コロンブスより先にアメリカ大陸を発見した人々と“発見”航海記

 

1498年、クリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見しました。

たしかに、それは当時のヨーロッパ世界としては“初めて”と同じ“快挙”

しかし、それは人類自体において、まったく“初めて”ではありませんでした。

それだけではありません。

彼らの“快挙”ともいう“発見”とはいったいどんなものだったのでしょう。

伝説・神話の裏側にある真実を知る足がかりに。

 

アメリカ大陸の発見

ネイティブ

当然ですが、コロンブスがアメリカ大陸を発見した時にはすでにそこにネイティブ(先住民)がおりました。

コロンブスが“インディオ(※)”と呼んだ人々です。

(※)当時は“東アジア人”ぐらいの意味

彼らはモンゴロイドです。

つまり私たち東アジア系とは似た人種です。

彼らがユーラシア大陸からアメリカ大陸に渡ったのは今から14000年ほど前のことだと言われます。

当時は氷河期だったので、地続きでした。

やがて彼らは南北アメリカ大陸の各地に移り住むようになりました。

ポリネシア人

また、ポリネシア人、つまり、今の東太平洋の島々に住んでいる人たちが少なくとも紀元後700年ごろには“発見”していたのではないか、といわれております。

伝統的に、彼らは海流や季節風、夜の星々などをたくみに見分け、ものすごく遠くまで航海することができます。

イースター島やハワイやタヒチ、とても広い東太平洋に散らばる島々の人々は見た目も使う言葉もよく似ておりますね。

そして、ポリネシア人がアメリカ大陸を発見した“証拠”。

それは南米原産のあの食べ物です。

青木昆陽でもおなじみ。

“サツマイモ”

ポリネシア人はヨーロッパ人よりもずっと早く、当たり前にサツマイモを主食にしておりました。

今私たちが当たり前に食べていますが、それは大航海時代の“発見”により南米から世界各地に広まったためです。

ノルマン人

また、実はヨーロッパ人でもコロンブスより500年も前にアメリカ大陸を“発見”した人たちがおりました。

こちらも大変な航海技術を持っております。

ヨーロッパ各地で荒くれまくったヴァイキングの一派、ノルマン人です。

11世紀イギリスを征服した「ノルマン・コンクエスト(ノルマン征服)」でも有名です。

絶海の孤島アイスランドに最初に定住した人類はノルマン人ではないかといわれております。

さらに彼らの一部がグリーンランドやアメリカ大陸を“発見”。

結局、ノルマン人によるアメリカ大陸定住は何らかの都合ですぐに打ち捨てられます。

 

コロンブスのアメリカ大陸発見

コロンブスがアメリカ大陸を“発見”したのは彼の全4回のうちの第3次航海の時です。

コロンブスはこれまでの航海でサン・サルバドルやキューバ、ドミニカといったカリブの島々を“発見”しております。

しかし、彼の野心はそれで満足したわけでは全然ありません。

カーポベルデ諸島(※)から貿易風に乗って西へ。

(※)西アフリカ沖にある島々

この時は凪(なぎ※)に苦しみ、海の真っただ中で何日も足止めを食らいました。

(※)風が吹かない状態

 

やっと見えた陸

もう水は船三隻分あわせて一樽しか残っていませんでした。

船員たちは十字を切り、マリア様に祈りをささげます。

どこからとなく現地人が武器を持ってせまってくるので、大砲をぶっ放すと、彼らは恐れをなして逃げてゆきました。

島(トリニダード島)からすぐ近くのベネズエラ。

そこには大きな河口があり、大陸であることは明らかです。

コロンブスはそこを“別天地”と名付けました。

そう、それは「エデンの園(※)」のように。

(※)旧約聖書に出てくる楽園

彼の頭の中はあくまでファンタジックに出来上がっております。

一応言っておきますが、アメリカ大陸を最初に“発見”したのはアメリゴ・ベスプッチではありません。

クリストファー・コロンブスです。

 

その後のアメリカ大陸

コロンブスとその一味はアメリカ探検により各地の現地人をたくさん虐待(ぎゃくたい)、殺害、あるいは奴隷化。

そして、皮肉なことに“新大陸への夢”は始まったにすぎません。

ヨーロッパ本土からどんどん新たなる“夢追い人”がやってきます。

さて、歴史はその後どうなっていくでしょう。

 

きょうのまとめ

まったくちがった個性が出会うということはものすごい可能性とリスクを伴っております。

そういった事例を丹念にひろいあげデータ化してくと、非常に興味深いものが出来上がりそうです。

① コロンブス以前にネイティブ(モンゴリア系現地人)、ポリネシア人、ノルマン人がアメリカ大陸を“発見”していた

② コロンブスはやっと見つけた大陸を「別世界」と名付けた

③ コロンブスによる“発見”はこれから続々つめかけてくる“夢追い人たち”の物語の序章にすぎない

 










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