ヴァスコ・ダ・ガマが香辛料を求めてインド航路を開拓した理由

 

Ola!(※)

ヴァスコ・ダ・ガマです。

(※)オラ。ポルトガル語で「こんにちは」

今日は私といっしょに香辛料と世界史のお勉強です。

香辛料ってなに?

え?それじゃPortugal(ポルトガル)料理おいしく食べられないですよ。

しっかりお勉強ですね♡

香辛料なしで世界史は語れません。

さあ、そのとってもスパイシーな世界へVamos!Vamos!(※)

(※)バモス。ポルトガル語でCome onのような意味。

 

香辛料って何?なぜ欲しがったの?

ヴァスコ・ダ・ガマ

出典:Wikipedia

Ola!ヴァスコ・ダ・ガマです。

まず、香辛料って何?

コショウ、サフラン、クローブ、シナモン、ナツメグ、カルダモン、ショウガ、……。

料理をとってもおいしく、香り高くしてくれる魔法の調味料ですね。

しかも、保存に利きます!

これ、とっても大事なポイントです。

当時、ヨーロッパは主に肉食文化です。

豚や牛や羊、……、家畜が冬を越すにしても、エサが足りないです。

だから、冬が来る前にたくさん肉にして保存するのです。

でも、そのままじゃ春には、くさくなり

しかも、味がよくないです。

塩だけじゃ全然よくないから、香辛料がいるのです!

 

香辛料の意義、ほかにも

香辛料は薬にもなりますからね。

さらに、みんな高いお金はらっても手に入れようとするから、持ってるだけでブランドになります。

商売になりますね~♡

 

オスマントルコの台頭

でも、こまったことが起こりました。

東西交易の要である西アジアにムーア人(イスラム教徒。当時のヨーロッパの宿敵。)のオスマントルコが強くなってしまいました!

彼らはインドからしかやってこない香辛料貿易を買い占めます。

なんせ、香辛料は熱帯や亜熱帯でしか育ちませんからね。

そこでムーア人はめちゃ高~い手数料をかけてウッハッハ!

許せん……。

いや、なんでもありませ~んよ~。

そこで立ち上がったのが何を隠そうわたくしでありま~す♡

 

ヴァスコ・ダ・ガマによる東回りインド航路開拓

Ola!ヴァスコ・ダ・ガマです。

アフリカ大陸を南から回ってインドまで直通航路!

当時のヨーロッパには羅針盤らしんばん(※)が中国から伝わっておりますから、遠くの海までスイスーイです。

(※)方位磁石

これなら問題ありません。

インドはもうすぐです。

うん?あれはムーア商人。

うん?地元インドのカレクト王国政府(今のカリカットを首都としていました。)もつるんでわたくしをバカにし、Poltugal仲間を軟禁しようとしていますっ。

……。

いや、な~んでもありませんよ~。

続いてPoltugal国王陛下から第2回航海の司令官に任命してもらいました。

む、あそこに見えるのはカリカット。

用意はいいか、ぬかりなく、行くぞ。

Vamooooooos!

ふふ、勝ったな。

いや、な~んでもありませんよ~。

コショウもクローブもシナモンもナツメグもショウガも、みんなみんないっぱ~い持ち帰りましたよ~Poltugal国王陛下。

香辛料をあなどってはなりませんよ。

今後、インドやモルッカ諸島(※)ではスペイン、オランダ、イギリスとわがPoltugalがその支配権をめぐってむっちゃ激しいバトルをやりま~す。

(※)インドネシアにあります。香料諸島という意味です。

今では世界のいろんなところで栽培されるようになって、すっかりスーパーやコンビニでメッチャ安で売られるようになりましたけれどね。

モノは歴史を動かしますね~。

ではPoltugalより愛をこめてTchau♡(チャオ。ポルトガル語でさようなら)

<モルッカ諸島>

 

きょうのまとめ

1498年、“意欲は”満々!ヴァスコ・ダ・ガマ、インド航路開拓。

① ヨーロッパが香辛料を求めたのは肉を長くおいしく香り高く食べるため。または薬として。ブランド価値にも。

② イスラム教のオスマントルコが強くなり、ヨーロッパへの香辛料貿易が独占され、ポルトガルはそれを打ち破るために東回りインド航路を開拓した

③ 香辛料をめぐってヨーロッパ列強は激しいバトルを繰り返した

提督。ヴァスコ・ダ・ガマが先にインド航路を開拓しました!

コロンブス「……(何がTchau♡だ。“西回り”でインド航路を絶対開拓……世界をもう一度私のもとに微笑み返させてみせる!)」

 
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