あなたはアメリが合衆国大統領の中で一番すごい、と思うのはだれですか。
合衆国史上最も被害の大きかった南北戦争に打ち勝ち、奴隷解放宣言を発したエイブラハム・リンカーン。
世界大恐慌にあえぐ中現れ、第2次世界大戦に参戦し、見事祖国を勝利に導き、強大化をさらにうながしたフランクリン・ローズベルト。
第3次世界大戦か、核戦争か、というおいつめられた状況の中、キューバ危機を見事回避したJ・F・ケネディ。
いやいや、この人を忘れてはいけません。
そう。アメリカ合衆国初代大統領、まさに合衆国はこの人に始まり、そして繁栄してゆきました。
ジョージ・ワシントンの人生と人となりとは。
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ジョージ・ワシントンはどんな人
- 出身地:アメリカ合衆国バージニア州ポープス・クリーク
- 生年月日:1732年2月22日
- 死亡年月日:1799年12月14日(享年67才)
- アメリカ合衆国を独立に導いた軍司令官。同国初代大統領。
ジョージ・ワシントンの年表
1732年(0才)ジョージ・ワシントン生まれる
1752年(20才)バージニア植民地民兵の将校に任命される
1755~63年(23~31才)フレンチ・インディアン戦争
1775年(43才)第1回大陸会議の議員にえらばれる
1775~83年(43~61才)アメリカ独立戦争
1776年(44才)アメリカ合衆国独立宣言
1788年(56才)合衆国憲法批准(ひじゅん)
1789年(57才)アメリカ合衆国初代大統領に就任
1792年(60才)大統領再選
1797年(65才)大統領退任
1799年(67才)ジョージ・ワシントン亡くなる
ジョージ・ワシントンの生い立ち
ジョージ・ワシントンのお父さんはバージニア州の農場主であり、ほかにもいろんな事業に手を出し、地方の政治活動にも参加している典型的なアメリカン・フロンティアです。
ジョージ・ワシントン11才の時にお父さんは死去。
ジョージは遺産の一部を引き継ぎ、農場主に。
一方で測量技師をやりつつ、やがて地元の軍の士官に就くようになります。
軍司令官としてのジョージ・ワシントン
当時のアメリカ東部は、まだ合衆国が独立しておらず、イギリスとフランスが植民地の利権を求め、激しくしのぎをけずりあっておりました。
そんな時に起こったのがフレンチ・インディアン戦争。
ジョージ・ワシントンはイギリス側の士官として参戦。
彼は勝ったり負けたりを繰り返しますが、人々の信頼は次第に増してゆきます。
ここがジョージ・ワシントンという人物のポイントだと思うのですが、軍の指揮官としても政治家としてもナポレオンやアレクサンダー大王のような天才性はあまり見られません。
ただなぜか大事なところをだんだん任されるようになる、そして、運も味方する、……。
その後、アメリカ独立戦争が起こりますが、やっぱり勝ったり負けたり。
ただ、敵前に身をさらして一斉射撃をされても傷ひとつ負わなかったりするなど、ギリギリいっぱいのところでなぜかいつも助かります。
若いころにはとても危険な病気天然痘にかかっても、無事回復しております。
そして、このアメリカ独立戦争自体が敵側イギリスの国際社会からの孤立がアメリカ合衆国の勝利に大きく結びついております。
フランスもスペインもオランダも合衆国に付くようになりました。
ロシアもかんでおります。
ジョージ・ワシントンの人気の秘訣は
1783年ついにアメリカ合衆国側の勝利で独立戦争は終結。
ジョージ・ワシントンは圧倒的人気で同国の初代大統領に就任します。
ただこの人、「もっと権威を」「もっと権力を」という欲望があまりありません。
むしろ、1農場主として人生をまっとうしたい、と切に望んでいたぐらいです。
しかし、みなに望まれた大統領職を引き受け2期。
ここで、さすがに引退をしますが、こういったずば抜けた誠実さこそが彼の絶大な人気の秘訣です。
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ジョージ・ワシントンによるネイティブ・アメリカンへの対応
ジョージ・ワシントンで忘れてはいけないのが、ネイティブ・アメリカンへの対応です。
数々の戦争で敵対したいきさつがあったとはいえ、焦土作戦などかなり厳しい対応を取った事実があります。
それが当時のあたりまえだったのかもしれません。
が、……。
きょうのまとめ
責任感は強いけれど、強烈な野心はない。
鋭さはないけれど、人望はすごい。
この人が初代大統領だ、というのが本当にアメリカ合衆国の強みに思えます。
① ジョージ・ワシントンは結構失敗も多く、一見他を圧倒するような雰囲気はないかもしれないけど、ものすごく人望がある
② ジョージ・ワシントンは大ピンチにおけるグッドラックもなかなか
③ ジョージ・ワシントンはとても人徳のある人だけれど、ネイティブ・アメリカンへの対応などに厳しい評価があるのが事実
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