平賀源内とエレキテル

 

平賀源内といえば、エレキテル。

オランダで発明された発電機です。

こんな鎖国ど真ん中の時代において、なにゆえそんな開発をしたのか。

平賀源内、
その”破格”の人となりとともに追ってまいりましょう。

 

エレキテルの外観としくみ


さて、平賀源内先生が
古道具屋
あるいは
オランダ語通詞(つうじ。幕府の通訳役人)から入手したという見たこともないへんてこりんな機械。

源内先生はそれを修理復元(※彼みずから”発明”したというのはおおいなる誤解です)します。

その名を

「ゐれきせゑりていと」

と記しております。

いったいどういうものなのでしょう?

外観は?
と言いますと、

直方体の木の箱におおわれております。

で、横にハンドルがひとつ突き出ておりまして、

それをグルグル回します。

ハンドルは箱の中のガラスの筒(つつ)につながっておりまして、
それにあわせて同心円状にグルグルと。

で、その筒に片や”銅板”

そしてもう片や”金箔(きんぱく)”に接しております。

当然、グルグルにあわせて両極にスリスリです。

そうです。

すると静電気が発生しますね。

銅板に+の電気が行って、金箔に-の電気が行く。

中学で習うあの”イオンの原理”でございます。

で、両極から銅線伝いにのびて

その片方の先端からもう片方の先端へとビリビリッと火花が走る、

という仕組みでございます。

時代を先取りしすぎた男の苦悩

医者・博物学者・蘭学者・実業家・戯作者・浄瑠璃作者・俳人・蘭画家・発明家

とまあ数限りない肩書を持つ源内先生です。

が、この人は今風に言えばフリーランスみたいなものです。

元々は高松藩のお抱えだったのですが、

源内先生は二度まで辞職してしまいます。

武士のように決められたお禄(給料)を与えられるわけではございません。

お百姓のように自分の暮らしをきっちりまかなうべき田畑もありません。

職人さんや商人さんのように「誰からもシャンと店らしく見える」自分のお店や、養ってくれるだんな様がいらっしゃるわけでもございません。

当時の江戸には源内先生のような武士・お百姓崩れの方々はたくさんいらっしゃったんだとは思いますが。

いろいろと立つ瀬のない思いも経験したことでしょう。

お給料だってまったく安定しやしません。

その上、ものすごく好奇心旺盛(おうせい)な源内先生はいろんな事業に手を出しては失敗して借金だらけ。

戯作(この人は戯作者の開祖とも伝えられております)や浄瑠璃の脚本とかはかなり評判を呼んだようですが、

なんせ今のように”印税”というシステムがございませんからね。

……。

時代を百年・二百年も先取りしすぎた”破格の人”だったんですね。

でも、破格ならではのつらさがあったようです。

……。

平賀源内”エレキテル”でひともうけたくらむ

源内先生は当然このエレキテルでもひともうけをたくらみます。

まず、医者ですから、これを患者の体に流して一種の医療用器具として使ったようです。

なんでも、

人の体より火を出し病を治す器

だそうで、元々オランダでもそういう使われ方をしていたようです。

また、大名や豪商など、珍しもの好きのご大尽方(ごだいじんがた。お金持ちのえらいさんのこと)に見世物として売りこんだりしていたようです。

さてさて、そんな矢先に、源内先生、とんでもない事をしでかしてしまいます。

それはまた別の記事での機会に、
ということで。

今宵(こよい)はここまでにいたしとうございます。

 

きょうのまとめ

源内先生の場合、その才覚に目をみはるものがあったのですが、
まだまだ時代の受け皿がとぼしく、
また、持ち前の”むらけ”が元で
安定した暮らしからはほど遠かったようです。

大変気の毒ですが、
源内先生のやったことは今こうしてしっかりとみんなにおどろきをもってむかえられております。

① 平賀源内はオランダ渡来の故障したエレキテルを修理・復元した

② エレキテルの発電する仕組みは摩擦静電気(まさつせいでんき)とイオンの原理から

③ 平賀源内はエレキテルを医療用や見世物に利用した

 

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