、そんな彼らしい名言をここにならべあげます。
「自分の評判を重視するなら、質のよい人々とつきあうべきだ。悪い仲間といるより、独りでいた方がましである。」
ここから以下の名言出典:いずれもhttp://meigen-ijin.com/georgewashington/
「出来ないことを引き受けるな。約束を守ることには、細心であれ。」
人間は人間同士の付き合いにおいて基本“誠実さ”が求められます。
中国でいえば「義」というやつです。
ならば、守れる約束だけ結べ、という人付き合い上手のジョージ・ワシントンらしい名言です。
「他人を押さえつけている限り、自分もそこから動くことはできない。」
ジョージ・ワシントンは自分の農園に300人を超す奴隷をやとっておりました。
しかし、彼は死後、そんな彼らを解放するよう遺言します。
「真の友情はゆっくり成長する植物である。友情と呼ぶにふさわしいところまで成長するには、度重なる危機にも耐え抜かねばならない。」
しんぼう強いジョージ・ワシントンらしい名言です。
きょうのまとめ
① ジョージ・ワシントンはアメリカ合衆国初代大統領就任演説で国民の国家運営への責任を説いた
② ジョージ・ワシントンは人付き合いがとても上手なことが彼の名言からにじみ出ている
ジョージ・ワシントンの年表を含む【完全版まとめ】記事はこちらをどうぞ。
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