18世紀に活躍したフランスの哲学者、
そして政治哲学者のルソー。
政治哲学に関する著書『社会契約論』や、
教育論に関する著書『エミール』など、
彼が発表する思想は後の哲学者や作家など、
広く世界に影響を与えました。
そんな彼は一体どんな言葉を遺しているのでしょうか。
今回はルソーが遺した名言から、その頭の中を探ってみましょう。
タップでお好きな項目へ:目次
哲学者ルソーの名言
ここからは早速、哲学者ルソーが遺した名言をご紹介していきます。
約束
「約束」とは本来、相手との間で守られるべき決まりごとのこと。
深く考えると、未来に何が起こるかは誰にも予測できないのだから、
そう簡単に約束などできないはずです。
あなたの周囲になかなか約束をしてくれない人がいたら、
もしかしたらその人はこれを知っている人かもしれません。
その人が約束を交わしてくれたら、それはとても大きな意味を持つことなのです。
上手くいく法則
「慣習」とは慣れ親しんだ行動ややり方のこと。
当たり前にできるから失敗もなく簡単にできてしまうけれど、
何の変化も望めません。
状況を変えたくなったとき、この名言を思い出しましょう。
新たな道が開けると共に自身を成長させるチャンスです。
真の潔白
真の潔白とは一切を恥じぬことである。
人は後ろめたさを抱くとどこか歯切れが悪くなったり、
その場ではやり過ごせても、心の中に引っ掛かりを感じたりします。
自分にも相手にもモヤモヤとした気持ちを抱かせないために、
言動には責任を持つように、とルソーはこの名言で忠告してくれています。
感謝すること、されること
自分が人に感謝することと、自分が人に感謝されることではその本質が異なります。
前者は人として当たり前にできていたいことであり、
多くの人が心掛けることができています。
一方で後者は、本来自分でコントロールできるものではありません。
「あの人はお礼の一言も言えないのか?」
「あなたのことを考えて私がやっておいたんだよ」
普段感謝の言葉を口にすることを意識している人ほど、こういった罠に陥りがちです。
何に対して感謝を抱くか、それは人それぞれ違います。
だからこそ、相手に心から感謝されたときの喜びは大きいのです。
希望が欲しいなら
誰一人として、今日に生きようとする者がいない。
人は辛いとき、無意識にも現実逃避をしがちです。
明日が良い日になるように、十年後に素敵な生活ができているように、
今、目の前に集中しましょう。
辛くても乗り越えれば、十年後には良い思い出です。
ルソーの名言 人生について
ここでは、ルソーの人生についての考えが窺える名言をご紹介していきます。
存在すること、生きること
一回目は存在するために、二回目は生きるために。
ルソーにとって、存在することと生きることは異なります。
あなたは二回目の生を全うしているでしょうか。
ルソーの言う「生きる」という意味は次の名言で分かります。
生きるとは
行動することだ。
先にご紹介した名言の一回目の誕生、存在することが呼吸することだとしたら、
二回目の誕生、生きることは、自ら主体的に行動することです。
ルソーにとって、人は行動することで初めて生きていると言えるのです。
長生きした人間とは
最も人生を楽しんだ人間のことである。
ルソーが言うには、長生きというのは年数ではなくその質のこと。
長生きしたいと思うのなら、まずはその質を高めましょう。
後悔の無いように、今このとき一瞬一瞬を楽しみましょう。
きょうのまとめ
今回は、哲学者ルソーが遺した名言をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
何か心に残るものはありましたか。
ご紹介した名言を一つずつまとめると
① 気軽に約束しない人は、もっとも誠実に約束を守る。
② 慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事は上手くいく。
③ 誰であれ赤面すればそれは既に罪である。真の潔白とは一切を恥じぬことである。
④ 感謝は支払われるべき義務であるが、誰であろうとそれを期待する権利はない。
⑤ ある者は明日に、他の者は来月に、さらに他の者は十年先に希望をかけている。誰一人として、今日に生きようとする者がいない。
⑥ 人間は、存在するためと生きるために二回生まれる。前者が呼吸することだとしたら、後者は自ら行動することを意味する。
⑦ 長生きするということは、長く生きることではなく、人生を楽しむということ。
ルソーは他にも印象深い名言を多く遺しています。
ご興味を持たれた方はぜひ調べてみて下さい。
あなたの人生を彩る言葉に出会えるはずです。
その他の世界の偉人ははこちらから
関連記事 >>>> 「世界の偉人一覧」