コロンブスというとあなたの学校ではどう教えられているのでしょうか。
時に聖人、時に奇跡の冒険者、時に……。
歴史の大きな変わり目を担ったある一人の壮大な“夢追い人”。
この人生はなかなか衝撃的です。
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コロンブスはどんな人
- 出身地:イタリア・ジェノバ?
- 生年月日:1451年ごろ
- 死亡年月日:1506年5月20日(享年55才ごろ)
- 航海士・探検家。西インド諸島とアメリカ大陸を発見。
コロンブスの年表
1451年ごろ(0才)コロンブス生まれる
1479年ごろ(24才ごろ)フェリパと結婚
1492年(41才ごろ)第1次航海により西インド諸島発見
1493年(42才ごろ)第2次航海出発
1498年(47才ごろ)第3次航海出発。アメリカ大陸発見。
1500年(49才ごろ)逮捕
1502年(51才ごろ)第4次航海出発
1506年(55才ごろ)コロンブス亡くなる
コロンブスの生い立ち
コロンブスはジェノバの毛織物職人の家に生まれました。
コロンブスも幼いうちに弟子奉公を始めているので順当にいけば、一毛織物職人として静かな人生を送るはずだったのです。
コロンブス家没落
父親の事業があまりにうまくいきません。
こうしてコロンブス家は大没落。
大いに失った青年コロンブスの心はいつしれず無限に広がる海へと向いていました。
コロンブス、後援者を探す
航海士として少しづつ実績を重ねるコロンブスは没落貴族フェリパを見初め、結婚します。
やがて、コロンブスは「西回りのインド航路」というウルトラ・ビッグ・プロジェクトをぶち上げ、ポルトガルからスペインの王室へと
「後援者になりませんか」
と口説いて回ります。
コロンブス、ムチャクチャなことを言っているようですが、アジア地理についてはなぜかやたらよく知っております。
また、航海士としての腕前は本当にすごいものがあります。
やがてスペインのイザベル女王がこれを気に入り、ついに「OK」を出してしまいました。
第1次航海
1492“意欲に”燃えまくっていますクリストファー・コロンブス、当時41才ごろ(厄年の辺りですね)。
自信満々に艦隊はカナリア諸島から貿易風に乗って西へ!
気性の荒い船員たちは、この夢見中年を信用していません。
海のど真ん中で一緒に死ぬのは嫌だ、とばかりにとうとう食って掛かります。
コロンブスは人望が圧倒的にありません。
彼らをなだめて何とか突き進むうち、ついに合図である大砲の音が。
まちがいありません。
遠目に見えるのは陸地です。
奥からは色の浅黒い現地人が現れ、とっても友好的。
サーベルを見せると刃をつかんで血を流し、驚いております。
<カナリア諸島>
キューバの悲劇
コロンブスは次にキューバという島に向かいます。
コロンブスはこう確信しておりました。
ところが、黄金が見つかる様子はないので、替わりの財産として(彼らはそういうノリです)現地の男女と子ども数人を何人か誘拐しておきました。
こうして何人かを置いて金のありかを探させ、コロンブスはいったん本国に帰ります。
スペインでは英雄あつかい。
しかし、コロンブスにとってこれはまだまだ「夢の始まり」です。
翌年きっちり第2次航海におもむくと、“あそこ”の現地人たちがなぜか攻撃してきます。
コロンブスらは不思議に思って応戦し、捕らえて白状させたところ、
「あいつらが支配者ヅラし、黄金を求めて好き放題を始めたんだ。だからその仕返しをした」
あの時残しておいた人々は現地人に皆殺しにされておりました。
船員たちの
「復讐を!」
の声の中、コロンブスはそのまま「船出」を申しわたしました。
<キューバ>
コロンブスの挫折
コロンブスと仲間たちはその後も行く先々で“金”と食糧を求め、手ごろな現地人を誘拐したり、過酷な奴隷労働をさせたり、虐待、殺したりしてまわります。
第3次航海ではついにアメリカ大陸を発見。
本人がそれを“新大陸”とわかった可能性はだいぶ薄そうですが。
そして、その帰りがけに寄った植民市。
ここは弟に管理を任せていたはず……。
しかし、あまりの悪政にスペイン人は仲間割れ、抵抗する現地人もまじえて戦争状態になっております。
コロンブスらはなんとかスペインに帰り着きますが、その悪評はしっかり本国にも伝わっておりました。
コロンブス逮捕。
なんとか釈放されますが、もう王室もこの胡散臭すぎる夢見中年に愛想が尽きかけております。
替わりにほかの冒険家たちにアメリカ探検をさせ、コロンブスにはボロ船をだけあてがいます。
こうしてコロンブスは第4次航海に向かいますが途中で難破。
なんとか本国に帰り着きつつ、失意のうちに亡くなってしまいました。
きょうのまとめ
① コロンブスは航海術はすごいが、人望が驚くほどない
② コロンブスの仲間たちはキューバでたくさん殺された
③ コロンブスたちもアメリカ各地で非人道行為をたくさんおこなった
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『コロンブスの日記』より